子供の無気力さのわけⅡ-視点をもうひとつ | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

昨日、大学生になった元教え子と会っていました。彼も以前書いたような無気力さを持っていました。

 『なりたいものは?』「ないです」「このまま働きたくないです」とのこと。大学生でもこないだの中学生と同じようなことを言っていました。彼は理系なのですが、高校時代に勉強をサボりすぎて、ついて行けないのです。かといって、意地でもついていってやろうというような意気込みもありません。まあ、ぶっちゃけニート予備軍ですね。

 好きなことはそれなりにたくさんもっていて、ゲームだ、小説だといい感じの趣味もあったりします。でも、彼の将来に対する展望は無きに等しく、現実味のない言葉が目立ちます。人が現実味のない言葉をいうとき、それは割と逃避願望だったりします。僕にも心当たりはあります。

 ただ、実は彼も典型的なうお座うお座でとても感覚人間なので、「なんで勉強してるのかわからない」「このままじゃダメな気がする」など、割と敏感に現状を直感でわかっている面もあるようです。僕の感覚ではその直感もまあ、わからんでもないかな、というところです。正しいでしょう。

 さて、彼らには何が足りないのか。何を周りの大人たちは伝えるべきだったのか。

 世間的な常識をいくら教えたところで本人たちは理解ができません。「普通は就職するんだよ」「大学院にいくべきなんだよ」といくら言ったところで、本人には響かないでしょう。努力をはじめるわけもないです。

 ま、ひとつ確実にいえるのは、現状における『感謝』の視点でしょう。なんで勉強しているのか、の奥には『なんで今生きていられるのか』が潜みます。「人生だるいんすよ」と昨日の彼は口癖のように言っていましたが、ではすぐに自殺してしまわないのはなぜ?
 『とりあえず』でも生きているからには、誰かの支えがあるわけです。それに感謝する視点があった方がいいと僕は思います。

 無気力な子の大半は『自分のこと』にしか興味が向いていないように思います。それが苦しさの原因になっているのでしょう。
 すべては他人に何かしてあげるところからです。そうすれば意外と苦しさはなくなるように思います。自分は誰のどんな役にたつのか、たちたいのか、その視点があれば勉強なんてできなくても大丈夫です。大人たちはまず自分からそのことを心がけ、子供たちに伝えるべきなんでしょうね。

 と、僕の尊敬する夜回り先生こと水谷先生も言ってましたね。ま、僕にも実感としてあるので書かせていただきました。僕の今のポリシーでもあります。

 あ、それでは今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとうございます。
 



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