トルコ里帰り旅⑤〜義両親と妊婦さま | スパイシーdays

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さてさて、義実家での生活が始まりました。

義実家のあるB県は、「トルコのスイス」←clickと呼ばれるとか呼ばれないとかで山や湖が風光明媚だったりはするのですが、市内はまぁ何があるという訳でもない、よくあるトルコの地方都市です。



そこに2週間弱いて何をしていたかと言うと、


ある日は市内をブラブラ歩いたり、

 



ある日は、結婚式に頂いたゴールド←clickの一部を宝飾店で売ってアクセサリーに変えたり、

  



ある日は、トルクメニスタンから友人がやって来ていたので家に招待したり、



ある日は、湖を望むレストランで行われた義母の友人達のgün(ギュン)という相互扶助女子会について行ったり、



義実家一族が卸しで牛耳っている市場を見に行ったり、



親戚をあちこち訪問したり、オットの友人と会ったり、義父のオフィスでお喋りしたり…という感じでのんびり過ごしました。


さて、義両親と「嫁」として一緒に過ごしたのは結婚式以来はじめてだったので、うまくやっていけるか心配していました。
そりゃ、言葉はとりあえずできるし、トルコ人家庭で暮らしたこともあるし、トルコとトルコ人との付き合いは十数年以上の経験があります。でもやっぱり、「嫁」として家庭に入るのは緊張しますよ。。。

でも!トルコ義両親の優しさのおかげで全く問題なく過ごせました。


義父は、私がスイカすいか☆に目がないと初日に聞くやいなや、深夜なのに森スイカを買いに行き(オットに「明日でいいから」と止められても「今夜も明日も買おう」って…)、その後も毎日欠かさずスイカを買って来てくれたり。。。すいか☆すいか☆


義母は、まず初日の迎えの車で私がウトウトしていたら、ポンポン!と自分の膝を叩いて、「膝枕して寝なさい」と言うし。。。
毎日何軒もの服屋さんに連れて行かれ、その度に山のように服を買ってくれてしまいカート、袋と傘、申し訳なすぎて困るほど。。。オットが「そんなに必要ないよ」と反対しても「お前は口出さないで!私は自分の娘に買ってあげたいのよ!」とピシャリ。
疲れて横になっていたら、「私の娘ちゃん」と言いながらキスの雨を降らせたり。
私とどこかへ出かける時は、必ず小さなタッパーにカットしたスイカすいか☆を詰めて「いつでも食べられるからね」と…。(子供のオヤツか


帰省する前は、
「妊娠中で身体も思うようにならない時があるのに義実家で卒なくたちまわれるかなぁ、気ぃつかうなぁ…」
とぼやいた事もあったんですが(実は私 Ms.ネガティブ思考、オットに
「気をつかうって、なんで?君はもううちの家族の娘なんだから、自分の親と一緒にいる時みたいに甘えてくつろげばいいんだよ」
と言われ、「いやいや、娘と嫁はちがうでしょ…」とか反論してたんです。

でも義両親と数日すごすうち、本当に娘になった気分で甘えてしまった方が喜ばれて、お互いにストレスも無くうまく行くなぁというのが分かってきました。


まぁあと、こんなに甘やかされたのは、私が妊婦だったからというのも多大にあったんでしょうが。

なにしろトルコ人は老若男女とわず国民総赤ちゃん大・大・大好き人間なので、赤ちゃんの待望されレベルがハンパじゃなく、そんな赤ちゃんを内包している妊婦は、とんでもなく大事にされます。


朝は早く起きないでゆっくりしなさい、朝ご飯を食べたら昼まで横になって休みなさい、冷たい水で手を洗っちゃダメ、冷たい水も飲んじゃダメ、立ってるのは辛いだろうから家事は一切ダメ、重いと疲れるからお盆も自分のカバンも何も持っちゃダメ、あなたは座ってなさい、寝てなさい、美味しいものを沢山食べなさい、楽しいことだけしなさい、少し寒そうだから服買いましょう、少し暑くなったから服買いましょう…

…てな具合。
こんな扱いを10ヶ月も受けてたら完全に勘違い王冠してしまいそう。2週間だけの私ですら、日本に帰ってすぐは家族や友人に、「え?このワタクシに一緒に料理しようですって?」「このワタクシの都合に合わせられないですって?」な~んて思いがチラッと浮かんじゃうようになりましたからね。。。


良いか悪いかしらないけど、でも、こんなに怒濤のような愛情を親戚一同から浴びるのって、とっても幸せだし、すごく心地良いこと。正直に、嬉しかったです。



親戚一同といえば、妊娠の知らせを受けてから、義母や義祖母はもちろん、あの叔母さん、この伯母さん、あの従姉妹、この娘さん、あのお嫁さん…とたくさんいる親戚の女性陣が総出で山のようにベビーニットを編んでくれまして。。。


写真はほんのほんの一部


ほんとにもう、家族の愛情と、親戚の結びつきと、みんなの器用さと・・・すべてに圧倒されっぱなしの2週間でした。

こんな愛情ほとばしりまくるハート中で生まれてくる全てのトルコ人、ほんとスゴいねぇ。幸せモンだねぇ。。。


帰国の時には、親戚みんなの手編みのニットと、義母が買い込んでいた大量のベビー用品を、120Lの大スーツケース1個半に圧縮して詰め込んで運んできたのでした。。。


これまたほんの一部。新生児には大きそうなサイズのものは全部置いてきました