昨年のこの時期に上記の記事を書いています。最悪想定とは、日本人的感覚から言うと、負けのことを最初から考えているような消極的な気持ちに勘違いされることが多いのですが、僕は極めて攻めの気持ちでこの想定をしています。
最悪のことを考えられていれば、それより良い結果になった時により感謝もできるし、最悪でもこのへんだと思えれば、気が楽になり、それ以上への挑戦は前向きな気持ちになれるものです。
逆に想定もしていないと、あたふたして、負けが連続するパターンになりやすいのを、僕なりにいろんなご家庭を通じて見て来ています。
僕は中学受験の1月受験や、大学受験のセンターや私大受験は、「前哨戦」として、まずは全力でやってみて欲しいし、そこでいわゆる本番ならではの失敗をしておいて欲しく思います。(センターの場合は取り戻しようがないこともありますが)
ここ数年、中学受験の1月受験では何度も「受かると思ってたのに落ちた」経験がなぜか良く起こり、自分の目利きが悪くなったのかと自己嫌悪に陥った時期もありました。
ただ、そういう最悪想定も僕の中ではいつもできていて、「落ちたらこうする」というのが最近の自分の中ではいつも決まっています。それも生徒ごとにです。
ですので、数瞬後には気を持ち直して、どうすべきかを自分の中で確定させ、最大に良い結果を出すべく動いています。うろたえることはほぼありません(下記のとおり、多少は浮足立ちますが)。僕や親御さんがうろたえれば、ま、まず受験で良い結果がでないことは分かっています。
ある子では、栄東A日程すら落ちてしまった子がいました。んなバカなと、その子の実力ならとりあえずは取れるやろう、なんて思っていたので僕もかなり浮足立ちました。また他のある子では、余裕で受かると思っていた浦和明けの星に落ちたこともあります。これもビビったー(笑)
不合格という三文字は、本当に想像以上にドシンと本人や家族にのしかかります。もちろん、指導側の僕や塾講師にもです。
ただ、これを1月受験で経験しておくことは良い方向に転じさせやすいです。上記の子たちもそれぞれ、2月には有り得ないほどの良い結果を出しています。それまでの実力よりもワンランク、ツーランク上のところへ合格されています。
というのも、埼玉の1月受験では、1月の10日前後であり、落ちたという結果からまだ20日くらいの時間があるのです。「不合格したらさらに攻める」というのが僕の図式でして、「やれるだけのこと、やったろうやないか!」と気持ちを攻めに持っていき、具体的に指示も出します。(大抵は算数ブーストか、理社の知識固め、理科の計算、のうちのどれか、または全部、笑)
不合格をとってからの子供は強いものです。背水の陣になれるとでもいいましょうか。はじめて社会の現実とぶち当たるのがこの中学受験というものでして、そこでいろいろと目覚める子が多いのです。本当は、このような痛い目を見るまえに気づいてほしいのですがね(笑)
悪あがきといいますが、こと受験における最後の悪あがきは非常に重要かつ、効果が高いです。基礎力がすでに完成している場合が多く、直前期の悪あがきは本当に偏差値にして5くらいは覆すことも多々あります。(まあそもそもその偏差値すら信憑性は疑問ではありますが)
そのような意味では、僕は自分の生徒を励まして、覆えさせた経験は手前味噌ですが、多い方だと自負しています。僕自身が大学受験の時の自分の経験から掴んだものや、恩師のO先生にまさに励まされて逆転させてもらった経緯があるのが大きいです。
恩師に呼び出された高3のあの冬の日のことを思い出すと、いまだに目頭が熱くなる思いです。模試や定期テストがボロボロだった僕を心配して職員室に呼び出してくれ(最初は怒られるかと思ったw)、そこで僕は火がつき、また爆走することができました。
そこで東京に行けてなかったら、今のようにバンドも当然できていないし、楽しい人生にもなってはいないでしょう。その恩師の型を僕も自分の生徒に行っているのです。弱気にならず、気持ちで攻めていくことを、やれることをすべてやって試験に臨むことを、恩師は教えてくれました。
もちろん、そこで諦めている人間にはそのような機会は訪れません。そういう意味でも、失敗してから連敗するか、その運命の泥の中から何かをつかむかは、その子次第でもあるし、どうせなら攻め倒して受験を終わってほしく思います。今からでも遅くはありません。
逆に変にいい結果をとって、そこから勉強がぬるくなってしまうと、サピのα1の子でも、中途半端で残念な(とはいっても当然良いところには受かる)ことになることもあります。
また、昨年の例では、適性をみて渋幕を受けたら、受かってしまって、そこからノリノリ君になって名門校にいった例もあります。男子ですと、このようなノリノリパターンは存在します。いずれにせよ、挑戦がなければ、そのようなことも生まれはしません。
素直な子であれば、渋幕を受けるとなると、しっかりと気合もいれて直前に勉強します。そのような効果も狙って、落ちてもいいから「受けてみれば?」と勧めた次第です。
不合格を生かすも殺すも、その後の行動次第です。周りの大人は間髪いれず、励ましの言葉をかけてあげるべきです。間違っても「ほら言ったじゃないか」と責めるのはやめておきましょう。それはすべてが終わってから反省すれば良いです。
受験の1年ないし、2年間では、どこかで「頑張ったけどダメだった」経験をしておいて欲しく思います。そこで腐ってしまうようでは、大成はどうせしないのですが、そこからヤバいと思ってする子の方が多いです。
本当にあるテストまで(マンスリーでも組み分けでもなんでもいいです)、ひたすらに頑張ったのなら、その過程で何かを学んでいるはずで、それが受験にとって大きいです。また、人生にとっても大きな宝となるでしょう。そこで腐る人間は、まだまだやり切っていない証拠です。
もちろん、1月受験も前哨戦も完勝をまずは目指してくださいね。落ちても成功することはあるし、成功させるには落ちても大丈夫むしろ甘いやつは落とせ(鬼w)、という話でした。
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