サピックスから見る中学受験について | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)


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 最近の中学受験では、特に関東圏はサピックスの動向を無視しては語れません。これは、関東で中学受験をする人なら、全員が分かり切っていることです。

 

 そろそろ4年や5年あたりから中学受験の勉強をさせよう、じゃあどの塾にしようか、もしくは転塾しようか、なんて方も多い時期なのではないでしょうか。

 

 ただ、言えますことは、「とりあえずサピ」は非常に危険だと言うことです。

 

 ただ、なんとなくはわかっていても、実態までは、ご兄弟が通ってもいない限りはわからないものです。この時期ならではの注意点を数点、今日はあげてみたいと思います。

 

 

・サピにするなら親のフォローは必須、上位安定を志向するなら家庭教師・補習塾もいる

 ……このブログでは以前にも何回か書いていますが、サピックスのビジネスモデルでは、上位層を如何にたくさん出し、名門校に多くの合格者を如何に多く出すか、を中心にカリキュラムが組まれています。

 

 つまり、そのためのハイレベルカリキュラムであり、やや詰め込み式で、膨大な知識量を注ぎこむような作りになっています。これを最下位の子にまで冊子教材として与えます。他塾であれば応用に入る問題も、サピでは基本問題になっていることもよくあります。

 

 ですので、普通に塾の授業だけでついていくのは大変です。それで解けるようになり、カリキュラムを十分にこなせるのは、上位2割程度だと考えてください。また、ビジネスモデルとして、上位の子を伸ばせばよいので、(個人的に頑張っておられる先生もいますが)、基本的には落ちこぼれたりしても他塾よりも先生のフォローはありません。居残りもありません。

 

 そのあたりは、すべてご家庭に負担がきます。

 

 ご自分のご子息がその2割に入れると思えるならばあまり何も考えずに、小4からの通塾をおススメします。最近では、人数があまりにも多くて入れない校舎もあるようですが。

 

 ただ、これまでの経験上、αクラスと呼ばれる上位クラスの子でも、小5あたりで挫折に近い経験をする子がほとんどです。

 αクラスと言えば、才覚はもうかなりのものがあります。大学受験でいえば、東大や早慶にでも普通に行ける才覚です。

 

 そのレベルの子たちでも、親のフォローがなかったり、適度でないと、いつの間にか中位以下のクラスになっていることも本当によくあります。4年時の成績はどんなに良くても信用するものではありません。Aクラスという最下位クラスにまで落ちた例も、しばしば見かけます。

 

 一旦、AからCのような下位クラスに落ちてしまうと、授業のレベルが下がり、生徒の質も下がります。でもマンスリーや組み分けなどは一律に同じテストなので、そこで点数がどんどんとれなくなり、クラスがなかなか上がりにくくなります。

 

 つまり、一度落ちてしまうと、そのままに停滞しやすく、大変になります。そういう意味でも、致命傷にならないような親のフォローが要りますし、もう専門の家庭教師や補習の個別塾を最初からつけている方も多いです。費用もバカになりません。他の大手であれば、他につけるとしても小6からで十分だったりします。

 

 サピの上位の子の半分くらいのご家庭が、専業主婦であることも付け加えておきたいと思います。

 

 

・小1・2から入るのは危険

 ……最近ではどこのサピックスの校舎も教室に入りきらないほどの希望者が来るため、入室テストを厳し目にしています。結構難しいです。

 また、そういう現状もあり、小1や2からいれようとする親御さんも多いです。入ってしまえば、入室テストに落ちる心配もないし、とりあえず籍(席)を確保できます。

 

 ただ、この考え方が罠で、小3まではどこの塾の課程も遊びみたいなもんです。本格的な中学受験は小4から始まります。小4の夏以降、厳しい入室テストを突破できた子というのは、そもそもの基礎がしっかりしている子であり、いきなりαクラスもよくあります。ついていける保証がそこでされているわけです。

 

 対して、ずっとサピックスにいる子というのは、サピが当たり前なので特段ビビって勉強することもありませんし、漫然としてしまって、当然すべき勉強量に達していないことがあります。

 小4のころはまだマシだったのに、徐々に成績が下がっていくことも多いです。

 

 小5あたりから下位の子はどんどん抜けていくので、うまくノレなかった下の方の成績の子が辞めていき、平均も妙にあがります。

 すると、頑張っていてもなんか偏差値的にずっとイマイチ、という状態になりやすいです。

 

 ですので、僕の個人的なおススメとしては、小4ではまずは四谷や日能研といった塾でやらせてみて、そういう塾で丁寧(とも限りませんが)なカリキュラムを踏み、それで上位をキープできていたなら、小5の中盤くらいでサピに移り、上位校を目指す、というもので、良くある成功例です。

 

 サピ以外の塾でも上位が取れないようでは、サピに移ってもどうせ真ん中以下であり、あまり旨味は無いことになります。また、サピではクラス分けが激しすぎて得点主義に陥りやすく、思考力や読解力がなかなか伸びていかない、最初からある子しか伸びない現象があります。そのあたりは、ご家庭で、幼児教育などを通じてやっておかねばならないのです。

 

 対して、日能研などでは、そういう根本もはぐくむカリキュラムがあり、レベルはサピに比べれば低いですが、教育としての在り方はこちらが正しいと感じます。

 

 

・小4から入塾させようとする場合の基準

 ……小4から本格的な中学受験の勉強が始まると、年月とともについていけなく子がどんどん増えます。特に小4の今くらいから小5の6月くらいまでがキツく、ここを乗り切れるような基礎力を作っておくべきです。

 

 まず、公文式や学研、Z会などの幼児教育を全くやっていない状態、計算訓練や読書習慣がついていない状態で、サピックスに入れることはおススメしません。稀にそういうのを特にしなくても上位の子がいるのですが、千人に一人くらいです。ご自分のご子息がそれに値するかは、親御さんであればわかるはずです。

 

 基本的な計算力が高い水準にないと、最初は良くても必ず落ちこぼれていきます。サピでは計算力そのものが速くなるようなカリキュラムが少ないのです。(いきなり難しいものばっかりで、単純計算力が身につきにくい)

 

 また、本が嫌い、活字が読めない、ではそもそも中学受験には向いていません。今テレビで話題になっているスポーツ有名人の中学受験をしているお子さんも、国語ができないがためにすべての挫折が始まっています。(そのあたりもそのうちレビューしてみますかね。どうすればうまくいったのか、など。すべてが終わってから、笑)

 サピの国語は最初からものすごい長文ばかりです。国語が苦手な子はとっつきにくく、国語の得点力も伸びにくいです。

 

 このような基本ができた良くできる子にとっては、むしろサピにいないと学問の喜びにまで到達することもできず、中学受験の厳しさを感じることもできないので、ぜひともサピにいるべきだとも思います。

 

 

 また、最近ではグノーブルなどサピ様のハイレベル塾もありますので、無理してまでサピに通うほどのものはありません。やはり、お子さんの現状と親御さんの健康も含めた状況、経済的余裕などと相談して決めていただければと思います。

 

 別の流れとしては、一切塾に通わず、通信や四谷のアーカイブ授業を利用し、自習スタイルで中学受験を突破する子も多くなってきています。まあ情報はありますし、子供のタイプによっては良いのかなと思います。多様性の時代ですね。

 

 僕は一緒に苦しみを分かち合える友達が欲しいですがね(笑) そういえば、サピックスではクラス分けが多すぎるし、休憩時間もないので友達ができにくい側面もあります。

 塾で仲良し3人組が出来、その彼らと同じ中学に進学し、今も交流がある僕としては寂しい気持ちもします。

 

 いずれにせよ、中学受験は多くの恩恵があると同時に、世間的な厳しさを子供につきつけるものでもあります。覚悟して、明るく困難を超えていきましょう。何か質問等あれば、お気軽にコメントください。(返信が遅くなりがちですが)

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。 

 

 

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hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。

こちらです。 http://ameblo.jp/harryhawk-bp/entry-11385618245.html (閉鎖中のようです)

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