ガズィアンテップ旅行①〜何はなくても美食めぐり〜 | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

12月の週末に、トルコ南東のガズィアンテップに弾丸旅行に行ってきました。

 

 

 

そう、もう目の前がシリアのアレッポっていう、若干きな臭いエリアなんですけども。。。

 

でも、このガズィアンテップ、料理の美味しい東トルコの中でも特に美食で有名酔っ払い

日本人の大好きなユネスコにも、特色ある食文化の町として認定されてます。

 

 

そんなガズィアンテップへは、イスタンブルから飛行機で2時間。

 

笑ってしまったのは、イスタンブルから飛行機に乗り込む人たちも、ガズィアンテプ空港から市内へバスで向かう人々も、みーんな話しているのは「どこで何を食べるか」ってことばかり。

ガズィアンテプに来る人は、みんな食い倒れ目的ってことね。

 

 

まだ朝8時くらいでホテルにもチェックインできないので、まずは朝ごはんを食べに、カトメルの老舗、Katmerci Zekeriya Ustaへ。

 

 

 

カトメルとは、薄ーくのばした生地の中に砕いたピスタチオとカイマク(濃厚クリーム)を包んで両面を焼いたもの。

 

ラップみたいに薄い生地

 

 

イスタンブルでも食べられますが、スイーツ屋さんか、レストランで食後のデザートとして食べるのが普通。

それが本場ガズィアンテプでは、朝食に食べるものなんですって!びっくり

 

 

出てきたカトメルは、うす〜い生地に、砕いたピスタチオがぎっしり入ってるけど甘さは控えめ(⚠️トルコ基準)、焼きはしっかり目でカリッとしてて、間違いなく美味しい照れです。

 

イスタンブルだとアイス乗っけたやつとかもある。邪道かしら?

 

 

そしてこれに合わせるのは、牛乳!

トルコでスイーツと一緒に飲むといえばチャイなんで一瞬驚きますが、朝食だと思えば納得かも。

そしてこの牛乳がなんだかウルトラスーパー美味しかった…。

 

 

それにしても、オスマン朝時代から続くというこのお店の、店名になっているウスタ(=達人)のゼキリヤ爺さんは、歩くのがおぼつかないほどのご高齢でも、朝の8時から店舗を見回りにきていました。職人魂に敬服。

 

 

さて、まだ早朝であちこち閉まっているので、今度は有名なカフェTahmis Kahvesiへ。

 

 

混んでいて向かいの新館に案内されてしまったけど、本館の店内はこんな感じ

 

 

ガズィアンテップ名物の飲み物は、メネンギッチ(野生のピスタチオ)を煎って作ったノンカフェインのコーヒーMenengiç kahvesiと、ザーテルという野生のタイムのハーブティーZahter çayı

 

 

 

 

コーヒーはミルクと砂糖を入りがデフォらしいけど(でないと飲めたもんじゃないらしい)、ちょっと甘ったるかった。ハーブティーも薬っぽい感じ。。。どっちも期待に反してイマイチでした汗

 

お茶請けにおいてあった、メネンギッチやその種を炒ったミックスナッツは美味しかった。メネンギッチは噛んでみるとピスタチオみたいな風味がうっすら感じられます。

 

 

それにしても、ザーテルってアラブ圏でザアタルって呼ばれる、パンなんかにオリーブオイルとつけて食べるハーブと同じもの。やはり文化がアラブ圏に近いんだなぁと実感します。

 

 

ちなみに、アラブでザアタルと呼ばれるものには、タイムを胡麻やスマックなんかと混ぜてミックススパイスになってるものがあって、これすごく好きで常備してます💕

 

 

アラブのミックス・ザアタル。

 

 

昼は軽めにしようと思ったので、ガズィアンテップの名物スープ、ベイラン・チョルバスBeyran çorbasıを食べに、有名店Metanet Lokantasıへ。

 

 

 

これは羊の足の肉と米が入ったスープなのですが、12時間も煮込むポーンのと、骨から外した肉を細かく裂くのが手間らしい。

 

店頭でおじさんがひたすら肉をさいていた…

 

 

しかし、辛いのと辛くないのがあり🌶いつものノリで辛いのを注文しちゃったら、めっちゃ辛すぎてツラい!!笑い泣きううう、南東トルコは唐辛子文化なのと、自分が産後に辛さに弱くなったの忘れてた…。

 

 

これは辛くないの頼んで、自分でテーブルの上の唐辛子で調節するのがいいかもしれないなぁ。

でも、羊の出汁が出まくってて、そこにお米が優しくて、しみじみ美味しいスープでした。

 

 

初日の夕食には、ガズィアンテップ名物のスィミット・ケバブsimit kebaıなるものを、美食家の知り合いオススメの店Üçlerで食べました。

 

緑色の野菜入りを頼みましたが、これ、肉がブリブリですっごく美味しかった!

 

 

 

 

これまたガズィアンテップで有名なレバーの串焼きciğer kebabıは、有名店Ciğerci Mustafa(左)と、 美食家オススメのLöküs Ciğer(右)に行ってみました。

私的には、Löküs Ciğerの味つけと脂肪部分の配合具合が好みでしたね。

 

  

 

 

さらにガズィアンテップのお袋の味的スープと言えば!な、ユワラマyuvalamaAşina Antep Mutfağıで。

 

米と肉を練った小さいボールがヨーグルトスープに入っているんですが、このボールがモチモチ、ヨーグルトも濃厚でめっちゃ美味しかった。

 

 

 

それにしてもガズィアンテプは、どこも料理を1品でも注文すると、何種類ものサラダや付け合わせの野菜が出てくるのがとても嬉しい。

味つけも、ざくろソースやザーテルを使ってあったりして、独特。

 

 

 

しかしまぁ、1日4食&バクラヴァという、怒涛の食生活でした…。

 

 

次はガズィアンテップでのお買い物です!。