今年の夏は普段もっていない小4の進学クラス、つまり受験科でないクラスを受け持ちました。
正直、ひところは進学クラスの意義がわかりませんでした。中学受験をするわけでもないのに、わざわざ塾に来て勉強する、ということの意味が感じられなかったのです。それは僕が「受験主義」におかされている証拠でもあります。
いまでは基礎学力を無理なく身につけ、小学校のカリキュラムに高いレベルで対応するという意義は理解できるまでになりました。進学の子は勉強が楽しそうです。
ただ、教える側のこちらとしては非常に鍛えられる場所でした。特に小4の進学クラスはまだ子どもが幼く、「言語が違う」といっても過言ではありません。普通にしゃべってもイマイチ言葉が伝わらないのです。
僕だけではないでしょうが、高学歴を目指す人たちというのは高校生までに「レベルの高い」言葉を普段から使うようになります。レベルが高い、というのはそのまま「わかりにくい」ということを意味します。「いや、必然的にそれはさー」みたいな。使わなくてもいいんじゃね?というような単語が入ります。
さらに理系の大学に行くと、やたら横文字が入ります。「ああ、そのファクターはね…」「このペーパー、インパクトファクター高いよ」など、ぱっと聞いて、何を言っているかイマイチ伝わりにくいです。まあ、国際学会などでしゃべることになれてくるとそうなるのもわからんでもないです。
よくテレビなどで大学教授の方が何かを説明していて、日本語がむずかしいがために意味が良く分かりづらい、ということがありますよね。「すでにご存じのように……」って口癖がありがちなアレです。ご存じじゃねーよ(笑)
あれは塾講師のプロとして見ると「説明の下手な人」って感じです。説明する気あんの?って感じです。討論番組とかもヒドイですね。
小4進学クラスはそういう意味でいい修行になります。まず、言語を徹底して子どもたちでも分かるものを使うようになります。今はその癖がついて、高校生でもそういう言葉を使ってます。そっちのがわかりやすいし、説明が入りやすいことに気付いたからです。
一応、このブログも意識的に難しい単語を使う以外は「小4でも読める」を目標にしています。小4で読めれば全年齢OKですから。うーん……、できてるかな?
あ、それでは今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとうございます。
お勉強BLOGЯanK
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