p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:佐藤信介
キャスト:山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈
配給:東宝/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:2024年7月
時間:146分




予告編やCMで「キングダムシリーズ最終章」って文字を見る度に「いやいやまだ序盤やん!」ってツッコミ入れながら,でも気になるのは豪華キャストでの実写であること。「このキャストを揃えてどこまで描けるのか?」と思うのも確か。そんなわけで今夜紹介するのは,公開4日間で興収22億円突破,邦画実写歴代No.1のオープニング記録を打ち立ててみせたシリーズ第4弾『キングダム/大将軍の帰還』。

シリーズを通して携わった黒岩勉&原作者の原泰久による脚本,そして佐藤信介監督が,信の目を通して,観る者全てを2千年の時を遡らせてくれる歴史アクション大作だ。主題歌にはONE OK ROCKの『Delusion:All』が採用されている。

“馬陽の戦い”で敵将を討った信(山崎賢人)と仲間たちの前に,その存在が隠されていた趙国の総大将・龐煖(吉川晃司)が突如として現れる。自らを“武神”と称する龐煖の強さに圧倒され,仲間たちが次々と命を落としていく中,致命傷を負った信を背負い,“飛信隊”は決死の脱出に挑む。

一方,戦局を見守っていた王騎(大沢たかお)は,龐煖の背後に趙のもう1人の“化け物”である天才軍師・李牧(小栗旬)の気配を感じていた。その頃,秦の王都・咸陽では,政(吉沢亮)のもとに楊端和(長澤まさみ)が現れる。北の匈奴討伐のため大軍を率いて北上中,匈奴軍10万以上が屍となっている光景を目の当たりにしたと言う。やがて馬陽の地に導かれた王騎と龐煖の因縁が,ついに絡み合うのだったが…。

実在したことは確かな王騎だが,文献上にその記述は少ない。この将軍を,信が憧れファンが心酔する大将軍として描き上げた原泰久と,原作やアニメさえ軽く凌ぐ存在感とカリスマ性を体現した大沢たかお。展開を知っていても,予想を超えるシーンの連続で魅せてくれた“王騎が主役の回”に感激感涙,そして続編希望の5つ

共演は他に,橋本環奈,清野菜名,山田裕貴,岡山天音,新木優子 など。この迫力と感動を,ぜひ劇場で!


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

キングダム』(2019年)

キングダム2/遥かなる大地へ』(2022年)

キングダム/運命の炎』(2023年)


■地上波OA情報■

7/20㈯ 14:30~ NHK・Eテレ
さかなのこ』(2022年)

7/26㈮ 21:00~ 日テレ系列
トイ・ストーリー』(1996年)

8/2㈮ 21:00~ 日テレ系列
トイ・ストーリー2』(2000年)




原題:DC League of Super-Pets
監督:ジャレッド・スターン
キャスト:ドウェイン・ジョンソン/ケヴィン・ハート/ケイト・マッキノン
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
公開:2022年8月
時間:105分




2010年代のスーパーヒーローバブルが弾けた感のある映画界。ファンとしては寂しい限りだが,これも時代の流れか。そんな中でも趣向を変えた作品が登場してくれるのは,やはり嬉しい。

今夜紹介するのはDCコミックスの人気スーパーヒーローたちのペットが大活躍するアドベンチャー・アニメ『DC がんばれ!スーパーペット』。『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017年・ワーナー)の脚本を手がけたジャレッド・スターンの長編映画監督デビュー作。ドウェイン・ジョンソン,ケヴィン・ハート,キアヌ・リーブスら豪華声優キャスト,松岡茉優,チョコプラの松尾駿ら吹替キャストの参加でも話題となった。

クリプトン星が破壊される間際に,赤ん坊だったカル=エルと共に脱出ポットに乗ったラブラドール・レトリバーのクリプト。やがて地球に辿り着き,成長したカル=エルはスーパーマン(ジョン・クラシンスキー)として,クリプト(ドウェイン・ジョンソン)はスーパードッグとして,いつも協力し,次々に現れるヴィランを倒し,街の平和を守っていた。しかし最近,“デイリー・プラネット”の記者でスーパーマンの恋人のロイス・レイン(オリヴィア・ワイルド)に嫉妬してしまうクリプト。

一方,とある動物養護施設では,豚のPB(ヴァネッサ・ベイヤー/吹替:松岡茉優),ボクサー犬のエース(ケヴィン・ハート),亀のマートン(ナターシャ・リオン/吹替:松尾駿),リスのチップ(ディエゴ・ルナ),子猫のウィスカーズ(ウィノナ・ブラッドショウ/吹替:市川ぼたん)が脱走を企んでは失敗してた。彼らと一緒に施設にいたモルモットのルル(ケイト・マッキノン)は,レックス・ルーサー(マーク・マロン)に飼われていたペット。“クリプトナイト”を利用してスーパーパワーを手に入れ脱走すると,ジャスティス・リーグを捕えてしまう。逆に“クリプトナイト”のせいでスーパーパワーを失ってしまったクリプトは,偶然スーパーパワーを手にしたペットたちと力を合わせて,強大な敵に立ち向かっていくのだったが…。

邦題を見るとすっかり子供向けに感じるが,人とペットとの関わり,嫉妬や羨望などがテーマの根底にあるちょっといい話に仕上がっていて,大人も存分に楽しめる1本。

プロデューサーも務めるドウェイン・ジョンソンは,クリプトの他に,この作品の4ヶ月後に公開された『ブラックアダム』と,そのペットのアヌビスの声の3役。また,キアヌ・リーブスもバットマンの声で参加している。


映画クタ評:★★★★


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英題:MIO-TSUKUSHI RYOURI-CHOU
監督:角川春樹
キャスト:松本穂香/奈緒/若村麻由美
配給:東映
公開:2020年10月
時間:131分




1975年に父から角川書店を引き継ぐと,翌年『犬神家の一族』(東宝)で映画製作に参入。『人間の証明』(1977年・東映洋画)『野性の証明』(1978年・日本ヘラルド)など,“角川商法”と呼ばれたメディアミックスによってヒットさせ,カリスマ経営者として角川書店の黄金期を築いた角川春樹。1993年に麻薬取締法違反などで逮捕され角川書店社長の座を退いた後も,角川春樹事務所を設立し,出版・映画製作を続けてきた。そんな角川春樹が自身最後の監督作として映画化した『みをつくし料理帖』を今夜は紹介。

原作は全10巻からなる髙田郁の小説シリーズで,ハルキ文庫(角川春樹事務所)より2009年から5年間で発表。累計発行部数は400万部を超える大ヒットシリーズ。2012年と2014年にはテレ朝で,2017年にはNHKでTVドラマ化もされている。

石坂浩二,若村麻由美,薬師丸ひろ子,渡辺典子など,かつて角川映画を牽引した役者たちの出演,料理監修に服部栄養専門学校の理事長・服部幸應,主題歌は松任谷由実の作詞・作曲と,話題に富んだ公開となったが,コロナ禍と,同日公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に圧されたか,赤字興行となっている。

享和2年(1802年)の大坂。8歳の澪と野江は境遇こそ違うが姉妹のように仲良し。高名な易者の水原東西(反町隆史)に,「旭日昇天(きょくじつしょうてん)」という天下取りの強運の相の持ち主と言われた野江と,苦労の多い人生だが耐えて精進すれば必ず青空が拝める「雲外蒼天(うんがいそうてん)」と予言された澪。2人は,その夜の大洪水で生き別れとなってしまう。両親も失い天涯孤独となった澪は大坂で有名な料理屋“天満一兆庵”の女将・芳(若村麻由美)に拾われ,やがて料理人としての才能を開花させていく。

10年後,「ご寮さん」と慕う芳と共に江戸で暮らす澪(松本穂香)は,種市(石坂浩二)の営む蕎麦処“つる家”で料理人として働き始めていた。しかし,上方と江戸の味の好みの違いに戸惑い,試行錯誤の日々。しかしやがて見出した“とろとろ茶碗蒸し膳”は“つる家”の看板料理となり,店はたちまち江戸中の評判に。そんなある日,吉原の“翁屋”の料理番・又次(中村獅童)が店を訪れ,吉原で頂点を極めるあさひ太夫(奈緒)のために澪の看板料理を作ってほしいと頼むのだったが…。

10巻の原作を2時間の尺でまとめたのだから,多少の改変やダイジェスト感は否めないが,そこを差し引いても,女性料理人という,時代劇には斬新な設定が清々しく描かれているし,気持ちよく見ることができる。挑戦し続けたイメージのある角川春樹監督の最後の作品にしては若干おとなしい気はしたが,それが八十路となった彼の描きたかった“映画”なのだろう。

「みをつくし」は「澪標」と書き,往来する舟のために水路の目印として立ててある杭のこと。「水脈(みを)つ串(くし)」とも表され,昔,淀川の河口が非常に広がっていて浅く,船の航行に難渋したことから設けられたという。また,和歌では多く「身を尽くし」に掛けて用いる。主人公・澪の生きた,和食が精度を高め,人々の暮らしを豊かに彩った時代。「食は人の天なり(食は人の道しるべ)」の言葉に,様々な要素を複合させると,さらに美味しく楽しめる。

共演は他に,浅野温子,窪塚洋介,藤井隆,鹿賀丈史 など豪華。1シーンだけの役名のない役で松山ケンイチも姿を見せる。


映画クタ評:★★★★


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