【一般質問】いすみ市 令和5年6月 定例会(第2回)
「今後の観光行政の在り方について」と「地域を支える仕組みづくりについて」
●「今後の観光行政の在り方について」
1点目 今後のいすみらしい観光行政の在り方について、
2点目 一般社団法人ツーリズムいすみといすみ市観光協会との
統合が予定されている新生DMOは、今後重要な役割を持つと考えられます。
そこで、新生DMOにおいて、市としての役割や具体的な取組方針、
組織体制や事業内容についてどのようにお考えになっているか伺いました。
●「地域を支える仕組みづくりについて」
今後の観光行政の在り方とも関連が深いと考えられます
地域を支える仕組みづくりについて、
いすみ市のファンを増やし、地域を支える仕組みをつくることについて、
具体的にはどのようなことをお考えになられているのか伺いました。
具体的には・・・・・
質問「今後の観光行政の在り方について」
新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類から5類へ変更され、
各地行事の再開やイベントも多数行われるようになりました。
市長は、若い人が戻ってきたくなるまちを目指して、
市を元気にするため、いすみ市のファンを増やし、
地域を支える仕組みづくりをつくることを重点施策の一つとされ、
新たな関係人口の創出も推し進めようとなさっていらっしゃいます。
そこで、今後の観光行政の在り方について、2点お伺いいたします。
1点目は、今後のいすみらしい観光行政の在り方について、
市のお考えをお聞かせください。
2点目は、一般社団法人ツーリズムいすみといすみ市観光協会との
統合が予定されている新生DMOは、今後重要な役割を持つと考えられます。
そこで、新生DMOにおいて、市としての役割や具体的な取組方針、
組織体制や事業内容についてどのようにお考えになっているかをお聞かせください。
市の答弁 水産商工観光課長・・・・・・・・・
3年以上続いたコロナ禍の影響により、人々の生活様式や経済、
また観光につきましても大きく様変わり
観光事業者が大きな打撃を受けたこともあり、
今後の地域観光の在り方については、
行政と観光団体の人・もの・金などの資源を集約し、
より機能的で戦略的な組織運営と観光地域づくりができる
新生DMOが求められることとなります。
そのことから、行政と大きく関わるツーリズムいすみと観光協会の2団体を統合して、
それぞれの団体において課題、問題点、資源などを整理しながら再編協議を行い、
コロナ後の社会に見合う新生DMOとして、
令和6年度からスタートできるよう調整を図ってまいります。
市といたしましては、今後人口減少により地域経済の縮小も予想されることから、
地域として稼げる組織を目指すことはもちろんのこと、
市民生活にも直結する自家用有償旅客事業などの非営利事業も担いながら、
行政と密に連携した体制を構築し、地域の経済と観光の司令塔となり得るような団体を、
令和5年度に協議をいたしまして、重ねて協議をしながら、
方向性を構築していきたいと考えております。
再質問・・・・
今後の地域観光の在り方について、行政と観光団体の人・もの・金等の資源を集約し、
より機能的で戦略的な組織運営と観光地域づくりができる新生DMOが求められていることを
踏まえ、稼げる組織づくりを目指すとともに、行政と密に連携した体制を構築し、
地域の経済と観光の司令塔となれるよう2団体との協議を重ねるとのことでございますが、
現状、2団体とも人員不足、物資不足、資金不足などの課題を持つ中、統合しただけでは
課題解決は難しいと考えられます。十分な現状の確認と協議を行っていただきたいと思います。
そして、その上で重要となる今後のいすみらしい観光行政の在り方について、
再質問させていただきます。
ご答弁の内容から、今後の地域観光の在り方について、
新生DMOでも戦略的な観光地域づくりができるようにとのお考えは伝わってまいりましたが、
観光地域づくりの取組は、現在多様な目的のための手段として広がってきております。
観光の手法を用いたまちづくりとして、捉える必要があると考えられます。
そして、観光の地域づくりにまちづくりの視点を加えた観光行政の在り方は、
人口減少下において今後より重要となると考えられます。
例えば、現在いすみ市は、農業において従来からの観光農業に加え、
有機農業に取り組み、さらに学校給食に使用するといういすみらしい先進的な取組で、
全国的にも注目され、自然と共生する里づくりが進められているように、
観光の分野においても従来的な観光に加え、先進的でいすみらしい観光のまちづくりに
取り組むことが大切であり、新たな関係人口の推進や、
若い人が戻ってきたくなるまちを目指すために、有効かつ重要な手段にもなると考えられます。
こうした点も踏まえ、改めて今後のいすみらしい観光行政の在り方について、
市のお考えがございましたら、お聞かせください。
市の答弁 水産商工観光課長・・・・・・・・・
今後のいすみ市らしい観光まちづくりの方向性といたしましては、
まずは、地域が稼いでいくための必要不可欠となる新生DMOの組織、体制を整え、
その事業の中において、農業や水産業、また商工業、自然環境や暮らしといった、
いすみ市の強みとなるあらゆる資源を生かしたマーケティングを展開させていただき、
多様化するニーズにも対応した持続可能な観光まちづくりを進めたいというふうに
考えております。
再々質問・・・・
いすみ市の強みとあらゆる資源を生かし、
多様なニーズに対応していく従来の観光に加えて、まちづくりの視点を加えて、
地域の課題を解決するというところまでを踏まえた先進的な
いすみらしい観光のまちづくりを行っていただけるとよいと思いますので、
そこをお願いするとともに、やはり今後重要な役割を持つ新生DMOにおいて、
民間の力と行政の役割を整理していただき、組織、体制づくりも行っていただきたいと
思います。
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質問「地域を支える仕組みづくりについて」
今後の観光行政の在り方とも関連が深いと考えられます
地域を支える仕組みづくりについて、1点お伺いいたします。
いすみ市のファンを増やし、地域を支える仕組みをつくることについて、
具体的にはどのようなことをお考えになられているのかお聞かせください。
市の答弁 企画政策課長・・・・・・・・・
進む人口減少、高齢化で地域が老いの社会を迎えつつある中、
共に支え合い、助け合いの地域をつくることが、コロナによって社会活動が停滞し、
崩壊した地域コミュニティーの再生のための重要な方法と考えます。
市では、10年後を見据えた新たな地域づくりを進めるための方策の一つとして、
いすみ市ファンをつくり、共に支え合う地域を目指して取り組むことが大切と考えます。
具体的には、いすみ市を応援してくれるファンをつくることです。
これは、関係人口の創出やファンクラブづくりで全国的にも評価の高い岐阜県飛騨市に学び、
人口減で進む高齢化にある中、人と人とのつながりや地域経済の活性化を目指し、
いすみ市の魅力やよさを情報発信し、これに賛同する方がファンとなり、
いすみ市内で、観光、農業、漁業、加工産業、歴史文化巡りなどを体験することにより、
いすみ市との結びつきを強めることになります。
ファンの方々が地域の人々と結びつくことにより、
やがて地域の課題解決を支える力となり、人口減、進む高齢化の中、
高齢者の進む地域が生き残るための有効な手段になると考えます。
まずは、いすみ市ファンをつくることに注力し、多くのファンがいすみ市に来訪し、
やがて地域の方と交流が生まれ、地域の活動を支える原動力となることを願い、
あらゆる施策を使って、あきらめのないまちづくりを進めてまいります。
再質問・・・・
10年後を目指した新たな地域づくりを進めるための方策の一つとして、
いすみ市ファンを増やし、共に支え合う地域を目指して、
いすみの魅力の発信や体験を通じたファンづくりなど、
今検討を進められようとしているとのことでございますが、
いすみ市では、今までの移住促進や様々な取組、また市内の店舗、イベント等、
また市民の皆さんのおもてなしなどを通じて、人と人との交流が結びつき、
いすみファンの取組が進められてきたとも言えると思います。
今までの取組やつながりを生かすとともに、市長が、若い人が戻ってきたくなるまちを
目指していらっしゃることからも、いすみ市ファンとなり得て、戻ってきてほしいという
いすみ市出身の方々へのアプローチなども踏まえ、新たなものを形からつくるのだけではなく、現状把握、分析し、いすみらしいいすみ市ファンをつくり、ファンづくりと地域を
支える仕組みづくりを行っていただきたいと思います。
そこで、例えばクラウドファンディング型のふるさと納税の仕組みを生かし、
地域課題をより具体的に打ち出し、課題の解決にご参加いただき、地域への関心、
結びつきを高めることでいすみ市ファンとなっていただく。
同時に、地域課題の解決を進めることができると考えられ、
有効的な手段だと思いますが、どのようにお考えになるかお聞かせください。
市の答弁 企画政策課長・・・・・・・・・
ふるさと納税につきましては、規則で定める事業に対し、
寄附者が使途を指定して寄附する制度で、これまでも多くの方から寄附を頂き、
市の様々な取組に有効的に活用させていただいているところでございます。
ご質問のクラウドファンディング型のふるさと納税は、
自治体が抱える課題解決のため、寄附金の使い道をより具体的にプロジェクト化し、
そのプロジェクトに共感した方から寄附を募る仕組みであり、
寄附の使い方が具体的になることにより、自治体の取組への参画が身近になり、
いすみファンの拡大につながる有効な手段と考えます。
今後は、地域課題の解決に向けた施策を検討し、
クラウドファンディング型のふるさと納税の導入について検討してまいりたいと
考えております。
再々質問・・・・
いすみ市ファンづくりは、人と人のつながりが重要であり、
ご縁を丁寧につないでいくことが大切だと思われます。
市民の皆さんと共に地域を支える力となっていただくいすみ市ファンを増やすために、
今までの取組や市民の皆さんのおもてなしなど、行ってきたことを生かしながら、
ふるさと納税のクラウドファンディング型など、有効的な仕組みを活用し、
そしてまた、ぜひ実施をしていただき、多様な手段を使って、
いすみ市らしい先進的ないすみ市のファンづくりと、
大切な地域を支える仕組みをつくっていただきたいと思います。
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議事録は、下記からご覧いただけます。
いすみ市議会 議会録検索システム
いすみ市 令和5年6月 定例会(第2回) 06月08日-02号
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人々のごえんと力で、持続可能なまちづくりを!
人々のご縁と力で、笑顔あふれ、輝く今と未来と創る!