公立中学の評価制度に思う | お受験ブルーズ

お受験ブルーズ

現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

うちの塾のある公立中学ではもうすぐ定期テストです。中3にとってはこの定期テストと次のテストでほぼ、高校へいけるかどうかが決まってしまいます。ですから僕の担当の子たちは必死です。かなり目の色を変えて勉強しております。

 かわいそうだな、と思うのは授業態度なども必死なことです。公立中学の通信簿には「学習への意欲」という項目があり、ここの評価が悪いとどんなにテストがよくても評価『5』はつきません。
 そこで積極的な子は授業中率先して手をあげたり発言したりします。ふだんから『積極性』をみせようという戦略です。

 考えてみれば、それは教師へ『媚び』を売っているのです。僕からすれば露骨でしかたありません。公立中学の先生を僕がしていたら気持ち悪くて嫌ですね。いったい真面目で大人しい子はどうするのか、疑問です。評価されないのでしょうか。したたかで先生に媚びを売り、うまくやろうとすることを14,5歳にして教え込まれてしまうのでしょうか。それで日本はよくなりますかね?

 テストを頑張っても例え100点でも評価『4』の子はたくさんいます。

 普段の提出物を完ぺきに出し、小テストなどもきちんとしていれば学習への意欲はひとまず『A』だと思うのですが、そうでもないようです。これは報われないです。

 また、先生によってえらい評価のつき方にがありすぎるのも気になります。ある学校と隣のある学校では明らかにこちらの中学の方が『5』が多い、とかざらにある気がします。学年が変わり担当が変わると同じように過ごしていてもいきなり成績が上下したります。まったく、?なことが多いですね。

 私立ではそんなことはありえませんでした。たしかに平常点というのがあり、うちは厳しくて忘れ物一回につき5点マイナス(!)されましたが、それは明確でしたし、評点が高くなければ進学できないというのも最低限のものでしたので先生と僕らの関係は自然なものでした。媚を売ろうなどと考えたこともありません。それになによりも最後は定期テストの点数で評価されました。中には一夜漬けのものもいましたが、それはそれで学習さえ出来ていればOKという感じです。

 公立中学は先生も大変そうですし、そろそろ「ゆとり教育」の行き詰まりを改革せねばならない時期にきているのかもしれませんね。

 あ、長くなったので今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとうございます。


お勉強BLOGЯanK
お受験ブルーズ-ランキング1 お受験ブルーズ-ランキング2 お受験ブルーズ-ランキング3
 右上矢印いつもクリックありがとうございまーす。