お百姓さんが汗水垂らして作ってくれたお米を、一粒たりとも粗末にしたらバチが当たる
と教育されて育った世代です。
太り気味の子どもが健康優良児に選ばれたりした時代です。
給食は、嫌いな物は鼻をつまんででも
牛乳で流し込んででも 残さずに食べなさいと叱られ、食べられないで泣いている子は昼休みに入っても給食と格闘させられた時代です。
そんな時代に、勉強や運動が出来る子と同レベルに褒められた子は、好き嫌いなく
何でもモリモリ食べる子でした。
戦中戦後に食べられないで辛い思いをした親世代が私たちに埋め込んだ思想は、
はち切れそうにお腹いっぱい食べることが最高の幸せ
という事でした。
「あ〜食った食った!」
「満腹満腹!」
というのが、至福の叫びだったのです。
夫も私も同じ1950年代生まれ。
同じ躾や価値観を埋め込まれたため、
2人して つい最近まで、
このセリフを言い合っていました。
腹7分、8分どころではなく
腹12分 にするのが日常でした。
夫の無敵な胃袋は、すぐにそれを消化してしまい、次の食事をワクワク楽しみにしていて、少し用意が遅くなると
待ち切れずにお菓子を食べているほどです。
年々消化力が弱って来た私は
胃薬が欠かせない状態で、でも毎週たらふく食べたいために 胃薬、消化酵素のサプリを飲んでは 食べまくる。
何度も少食生活に憧れ、
毒素体質を変えたい、不健康は食べ過ぎによる、と重々承知しながら、記事にも書きまくりながら、
書いてはしばらく少食にし、やがてじわじわと元の量に戻って行き、
常にあちこちが不調で、
ロクでもない人間だと自分が一番良くわかっていたのです。
不調だらけだからサプリ漬け。
サプリ漬けだから、余計に身体が濁る。
しかし、最近の改革によりそれを遂に脱した私は、ストックしてあった大量のサプリの捨て活を開始したのです。
そんな折に
紅麹のニュース。
私のため、としか思えず、
サプリ卒業と言いながらもまたもし頼りたくなったら…
と 心のどこかで当てにして
まだまだ仕舞ってあった大量の在庫の
大々的な処分を開始したのでした。
それが、食事の勿体無い、と
満腹に戻る生活とを
完全に封印出来るようになれた事と
どんな順序で
どんな風につながるのか。
続きます。
器に凝って楽しむ。