子供の涙が理解できない大人たち | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

昨日はつらいことがありました。

 以前書いたてんびん座てんびん座女子がまた怒られてしまいました。それも室長先生ではなく、嫌いな国語の先生にです。

 「ちょっとこい」といわれ別室にて怒られているその子を発見して、「終わった」と思いました。もうこの子はつぶれると。

 その日には特別な経緯がありました。僕に「国語の授業に行きたくない」と訴えていた彼女。国語の授業のことを考えるだけでおなかがぎゅるぎゅる(´・ω・`)なるそうです。
 そのことをお母様に言っても分かってもらえず、僕にその前日泣きついてきたのです。そこで、僕は手紙という形でそのことを彼女のお母様に伝え、また、電話でも相談しました。

 結論としては、「家で国語の過去問をやり、遅れて後半だけでる」というものでした。授業後は何人かの子たちと一緒に補習(自主勉強)をしているので、それには行きたいということでした。苦肉の策でした。

 その彼女を国語の先生は「礼儀がなってない」的なことで叱りました。それも大声をだして。子供によって傷つけられたプライドで怒っているのはまるわかりです。僕はそれを聞いていて気が気でなりませんでしたし、憤りを隠せませんでした。殴りこんでやろうかとも思いました。
 「なんで泣くんだよ!」という声が聞こえてきました。
 その瞬間、僕は納得しました。
 「ああ、わからないのか…ビックリマーク
 そう思うと、脱力です。なんで教師なんかしているのか、と責めたくなります。

 子供がなぜ泣いているか。僕はなんとなくですが、わかります。また、いつもわかろうとして過ごしてきました。でもそのような感覚のない人には子供の涙は不思議でしょうがないのかもしれません。悲しいことです。

 泣き崩れる彼女は話をできる状態ではありませんでした。思えば、彼女には試練が何度も降りかかっています。10月には運動会前に骨折。応援団長のリーダーでした。12月には室長先生にあり得ないくらいの声で叱り飛ばされ、後遺症が残るほどでした。まだ…、来るのかと。しかも最低のタイミングだなと。

 僕はそばで立っていることしかできず、分かっている限りのことを室長先生に話すことくらいしかできませんでした。室長先生はすぐに授業中の国語の先生のところへ飛んでいき、迅速な対応、その子に対してもやさしい言葉かけをしました。うそくさくなかったです。そして、社会担当の社員の先生が「面接の練習するか?」というと、その子はすぐに「やる」といいました。そうです、来週はもう1月入試なのです。

 その面接の練習で彼女は「全部話した(^O^)/」と晴れ晴れとした顔で戻ってきました。その社会の先生は面接といいながら、事情を聴いていたわけです。素晴らしい対応でした。

 前回怒られたとき、彼女はトイレでひとり泣いていました。今回は僕の横で泣いていました。やはり、子供は大人の目の届くところで泣くべきです。今回、大人は全員、その子のケアに一瞬にして動きました。これなら、なんとか支えることができます。

 帰りは駅まで一緒に歩きました。そこでの彼女はもういつもどおりでした。あとを家の方角が同じてんびん座の男子に任せて僕は電車に乗りました。

 でも、僕は確信しています。こういう辛いことがたくさん起こる子は必ず、受かると。そのための超えるべき試練を与えられたのだと。
 ご先祖霊オバケから(笑)? なんて。

 あ、長くなったので今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとうございます。
 すべての子供は周りの大人の支えがあって初めて受験ができます。どうか、皆さん、周りの子供さんすべてを支えられる大人で、あっていただきたいです。


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