ー今野華都子の超おもしろ古事記伝ー

皆様こんにちは〜全国で「古事記に日本人の生き方を学ぶ華都子塾」を主宰している今野華都子です。

古事記は、古代日本人の感じていた判断基準が神々の物語として書かれています。

その中には「少な彦名神」のように、微生物やウィルスを示唆する様な神様も出てきます。


江戸中期に生涯を古事記の研究に尽くされ「古事記伝」30巻を残された本居宣長先生は

かみ(迦黴)について こう説明しています。

「凡(すべ)てか迦微(かみ)とは古御典(いにしえのみふみ)等(ども)に見えたる天地の諸(もろもろ)の神たちを始めて、其を祀れる社に坐す御霊(みたま)をも申し、又人はさらにも云(い)はず、鳥獣(とりけもの)木草のたぐひ海山など、其与(そのほか)何にまれ、尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳(こと)のありて、可畏(かしこ)き物を迦微とは云なり。


 すぐれたるとは、尊きこと、善きこと、功(いさお)しきことなどの、優れたるのみを云に非ず、悪(あし)きもの、奇(あや)しきものなども、よにすぐれて可畏きをば神と云なり。」

 神とは古事記などの神話に出てくる神を始め、神社にお祀りされている神霊のことをいい、人間、動植物、海山といった自然など、何であれ普通でない優れたところがあって恐れ多いものを神という。優れているというのは、尊いものや善いものや功績があるものなどが良い方向に優れているものに限らず、悪いものや不思議なものなども普通でなく恐れ多いものを神という。https://www.izumo-murasakino.or.jp/kotoba-001.htmlより

ウィルスと菌は区別するものでしょうかここでは微生物(カビ、かみ)として表します。


古事記の冒頭は世界の始りと最初に現れた五柱の別天神(ことあまつかみ)が記されています。

高天原に最初に現れた神は、
アメノミナカヌシ神、高御産巣日、神産巣日の二柱の産霊(ムスヒ)神。

そしてウマシアシカビヒコジノ(可美葦牙彦遅)神。

微かな黴〈カビ〉の様な目に見えないものという意味で微生物〈カビ〉やウィルスのようなものを迦微(かみ)といいます。

まさに湿田に葦の芽が出るような勢いで生き物が迦微〈カビ〉誕生したのです。


次の文章の微生物の箇所を迦微(かみ)と読み替えるととても納得がいきます。


地球上に最初に誕生した生命が微生物迦微(かみ)だと言われています。

そして微生物(かみ)働きがあったから、今の地球が有るとも言われます。
一番早くから棲んでいて、そしていまもずっと棲んでいるいわば地球の主です。
微生物(かみ)は、どこにでもいます。

例えば、空気、川、湖沼、水田、畑、海、動物や植物の身体など。

なかには、熱い温泉や冷たい雪の中で生活するものもいます。


森羅万象全てが神々〈八百万の神々〉


人の免疫系は微生物〈かみ)に頼って情報を得ています。

人が生まれる神秘的な瞬間にも微生物〈かみ)が働きます。

皮膚、口腔、鼻腔、膣などにも微生物(かみ)は存在しています。

そして子宮から無菌状態で生まれる赤ちゃんは、産道を通ることによって、お母さんの微生物(かみ)の一部が赤ちゃんに移り、免疫システムが発達していない赤ちゃんを病原菌から守るのです。


人の身体の開口部は粘膜に常在菌が棲みついて守ってくれています。

小腸には腸内細菌叢有ります。

身体の内側と思うかもしれませんが、口から腸、肛門まで1本のパイプが通っているのと同じです。皮膚は一枚皮です。

微生物は(かみ)は、環境を40億年かけて整え、私達【ひと】の出現を待っていていました。

人【ひと】の腸を棲み家にした微生物(かみ)います。

その体内の微生物(かみ)は、宿主の細胞の数と同じくらいです。


細胞の中に有るミトコンドリアは大昔は独立した細菌だった事を思うと、私達はすべての細胞に(かみ)を宿していることになります。

しかし人は極度に殺菌された食物、水を、摂り続け、裸足で遊ぶこともなく、川遊び、草叢に寝転ぶこともしなくなり、自然から極端離れてしまったのです。


土の微生物(かみ)から離れ、

水の微生物(かみ)から離れ

食の微生物(かみ)から離れ


その恩恵ノ塊でおる体内を抗生物質まみれにして、腸内細菌(かみ)を死滅させ始まったのです。


人の腸内の微生物(かみ〕が不調になりその結果、アレルギー、喘息という度を越した免疫反応が自分自身を傷つけるということが起き、免疫系(かみ)の働きの劣化がきたのです。


〈天岩屋戸へおこもり〉


さて、古事記の中に3柱の貴い神が生まれ

高天原、夜ノ食国、海原(葦原中国)を治める場面があります。


須佐之男命は地上界で自分の役割を認識できす、泣きわめいてばかりいました。

その結果、青山は枯山となり、川や海の水を全て泣き枯すほどでした。

そのような次第ですから、地上界には悪しき神々〈微生物(かみ)〉の声がうるさいほどに満ち溢れこの世界にはあらゆる災いが起こります。


そしてついに「お前はこの国に住んではならないと」神やらいという追放を受けるのです。


追放を受けた須佐之男命は、高天原という理想郷を治める天照大神のところへ参上する場面があります。


天照「何をしに来た!」


須佐「わたしには悪しき心はありません」

天照「ならばそれを証明してみよ!



こうして

須佐之男命は天照大神と「アメノヤスノカワ」を挟んで、須佐之男命に邪心がない証明をします。


その結果生まれたのが、天照大神の役割を象徴する5人の日子神と、須佐之男命が役割を自覚した象徴となる3人の日女神です。


女日(ひめ〕が生まれたということは、

子を生み、育て、この世に人が豊かに繁栄していく象徴と受け取り須佐之男命が「我勝ちぬ・わたしの勝ちです」と高らかに宣言するです。


そして須佐之男命は高天原で自分の好きな様にやってみます。畔を壊したり、水路を埋めたり、聖な大嘗殿で糞をしたり、数々の罪汚れをやり

天上界の神々はすっかり困ってしまい天照大神に苦情を言いました。


でも、須佐之男命がこのようなことをしても、天照大神は須佐之男命に何か考えがあってのことでしょうと「とがめず・登賀米受」という神業を示してます。


須佐之男命は自分の地上界での仕事の、研究のために正しいことをやっていると思っていましたが

その結果行動はますます酷くなるばかりでした。


ついに「アメノフチコマ落とし事件」が起きて機織りの女神か亡くなってしまいます。


その事態を受けて天照大神は「目の前に起こることの責任は全て自分にあるとお引き受けなされて、天の岩屋°を開けてお篭りになりました。


そのような訳で高天原も地上界も闇に包まれ、多くの神々が騒ぎだしこの声は夏蝿のように満ち溢れあらゆる災いがおこりました。



神々はアメノのヤスノカワラに神集いして相談しました。高御産巣日の子である思兼神に一任します。


そして天地の方向を示す根のついた榊に

日の神象徴の鏡(かがみ)

日の子の象徴の魂(たま)

人の手仕事の象徴のにぎて

を掛けて【三界の具足】

自分達の見えない思いを示したのです。


見えないもの見えるものが、互いに調和(腸和)しする世界。


私達を受け入れ、生かしめ、生きる力を授けた

見えない畏れおおい微生物(かみ)迦微(かみ)の世界の物語として今受け取りました。


一方的に他者を憎むのではなく、誰かを悪者にせず。古来の日本人が得た、自然と調和して生きることにきちんと向かい合わなければなりません。




そういえば

滋賀県に「菌神社」があります。



菌は「クサビラ」と読み、キノコを意味する。古代、飢饉の時に食べられるキノコが大発生し、人々を餓死から救ったといわれている。キノコを祭った神社は日本でも大変珍しい。5月5日の祭礼では、ジャコのナレズシが供えられる。


ぜひお参りに行きたいと思います。


https://www.jalan.net/kankou/spt_25208ag2132011977/


では、今日も自分からいい日にします。どうぞ宜しくお願いいたします。



感謝💕🙏



ー参考ー


「土と微生物」デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー著 築地書館


「はじめて読む人の古事記」今野華都子著

致知出版社




記事をアップしたら



嘉麻市のうまし杜の縄田さんからのがすこぶる楽しいコメントが届きましたので追加します。


〜ここから〜



カビさまー!




叫べば 神様は


難じゃと


答える


難でもありませんと伝えると


そうじゃろうと


神様はおっしゃる


神様はいつでもどこでも 


いらっしゃる  


古事記を学んでよかった


華都子先生


ありがとうございます!



うまし杜は

こちらからhttps://www.umori.co.jp/kin


みんな仲良く

ありがとうございます💕😊




今朝の筆者の畑(原野)ようすです。

北西の風強し!