今月から一念発起、トルコらしい習い事をはじめました!
それはタイルの絵つけ!
もともとイスラミックなタイルはフェチ級に愛してるし、陶器も大好きで各地で窯元を訪ねたりしてましたが、「自分で作る」ってことにはてんで興味ありませんでした。
たぶん、好きすぎてね。
クオリティの良いものしか許せないのに、自分が作った出来の悪いもの など愛せない、と思っていたんです。
でも友人が見つけてきた教室は、タイル作りの工程を1から10まで自分1人でできるように指導し、トルコタイルに関する知識を体系的に学べるカリキュラムがあるそうで。
「タイルを作る」だけでなく、「タイルについての知識を身につけられる📚」というところにとても惹かれました
しかも、先生のブログを読み込んでいると、生徒さんの作品のクオリティの高いこと!
えええ!じゃあ私もゆくゆくは憧れのセルジューク時代のタイルを自作できちゃったり?!と夢は膨らみまくり🎈ます。ハァハァ
そんなわけで、鼻息も荒く迎えた第1回目🌅
この日は、5cm×5cmの小さいタイルに、絵つけの工程をすべて通してやってみる、という回です。
まずは、描きたいデザインを選びます。
先生が用意してくださった、5cm四方サイズのミニモチーフの冊子をペラペラめくって…
私はこの絡み合うチューリップ🌷のモチーフにしました。
トレーシングペーパーを重ねて、デザインの輪郭を鉛筆でトレースします。
次に、配色を考えます。
今回は、オスマン・タイルの古典期(16世紀後半)に使われた「伝統色」と呼ばれる、コバルトブルー、ターコイズ、赤、緑、黒の5色のみ使います。
意外とこの配色が、隣り合うと引き立たない組み合わせとかあって難しい!
輪郭を写したのとは別のトレーシングペーパーを図案の上に重ねて、色鉛筆で塗っていきます。
色ぬりした紙は一旦置いておき、先ほど輪郭をなぞった方のペーパーを取り出し、針でラインの上に、等間隔にプツプツと穴を開けていきます。
昔のタイル職人はすべての工程が分業だったそうなので…穴あけ担当の人は毎日毎日穴を開けるだけ?辛そうだ〜
この穴あきトレーシングペーパーを、まっさらなタイルの上に乗せ、炭の粉を入れたガーゼの巾着のようなものをポンポンと押し当てます。
そうすると、針の穴から炭の粉がタイルに落ちて、模様がタイルに写りました。
私は強くポンポンしすぎて失敗。炭が乗りすぎると、あとの工程がやりにくくなりました。
この炭が写し出した輪郭を、細い筆を使って黒い顔料でなぞっていきます。
輪郭は基本的に黒か、コバルトブルーだそうです。
これ、ただなぞるだけに見えて、ちっとも上手に描けない💦
ここまでは写してただけだから上手くいってたように見えた作品も、ここで一気に技術の無さが露呈します💦
トルコタイルの筆使い🖌は、細く入って終わりが太くなるのが特徴だそうだけど、日本人はつい書道のクセで😅、最初に筆をしっかり入れ、終わりをシュッと払いたくなってしまう💦
ヨレヨレになりつつも、なんとか輪郭線が描き終わったら、次は色つけ。
筆は、凸型…というのだろうか、下の方だけ細長く毛を残してカットした筆を使います。細かいところには普通の筆も使います
焼き物あるあるで、釜で焼く前と焼いた後では見た目の色が違うから、見本(↓)を見ながら、出したい色の濃さまでしっかりと重ね塗りします。
とくに赤は、パキッとした色にするためには、盛り上がるほどに重ね塗り。
イズニック・タイルは赤が盛り上がっているのが特徴なのも、そのせいだったんですね。。。🤔
重ね具合を変えて濃淡もつけられる
さっき色鉛筆で配色したものを参考に塗っていくけど、これまた隣り合うと滲む色、重ねても混ざらない色…などの相性があって、塗っていく色の順番も考えながら。頭つかう〜
色塗りまでで終わり。
トルコでは、絵つけ職人と、釉薬塗り&釜焼き職人は完全に分業だそうで🙄、先生もそこは専門職にお願いするのだそうです。
さて2週間後、タイルが焼きあがってきました💕
まぁ正直、輪郭を描くのにかなり苦戦したので、全然期待してはなかったけど…生まれて初めてタイルだから、拙くてもお許しください。
次は、少し大きい10cm×10cmのタイルに、ヒヤシンスがいっぱいで一目惚れしたデザインを描いていて、もう少しで終わるところです。
とにかく毎週のレッスンが楽しみでたまらない私。
でも飽きやすいので、ちゃんとセルジューク朝のタイルが描けるまで続けられることを祈る🙏
余談:タイル教室に着けていきたいような、タイル柄のマスクを発見💕