中高一貫校に行かない場合何に気を付けるべきか | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 コメントを頂いたので、リクエストにお答えして、中学受験をしても満足いく結果が出ず公立中を選択した場合や、地方の方でその選択肢自体がない方が、国公立大や都会の上位校を狙う場合を想定して、注意点などを書いてみたいと思います。

 

 進学校の中高一貫校に通われている方も、地方の秀才たちはこうしている、というのが見えると良いこともあると思いますので、ご一読いただければと思います。

 

 

・ポイントは、公立中のカリキュラムで「満足」しないこと

 

 まず、東大や京大に対応するカリキュラムのレベルが10とすれば、中高一貫校のカリキュラムは、中1から「3」くらいあり、中3で「6から7」に達するイメージです。それくらい、体系数学やニュートレジャーなどの中高一貫校用の教科書は問題数も多いし、充実しています。

 

 これに比すると、公立中のカリキュラムはずっと「1」です。中3になっても「2」、東京で早慶付属や日比谷を狙う子たちがやっと「3から4」に手を出すイメージです。

 しかも、この難易度のものはテスト中飛ばしてしまっても、入試には受かります。まあ、公立中では普通に勉強していれば、わからない、という瞬間は少ないことでしょう。わからない場合も、僕なら数分で解説・解決できるような問題が大半です。

 

 つまり、高校受験生の9割は難易度「2」で止まるのです。そういう意味では、高校受験より、中学受験の上位校の方が、どう考えても難しいです。それに対応すべく、理論や記憶事項を小さなころからバンバンやっていく中学受験は、一見すれば誰でもわかるくらい、疑いようがないほど高度です。

 

 そういう子たちと、大学受験の上位では戦うのです。

 

 まずは、「そのレベルで満足しない」ことが最も重要になります。幼児教育でいう、僕の提唱する「85%の法則(幼少期は85%わかるものをさせていき、徐々にレベルをあげるべき、という理論)」を維持したまま学習できるし、中高一貫校での中だるみの時期に高校受験がきて無理のないペースでできる、という良いところもありますから、それを生かす方法を考えるのが良いです。(本当は、「まったくわからないもの」をうんうん言いながら考える習慣も高校以降は大事なのですが)

 

 たいていの高校受験塾では、新中学問題集やシリウスなど、まとまった問題集をすると思いますが、このレベルが「基礎」であることに注意してください。できて当たり前にしておかないと、大学受験では勝ちにくいです。

 

 県立や都立の上位校を狙う方で、大学受験も想定する方は、一段難しいところまでやっておきましょう。特に英数では大事です。

 

 

 

 これらをやれば、とりあえず中高一貫校の真ん中くらいの子には並べますし、高校数学でのエッセンスもしっかり含まれています。ただ、これを公立中の子がやると、上位の子でも中々難しいことと思います。受験に受かるだけなら、ここまでやる必要もそんなにありません。

 

 英語も、大学受験の初歩くらいのレベルまで抑えておくことが大事です。特にこれからの大学受験は、リスニングと長文がよりモノをいう・いいまくる時代に入りますので、その想定で行きましょう。県立・都立の英語の長文などはお遊びみたいな難易度です。

 

 でもそれは、高校受験の8割近い人間は東大や京大・医学部など想定していないし、そういう子たちが受けるのですから「それでいい」のです。中学受験は、逆にそういう子たちを想定したものなのです。

 

 すでにここで意識の差が生まれやすいことに注意しましょう。英語でも、下記くらいのものは中学生でもできることは確認済みですので、英単語を中学の初歩レベルで満足するのではなく、その先もやっておくのが大事です。

 

 今年のように、入試の範囲が狭められたとしても、そこは大学受験では重要な基礎になりますから、やっておくべきです。その程度の余裕・意志がないようでは、上位校はいずれにしろ厳しいでしょうし、行っても(いろんな意味で)仕方がないので意志の高い人間に譲った方が日本のためかもしれません。

 

 

 

・良い部分ももちろんある

 

 ただ、物事には一面性のものはないもので、当然に良い面もあります。

 

 中高一貫校で意外と問題になるのは、中だるみの時期の問題です。少々のことなら大丈夫なのですが、大ダメージになりやすいのは、英語・数学です。中だるみの問題は、舐めた子ほどけっこう重大で、英数どころか、各教科の定期テスト調べも本当にまったくしなくなる子が出ます。スマホのク〇みたいなゲームを延々やっている子も多いです。

 

 中だるみで深刻化するパターン、まずいポイントは、

・英文法、英語例文をろくにいれないまま先に進む

・数学の基本パターン演習の不足

・自分流の勉強の方法がわからない(小学期のまま)

 

 です。これ以外の行き詰まりは、意外と中高一貫校ならなんとかなりやすいです。が、これが中高一貫校では深刻化しやすいです。

 

 そういう意味でも、子供が「自立」している必要が中3までにあるとも言えます。難しいですが(笑) 

 高校受験があると、必然的に将来のことはなんとなく考えるようになるし、最低でも英文法は入っているので、中高一貫校で中だるみをしまくった子よりは高校内容のスタートがスムーズにできる面もあります。

 

 

・もちろん、先を見越しての読書習慣や提出物前倒し全提出は基本

 

 今年も公立中の3年生を持っていまして、ここのところ2・3年置きに受け持っていますが、上記のことを強く感じるとともに、公立中の受験では優秀な(優秀になる可能性のある子含む)子が拾いにくいシステムになっているのを痛感しています。

 

 上位校を目指す方は、「すべての提出物を前倒しで全提出」を基本としておくべきです。これは中1からです。経験上、中3からやろうとしてもできませんし、なぜかすぐに評価が上がりません。今年のようにコロナなどイレギュラーな社会事情があって、評価をあげる機会を逸してしまうことも、今後あるかもしれません。

 

 提出物は期限に出すのではなく、その2日前くらいに出すのを心掛けるほうが良いです。早めに出すと簡単に評価をあげてくれる先生もいます。また、本当に「一つも」忘れないようにしないと、一つの教科でも「3(5段階評価)」以下がつくと、上位校は厳しくなります。

 これが難しいです。各種才能はあっても、ここで上位校にいけず埋もれてしまう例が多いと思います。

 

 これに何の意味があるんだ、と僕も思いますが、現状そうなのだから仕方がないです。もちろん、私立中高一貫校でも提出物は出す習慣をつけた方が、学力は無理なくあがっていくものです。

 それができる子の成績がいい、という傾向はもちろんあります。

 

 また、中3になったら、定期テストでのケアレスミスや時間配分に本当に細心の注意を払いましょう。評価が簡単に下がってしまいます。入試よりケアレスミスが重大になります。

 

 そして、中1・中2では、圧倒的に暇ですので、塾などに通うよりは、読書をさせまくった方が良いでしょう。公立中の1・2年で年50くらい読めるはずで、挑戦してみてほしく思います。読書のリストなどは、下記リンクをご参照ください。

 

 

 中学受験(に落ち)、高校受験、大学受験とすべてを経験した生徒が僕の教え子では数人います。10代ではちょっと大変な時期を過ごしますが、良い人間に全員なれています。やや遊びがない感じになって、人間的には融通が利かないパターンになりやすいことに注意でしょうか。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

おススメ読書タイトル100、問題集など https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html

 

リブログ、リンク、引用等は基本自由です。もちろん、一報いただけると助かりますが、特におしらせいただかなくても大丈夫です。リブログしていただければ、「いいね」くらいはしに行きますw

 

スーパーコンサル2020、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、メールをください。(読んでない方が多いです。一度はぜひお読みください)

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html

メールアドレス、hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。(2020年現在、毎週の指導は厳しい状況です)

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12514934840.html

 

足軽割引き(僕のバンドのライブに来てくれた方やバンド関係者の優遇)を行っています。数回ライブに来ていただければ、誰でも関係者になれます(笑) 下記記事をご参照ください。

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12528522329.html

 

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

5年生以下や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、茨城、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

<追記>

この度、僕がベース軍師として加入している戦国バトルメタルバンド『Allegiance Reign』の初MVが公開されました。小田原城全面協力の元、色々な方々の助けもあって、素晴らしいものが撮れましたので、是非ご覧になってください。僕は烏帽子かぶってるヤツです。

◆MV
https://youtu.be/tI4YvWd8sz0

 

また、初のフルアルバム『EiEiO』が発売となりました。ブログでお世話になってっし、応援してやるか、という方は是非お願いいたします。この売上で、今後の僕らの流れも変わりますm(__)m
今回はレーベルにバックアップしていただき、アマゾンでも買えますので、よろしくお願いいたします。

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