前回は、
主に経済的な面から
賃貸よりも持ち家 という事を書きました。
さて、
今回は、老いた身体ゆえの
家の付加的な改装について書いてみます。
ご存知かと思いますが、
もし病気、転倒し骨折、加齢に伴う歩行困難 などにより住居の改装が必要になった場合、市町村から補助金が出たり、介護保険が使えたりします。
スロープや手すりを設置する、
バリアフリーにする、など。
賃貸ですと、それが出来ない上に、
室内はスペース的に車椅子で移動出来ないという事になります。
介護ベッドを置くスペースを確保するのも大変かもしれません。
また、賃貸物件の場合や公的な(県営、雇用促進住宅など)の場合、少し古いと五階建てでもエレベーターが無い場合もあり、引き籠るしかなくなることもあります。
さらに、
現代の闇 の部分なのでしょうが、
独居老人の孤独死
という問題もあります。
賃貸物件内での孤独死で、夏場はとくに、ですが、死後日数が経過したような場合、その物件全体に迷惑をかける事になります。
もちろん戸建て持ち家でも、マンション持ち家でも誰かに迷惑はかけますが、
その度合いは低いです。
いま、独居老人は想像以上に多いので、
他人事だと思ってはいけないのです。
我が家の近所でも
奥様にはずいぶん前に先立たれ、
息子さん達は遠方に住まれている、という80歳前後の独居のご主人さんが
室内で孤独死されてから数日後に
回覧板が止まっている事に気付いた近所の方の通報によって発見されました。
が、持ち家でしたので、現在、おそらく息子さん達が更地にして売却 という路線で動いているようです。
このような例をいくつか間近に見ますと、
老後生活というのは
何かとアンハッピーに陥りがちな要素に満ちているものです。
若い頃には、考えたくもないし
考えも及ばないのですが、
高齢者に突入すると、見えてくるものがあるのです。
一昔前には
老人🧓というのは
大家族に囲まれて
古くて広めの持ち家に住んでいた
というのが普通でしたが、
今はかなりの老人が、
賃貸アパートに夫婦で暮らしていて
伴侶が途中で亡くなり
そこからは独居となり…
やがて施設に入居出来ない場合
訪問介護が来るようになり…
というパターンが爆増しています。
持ち家の場合、いざとなれば古い家屋の解体費用を見込んでも土地に一定の価値があれば売却し、施設に入る費用に出来ます。
最近では、さらに、
昨日まで元気だった人の突然死 という問題も増えていますので、それも賃貸ですとかなりの迷惑をかける事があります。
さて、
この考察はあくまでも
持ち家も賃貸も選択できる立場にあるが、
賃貸派 だよ、
という場合に、とくに参考にして頂けると思います。
世の中には、もちろん家を購入するという選択肢が無い方々も多いのですから、
それはそれで、別の対策が必要なのです。
経済的に
賃貸も購入も可能です
という場合に
ちょっと残酷物語ではありますが、老後の可能性を加味した選択
において、役立てて頂けたら幸いです。
続きます、