度牒 | 副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

浄土真宗本願寺派のお寺の副住職&若坊守がお寺の日常をつづって参りましたが、一昨年より急遽、住職&坊守の立場となりました。
より奮闘する日々を、気ままにつづって参ります。


午後から雨模様。

最近よく降ります。


本日、宗派宗務所(浄土真宗本願寺派)より、

2月の得度習礼(とくどしゅらい)中止の文書が届きました。



何それ??



ですよねあせる



得度習礼というのは、いわゆる僧侶の資格をいただくために受ける研修のことを指します。

この研修を受けると度牒(どちょう)という僧侶としての身分証を授かり、僧侶となることが出来ます。

私こと副住職は大学1回生の時に得度しました。

日数は10日間。

京都の本願寺西山別院内にある研修道場にて行われます。

10日間と聞かれて、

短っ!!

と思われるかもしれませんが、うちの宗派では、得度の習礼を受けるまでが大変です。

浄土真宗本願寺派を母体とする宗門校

宗門校の出身ではない場合は、京都にある中央仏教学院


という専門学校(他にも数校あります)などで学ぶ、もしくは宗派の定めた得度考査の試験に合格する必要があります。

また、住職を目指す場合は上記の教育機関で数年かけて必要な単位を取得し、最後に教師習礼という研修を10日間受けます。

※だいぶ端折って書きましたのでもっと細かい規定や方法があるかもしれません。



前置きが長くなりましたが、話を最初に戻します!

実はこの度、

若坊守が得度を受ける予定でした。

一般家庭の出身で仏教とはほとんど縁のない学生&社会人時代を過ごし、お寺の長男坊私との出あいで、まさかお寺に(苦笑)

結婚してすぐに、「せっかくやし、少し仏教を学んでみる?」

私の声掛けがきっかけで、先の中央仏教学院の通信教育専修課程に入学し、3年後に卒業。

若坊守として奮闘すること10余年。

得度を受けるご縁にまでなりました。

私にとって、本当に嬉しいことでした。


が、


コロナ禍…

本当は、昨年8月に受ける予定が中止。

延期願を提出し、再度出願、受理されたこの度も中止。

早急に得度せねばならない事情の人のみ理由書を提出の上、Web上での得度習礼が行われるとのことです。

コロナ禍、宗派担当部署の職員さんも対応に苦慮され、なんとか開催をと頑張っておられることも重々伝わってきます。(事実コロナ禍でも開催された月もあります)

誰も責められないし、コロナ禍の現状において仕方のないことです。

が、

スケジュールを調整し、心身ともに準備を進めて来た若坊守の姿勢を知っているだけに、なんとも虚しい心境です。

ちなみに8月が中止になり2月に延期となったことで、夏物、冬物の衣体(僧侶が着用する衣服など)どちらも新品で一式揃えました笑笑


とは言え、前向きに切り替えねば。


せっかくのご縁ですし、この度Web上での得度習礼は受けず、再度日程を確認、調整して延期願を提出することとしました。


頑張れ若坊守!!





ここだけの話、


若坊守の得度が延期になって、


不在中、三太郎を一手に引き受けることを覚悟していた私。


実は少し、


ホッとしています笑





なんまんだぶつ、、、    (副住職)