ヴァンで食べたもの・買ったもの、いってみましょう♪
ヴァンの食べ物といえば、全国的に有名なのはヴァン式朝ごはんVan kahvaltısı
それに欠かせないのが、チャイブを混ぜて作るオトゥル・ペイニル otlu peynirというチーズ。
市場でこんな感じで売っています。多少クセのある発酵臭がして、私はあんまり得意じゃない😅
ヴァン湖に唯一生息する魚🐟、インジ・ケファリ inci kefali (ウグイの仲間らしい)も名物。
塩漬けにしたものが売られていました。一晩塩抜きをして、フライにしたり焼いたりするようですが、
試しに買ってみようとしたら、「いやいやいや✋、地元の人間以外には食べられないよ!」とお店の人に強く止められ💦やめました😅
いわゆるヴァンの郷土料理の数々は、レストランUrartu Hanでいただきました。
Mencel sofraという、いろんな料理が少しずつ出てくるものを頼みましたが、どれも美味しかった♪
ヴァン料理の代表格ケレドシュkeledoşは、丸麦、緑レンズ豆、ひよこ豆、ケール、肉を煮込んでヨーグルトとあえた、リゾットのような料理。
丸麦のプチプチ食感が好きなので、とっても美味しくいただきました。
ヴァンに滞在している間、気に入って毎日頼んでたスープは、アイラン・アシュ・チョルバス Ayran aşı çorbası 。
トルコのヨーグルトスープが大好きですが、ヴァンのは麦やひよこ豆の他に、ケールとズッキーニまで入るのが面白い。
つづいてお土産編🛍
ヴァンの周辺地域には昔アルメニア人が住んでいたことは、前の記事「ヴァン湖とアクダマル教会」👈にも書きました。
第一次大戦🪖以降、その人口は激減したのですが、アルメニア伝統の銀細工の工房があったので、のぞいてみました。
これとまったく同じ技術を使った昔のアルメニア人の装飾品を、博物館で見ました
アルメニア人は手先が器用で、オスマン帝国時代から金属業界にはアルメニア人が多かったのです。
現在でも宝飾関係にはアルメニア系が多いです。セヴァン・ブチャクチュ氏👈もそうですしね。
それぞれ「豊穣」「子宝」など意味のある銀のチャームがいくつもついた、天然石のネックレスと、
チャームの粒々の一つ一つを、銀の糸を溶かして丸くして貼り付けているんです
細かい彫金のされたバングルを買ってみました。一周ぐるり、どこから見ても違う模様が出ます。
買わなかったけど、庶民が身につけていたという銀チャームがついたのも可愛かったです。
こっちの方がカジュアルに使えてよかったのかも?
そんなヴァンの、現在のマジョリティーはというと、クルド人。
ヴァン県は、トルコの中でもでクルド人口の割合がトップクラス🥉に高いです。
宿泊先のホテルでクルド人の結婚式に遭遇しましたが、それに参列していたクルド女性たちの晴れ着の華やかなこと✨
他人を勝手に撮影できませんので💦ネットからお借りしています。
ヴァンの名士の子女の結婚式だったようで、実際の参列者のドレスやアクセサリーはもっと豪華でした
この衣装には、金色のベルトと、重そうなゴールドのネックレスを着けますが、これが濃厚な顔立ちのクルド美女たちにとっても似合ってました
(クルド人はイラン系、トルコ人とは人種が違います)
街のゴールドショップでも、よくこういう巨大ゴールドネックレスが売ってました。
上の段みたいのはイスタンブルのゴールドショップではなかなか見ないデザインです……
娘がクルド・ドレスを気に入ったので買いに行ったら、なんと仕立て屋さんが特別に急いで2時間でオーダーメイドしてくれることに👏
出来上がりはこちら‼️ 縫ってもらっている間に市場で買ったベルトもつけて、バッチリです👍
キラキラの生地は、大体インドからの輸入品だそうです。伝統的に見えて変化してますな
しかしさらに驚いたのは、お支払いをしようと思ったら、今回ずっとお世話になってた地元旅行会社のオーナー氏が、「ここは私が!✋」と、まさかの奢って下さったんです
だから書くワケじゃないですが、ヴァンの人たちのホスピタリティには、毎日驚かされました
トルコ各地を旅行していると、短い滞在であっても、なんとなく地域ごとの民族性みたいのって感じたりします。
ヴァンでは、ホテルでもレストランでもカフェでも、親切で優しくフレンドリーな対応をしてくれる方が多くて、イスタンブルでささくれた心💔に沁み入りました
これはたまたまではなく、ヴァンに行ったトルコ人の多くが「あんなホスピリティは見たことない」と異口同音に言っているというのは、後になって知りました。
話が買い物から外れましたが、今回嬉しかった出会いは、絨毯
絨毯をよく買っている方だと思いますが、この八芒星柄の絨毯は、柄も色の組み合わせも、手触りも、好みドストライクで即決
好きすぎて、毎日これが目に入るたびにウフッとなるほどです。
ヴァンの民家のサンドゥク(長持)から出てきた、50年以上経っているヴィンテージ、とのことですが、そんな事の真偽より、自分が好きかどうかの方が大事です。
もう一枚は、スマックという織り方でおられたキリム。
太陽光で確認するために、お店から外に絨毯を運び出して眺めます
このボーダー状の模様が縦に並ぶのは、ペルシャ語やクルド語で「道々way way 」を意味するRahrahと呼ばれる模様で、イランとトルコの中間のあたりで織られてきたようです。
トルコで割と見かける柄ですが、前に絨毯織りを習っていた私の感覚では、すごく丁寧に細かく織られた、クオリティの高いものに見えました。
ということで、ヴァン県内の話は終わりましたが、次号からはひきつづき、ヴァンから足を伸ばして向かった、アール県、ムシュ県、ビトリス県の旅行記にお付き合いください🙏