ガズィアンテップの旧市街は、たっくさんのチャルシュçarşıが並んでいます。
チャルシュとは常設の店舗が並んでいる所のこと。
こういう場所をイランとか中央アジアだとバーザールと言うので勘違いされますが、トルコ語では屋内の定位置に店が並んでいるものはグランド・バザールもエジプシャン・バザールもバザールじゃなくてチャルシュなんです。
曜日ごとに立つ市がパザルです。
さてさて、ガズィアンテップの、アルマジュラル・チャルシュスAlmacılar Çarsısıは、乾物屋のチャルシュで、見渡すかぎり、吊るされた乾燥野菜とカラフルなスパイスやハーブの山が並びます!
その先のバクルジュラル・チャルシュスBakırcılar Çarşısıはその名の通り、銅製品屋の並ぶチャルシュ。
テーブルウェアや調理雑貨が大好きな私、かなりハァハァもんで物色したのだけど、実用性などを考えて、水差しを買うことにしました!
錫コーティングしたシルバー色に槌で打った模様だけの(左)がモダンで素敵かなーと思って店に入ったのに、いろいろ見せてもらったら、ピカピカの銅色でイスラミックな柄が彫られてキラキラ✨してるやつ(右)を最終的に選んでしまった。。。。てか、あー両方欲しかった。
他には、トルコでどこでも見かける、両手に取っ手のついた銅製のパンも、前から欲しかったので買いました。
…というのも、カレーを入れたくて。
え?だってこれ、インドカレーが入って出てくる銅の小鍋↓にめっちゃ似てない?!
その2つの間のチャルシュには、イェメニと呼ばれるガズィアンテプ名産の革製の靴を売る店が並んでいます。
何軒もイェメニ屋が並んでますが、Hayri Ustaの店が1番良質、と聞いていたので迷わずそこへ。
たしかに丁寧な作りで、はき心地も良いです。
お値段は、100TL(≒1900円)ちょっと。手作りの本革の靴で、これはお買い得!
いろいろ試して、私もオットも一足ずつ選びました。私のはつま先がちょと持ち上がったエキゾチックなデザイン。
よく伸びる革なので、最初はちょっと指が当たるかなと思っても、1ヶ月も履けば足に馴染むんだとか。
ちなみに、イェメニYemeniって直訳すると「イエメンの」って意味なので、イエメン好きとしてすごい気になったので調べてみたら…
イエメンのYemen-i Ekberという名前の人(でもそれ直訳、偉大なイエメン人て意味じゃ…)が作ったからそう呼ばれ、イエメンからアレッポに伝わり、アレッポからガズィアンテップなど東南トルコに入ってきたそうです。
パッと見た時、なんだかモロッコのバブーシュ屋さんに似てるー!と思ったけど、やはりアラブ世界とつながりがあったのだねぇ。
ガズィアンテップ土産の定番にもう一つあるのが、クトゥヌkutnuと呼ばれる手織りの生地。
なんだかこれ、トルクメニスタンの民族衣装に使う生地ケテニに似てるなー。
素材が絹と綿の交織というのも、縦縞模様も一緒だし…。
って、ん?もしかしてketeniとkutnuって名前も似てるし、ルーツ同じなんじゃ?!
東南トルコは、16世紀ごろまで13−14世紀にやってきたトルクメンたちが多く暮らしていた地域。トルクメンの文化が残っていても全然不思議じゃない。
そう思うとトルクメニスタン・ファンとしては絶対に欲しくなって、これまた夫婦で1枚ずつショールを購入。
しかもしかも!クトゥヌを使ったイェメニまであって、それがえっらいオシャレ!
シマシマ柄の方がクトゥヌらしいのだけど、大好きなターコイズブルーに、エキゾチックな尖った爪先のミュールがあったから、思わずお買い上げ!4000円くらいだったかな。
余談ですが、ガズィアンテップの名物のクッキーにカーケkahkeというものがあり、有名店Akşamでお土産に買ったらサックサクで素晴らしく美味しかった💕のですが…。まぢオススメ
トルクメン語でクッキーのことをキョーケkökeって言うのと似てる!これもルーツ同じなんじゃないかなぁ。
トルコでよく見かけるkuru simitと同じかと思ったら全然ちがう!超サックサク!
ちょっと話題がズレましたが、次はガズィアンテップの観光についてです☆