原題:Men in BlackⅢ
監督:バリー・ソネンフェルド
キャスト:トミー・リー・ジョーンズ/ウィル・スミス/ジョシュ・ブローリン
配給:コロムビア映画/東宝東和
公開:2012年5月
時間:108分
前作から10年ぶりの続編。常に映像技術の最先端を駆使して作られるこのシリーズも,ついに3Dになった。予告編で何度も見たクライスラービルから飛び降りるウィル・スミスも,本編3Dだと更に迫力があった。
月面のルナマックス銀河系刑務所から,隻腕のボグロダイト星人・ボリス(ジェマイン・クレメント)が脱獄した。中華料理店での捜査中にエイリアンの襲撃を受けたエージェント“J”(ウィル・スミス)と“K”(トミー・リー・ジョーンズ)は,ボリスが“K”への復讐を企てていると知る。翌朝,エージェント“O”(エマ・トンプソン)から「“K”は40年前に亡くなった」と告げられる“J”。何者かによって歴史が書き換えられてしまったのだ。そこで“J”は40年前の世界にタイムスリップし,若き日の“K”(ジョシュ・ブローリン)にめぐり会う。まだエージェントとして経験の浅い“K”とコンビを組み,ボリスの陰謀を阻止すべく行動を開始するが…。
アンディ・ウォルホールはエージェント“W”だし,ミック・ジャガーや,見つけにくいけどレディー・ガガも,ジャスティン・ビーバーも,ティム・バートンもエイリアン!…というお約束のお遊びも忘れずに,でもラストには,これまで語られなかった“J”と“K”の秘密にホロリとさせられる。そんなラストへ向けて練り込まれたストーリーが,MIBシリーズ最高の完成度と満足度で,見る者を包んでくれる1本。
グリフィン(マイケル・スタールバーグ)のキュートな表情とキラキラな瞳が印象的。この作品のテーマでありメッセージとも思える彼の台詞「未来は変化しうるもので,それは多くの奇跡の上に成り立っている」という言葉が,エンドロールの後も心にこだまする。
ちなみに,ヤング・エージェント“K”を演じたジョシュ・ブローリンといえば『グーニーズ』(1985年・ワーナー)の主人公マイキーの兄ブランド。29歳のKを演じていたが,撮影時の実齢は43歳だったりする。
クタ評:★★★★★
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◆シリーズ一覧◆
『メン・イン・ブラック』(1997年)
『メン・イン・ブラック2』(2002年)
『メン・イン・ブラック/インターナショナル』(2019年)