修復が終わるのを心待ちにしていた、アナドル・ヒサルAnadolu Hisarıに行ってきました。
イスタンブルのアジア側の岸辺に立つ要塞で、コンスタンティノポリ攻略のため、14世紀にベヤズット1世によって建てられました。
「アナドル」は、トルコの国土の9割以上を占めるアナトリア半島のこと。 「ヒサル」は要塞・砦を意味します。
この対岸には、57年後に「ヨーロッパ側の砦」を意味するルメリ・ヒサルが、メフメット2世によって建てられます。
このふたつの砦の存在もあって、コンスタンティノポリは陥落しました。
ルメリ・ヒサルについては以前の記事に書きました↓
さて、私の住むヨーロッパ側からは、アーシヤンAşiyanの船着場からフェリーで10分ほど。
久しぶりの快晴で、フェリー日和でした☀️
アナドル・ヒサルの船着場に到着。
この周辺、別荘やレストランやカフェの雰囲気が良くて、好きです💕
まずは城壁の上の見張り台(下の地図B)に入ってみます。
城壁は今はちょっとしか残っていないです。
中はただ筒状で、天井は開いてました。
それにしても入場無料とはいえ、ここで酒飲んだりしてゴミ捨てていくのやめてほしい……
ここから、向こう側のメインの要塞を眺めると、こんな感じ。
パノラマ機能のせいで歪んでいます💦
で、メイン要塞に入ってみました。
城壁まで完璧に修復されてます。
この建物の中はこんな感じでしたが、まだあちこち未完なところが残っていました。
そして、上の展望台まで行こうと思ったら、予想以上の混雑っぷり‼️
階段で大渋滞 登るのはまた次回にします。
全員トルコ人。みなさんそんなに史跡お好きなんでしたっけ。
アナドル・ヒサルの横には、15〜17世紀に造られたという、青空礼拝所Namazgâhがあり、これも今回修復されたようです。
芝生の奥に、メッカの方向を示すミフラーブと、説教台があります。
Namazgâhとは礼拝所という意味だけど、オスマン朝ではオープンエアーのものを指します。なんでわざわざオープンエアー?と思うけど、この緑いっぱいの中で礼拝するの、確かに気持ち良さそうではあるね🌿
道を渡ると、イスタンブル最古の墓地と言われる、アナドル・ヒサル霊園Anadolu Hisarı Mezarlığıがありました。
アナドル・ヒサルを建てたベヤズット1世は、コンスタンティノポリを2度包囲しますが、その戦いの殉教者たちを埋葬するため、1393年に作られたそうです。
周辺もなんとも趣きのあるノスタルジックな町並みが続き、散策している人も多いです。
コウノトリがとまっている木があったので、近づいてみたら‼️
コウノトリの集合住宅でした
1本の木に巣ありすぎでしょ💦この木の持ち主は子沢山に違いない。
また船に乗り、隣の船着場キュチュクスKüçüksuで降りました。
ここにはキュチュクス離宮Küçüksu Kasrıがあります。
離宮については、過去記事に書いています↓
今日はその隣の敷地で宮殿管理局🏰が運営するカフェ☕️へ。
海辺に張りだした桟橋の席もあって、海の上でお茶できるんです✨
最近イスタンブルの海、心なしかゴミが減ってキレイになった気がするから、ますます気持ちイイですね
歴史散策につきあってくれた子供たちを、宮殿の後ろに広がる、緑いっぱいの広〜い公園で解放‼️
親も子供も楽しめた、アジア側での1日でした。