迦陵頻伽 | 副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

浄土真宗本願寺派のお寺の副住職&若坊守がお寺の日常をつづって参りましたが、一昨年より急遽、住職&坊守の立場となりました。
より奮闘する日々を、気ままにつづって参ります。

皆様こんにちは。


2月になって、初めてのブログ。


花粉も飛び始め、暦の上では立春。


それぞれにいかがお過ごしですか?




以前、2021年1月のブログに、


以下の記事を投稿しました。


今回のブログの内容と大きく関わりますので、


是非ご一読いただき、



再度こちらに戻って来てください。



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ご一読いただけましたか??笑



以降もコロナ禍は続き、その後もう一度中止になりました。


つまり三度の中止。


都度、オンラインでのご案内はありましたが、


お寺で生活をしながら11日間も、得度習礼のカリキュラムをこなすのは、育児まっ只中でもある坊守には到底無理なお話。



「私、ご縁がないんかなぁ?」



と、諦めかけていましたが、


四度目の正直にて、


2月6日より16日まで、本願寺西山別院にて得度習礼を受けることができました。



最終日の前日には、本山である龍谷山本願寺(西本願寺)にて、得度式を受式し、度牒(どちょう)を授かりました。


※度牒とは、僧侶の身分証であり、得度の証明書のことを言います。


帰山後、浄福寺尊前にご奉告


本堂では、私こと住職がお勤め(調声人)をしました。


思い返せば、

前住職が発病前の元気な頃から、若坊守(当時)の得度を楽しみにしていました。

(その後二度の中止)


発病後にも若坊守の得度のチャンスがありましたが、緊急事態宣言か、まん延防止法どちらかの発令で三度目の中止。

気になっていたのか本山の担当部署(総務時代の管轄)に直接確認の電話を入れたのでしょう。

本山からの連絡より先に、前住職が入院先の病室から私の携帯に連絡をくれました。


「中止じゃ。仕方ない。」


その時のなんとも残念そうな父の声が、忘れられません。


ただ、生前中に得度した若坊守の姿を見ることは叶わなかったけれども、お浄土の仏さまとして、この度のご縁をとてもよろこんでいてくれてるだろうなぁ。


と、味わっています。



度牒(どちょう)


法名は、内願(こちから名前を希望すること)法名で、



釋美音(しゃくみおん)



といただきました。


法名とは、仏さまの教え(法)を中心に生きていくものの名前(名)ということで、仏さまの教え(仏法)の開祖 お釈迦さま(釋尊)の仏弟子となったことを表すお名前です。

ですので、必ず「釋」の字を一字いただきます。

本来は生前にいただくもので、得度せずとも一般の方も帰敬式(ききょうしき)という儀式を受式されると、授かることができます。



で、坊守の法名ですが、



お浄土に住むといわれる鳥


迦陵頻伽(かりょうびんが)


からいただきました。


学生時代より重宝しています

『岩波仏教辞典』(第二版)によると、


迦陵頻伽はサンスクリット語の“カリョウビンガ”の音に漢字を当てたもの(音写)とのこと。


これを今の中国語(漢訳)に訳すと、


美音


となります。


  美しく妙なる鳴き声を持つとされる鳥


が迦陵頻伽とのことです。



得度習礼の願書を提出する際に、法名の希望も記入します。


私  「法名どうする?」


坊守 「あなたが決めてよ!」


そこから色々と考えましたが、


坊守は音楽が得意で、ピアノや歌うことが大好きな人。


迦陵頻伽よりいただきました。



私から得度記念のお祝いとして



本堂の尊前に奉告した後、


今度は山下家のお内仏にご奉告。




お内仏にご奉告


得度した坊守がお勤め(調声人)をしました。




ここに至るまでには幾多の困難もありましたが、様々な方に携わっていただき、色々なご縁が重なり、お導きいただいたことです。


ご門徒をはじめ、有縁の皆さま、



今後とも、益々よろしくお願い申しあげます。






ところで、


この期間中に留守を守ったのは、



何を隠そうこの私、



と、



三太郎🎶



後日、


『住職&三太郎の奮闘日記』〜お母さん不在編〜


を挙げたいと思いますので、こうご期待 笑笑





なんまんだぶつ、、、   (住職、坊守)



参考