ノアの方舟が停まったアララト山【ヴァン湖周辺旅行⑤ アール県】 | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

今日はヴァン県👈を出て、隣のアール県のイラン国境にほど近いドーウバヤズット地方に向かいます。

 

 

 

道中でムラーディエの滝Muradiye Şelalesiによりましたが、ポプラの紅葉🍁🍂が見事でした‼️

 

 

 

滝自体は、今の時期は水量が減ってこんなですが、水量が多い時はもっと迫力があるらしい。

 

 

 

ドーウバヤズットへの道は山がち⛰で、山の方からこちらまでずっ〜と、火山の噴火🌋で積もった黒い石の大地が広がっています。

 

 

 

この辺は長い間クルド系組織とトルコ軍の衝突が多発してたエリア銃爆弾🔥ですので、この道も、何年か前まではとても安心して通れなかったそうですよ💦

 

今でもちょこちょこ憲兵警察による検問所があって、私たちもIDを聞かれたりしました。

 

余談ですが、私が交換留学生としてイスタンブルに住んでいた90年代後半は、クルド系組織によるテロが大都市で多発していて、私のステイ先近くのスーパーやドーナツ屋でも銃撃戦がありました凝視

 

思えば、ショッピングセンターなどに入る時の荷物チェックが導入されたのは、あの時からでした。

 

 

さて、小一時間ほど走ると、アララト山 Ağrı Dağıが車窓に現れました❗️

 

 

 

思わず車を止めてもらって、農地ごしにパチリ📸

 

大きい大アララトBüyük Ağrı 、小さな小アララトKüçük Ağrı が親子のように並んでいます。

 

 

 

大アララトは標高が5,137 m(富士山 3,776m)で、ノアの方舟が洪水のあとに引っかかって停まった山とされています。

 

 

 

 

古代からこのあたりに住んでいたアルメニア人にとっては、精神的シンボルでもある山だそうですが、(日本人にとっての富士山みたいなもん?それ以上?)

 

第一次大戦後にこの地域の国境が制定された🗺時、アララト山はトルコ領🇹🇷に入ることに。

 

 

 

今でもアルメニア🇦🇲の国章の中央には、ノアの方舟を乗せたアララト山が描かれています。

父祖の地という感じなんでしょうねぇ。

 

 

 

ここがノアの方舟の停まった山だとは、12世紀ごろから言われていて、「ノアの方舟の跡」を探す人は昔からいたそうですが、

 

1960年代に、地図の作成員が航空写真をとっていてついに舟の跡を発見した❗️と言われる場所があります。

 

 

 

それが、アララト山本体ではないけれど、近くの麓にある、これ。

 


 

上空からの写真だと、もっと船っぽく見えますね。

 

たしかに、空から地上にこんなの見つけたら「え?あれじゃん‼️びっくりて思うわね。

 

 

 

ここの背後には、もうすぐそこにアララト山が迫っていました。

 

 

 

さて、ドーウバヤズットの町に着きました。

 

道の案内標識には「イラン🇮🇷」の文字が。もう国境が近いのですね〜。

 

 

 

ランチは、大衆食堂でアール県の郷土料理、アブディギョル・キョフテスィ Abdigör Köftesi を頼みました。

 

キョフテより手前の肉にピントが合ってしまった💦

 

 

茹でて作るタイプの、オレンジ大の大きな肉団子。

 

そのまま食べてもいいみたいですが、団子をスライスしバターで焼き色をつけて持ってきてくれました😋

 

 

 

ついでに、イランのアーブ・グーシュトにそっくり〜と思って、ボズバシュBozbaş⇩も注文。

 

東トルコの郷土料理で、カルス県やヴァン県ではピティPiti、ウードゥル県やこのあたりではボズバシュと呼ばれるのですね。

 

 

 

食べ方も昔イランで食べたアーブ・グーシュトとまったく同じで、茶道のお手前のように(?)複雑😅

 

パンをちぎって皿に乗せ、そこに料理のスープだけをかけ、肉の骨を外したら、専用の棒で壺の中の肉とじゃがいもなどの野菜を潰してシチューにします。

 

 

 

イランのメディアPars Todayによれば、アーブグ・ーシュトにハーブ類🌿を加えたものは、ここのようにボーズバーシュと呼ぶらしいです。

 

アゼルバイジャン🇦🇿でも食されるそうで、イランやアゼルバイジャン国境に近いという地理を、食卓からも感じられると楽しい😋

 

 

 

さて、次はドーウバヤズット最大の目的地⇧、イスハク・パシャ宮殿に向かいます。