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リレーを終えて

本日のリレー(+バンケット)をもってJWOC2012の全競技種目が終わりました。手応え、落胆、今年もいろいろなことを考えさせられました。まずは本日のリレー成績(http://www.jwoc2012.sk/files/relay/RESULTS.HTM)を紹介します。

リレー男子: 5.3-5.5 km / 210-225 m / 14 points

1. RUS 1 Russia 93.10

Kuchmenko Ivan 31.23 ( 5)

Kozyrev Andrey 31.19 ( 4) 62.42 ( 3)

Tikhonov Gleb 30.28 ( 1) 93.10 ( 1)

2. DEN 1 Denmark 94.13 + 1.03

Edsen Jakob Ekhard 32.07 (11)

Norskov Thor 31.26 ( 5) 63.33 ( 5)

Odum Marius Thrane 30.40 ( 2) 94.13 ( 2)

3. NOR 1 Norway 94.57 + 1.47

Aukrust Osmoen Jon 31.30 ( 6)

Jarvis Westergard Hakon 30.34 ( 1) 62.04 ( 1)

Kinneberg Eskil 32.53 ( 7) 94.57 ( 3)

31. CHN 1 China 112.34 +19.24

Liang Xiaoming 33.51 (28)

Chen Yongxiong 38.12 (35) 72.03 (28)

Chen Zhiming 40.31 (36) 112.34 (31)

45. JPN 1 Japan 132.58 +39.48

Shimbo Yoichi 35.43 (36)

Taneichi Masaya 48.08 (51) 83.51 (47)

Tsunoda Takahiro 49.07 (47) 132.58 (45)

47. JPN 2 Japan 142.51 +49.41

Kondo Yasumitsu 45.13 (52)

Sato Yutaro 44.57 (48) 90.10 (50)

Sugimura Shunsuke 52.41 (50) 142.51 (47)

CHN 2 China DISQ

リレー女子: 4.2-4.4 km / 190-200 m / 14 points

1. DEN 1 Denmark 94.05

Hagner Stine Bagger 32.40 ( 5)

Klingenberg Ita 33.30 (11) 66.10 ( 3)

Klingenberg Emma 27.55 ( 1) 94.05 ( 1)

2. SWE 1 Sweden 94.20 + 0.15

Karlsson Helena 33.52 (13)

Sandberg Frida 31.14 ( 1) 65.06 ( 1)

Alexandersson Tove 29.14 ( 2) 94.20 ( 2)

3. SUI 1 Switzerland 97.19 + 3.14

Hellmueller Mirjam 33.48 (11)

Aebi Marion 32.42 ( 4) 66.30 ( 5)

Mueller Sandrine 30.49 ( 3) 97.19 ( 3)

33. CHN 1 China 125.03 +30.58

Wu Qiuyan 42.45 (36)

Zheng Jiayi 39.12 (24) 81.57 (35)

Zhu Min 43.06 (31) 125.03 (33)

34. JPN 1 Japan 127.57 +33.52

Inage Hinako 36.26 (28)

Takahashi Mie 44.09 (33) 80.35 (30)

Miyakawa Saho 47.22 (35) 127.57 (34)

40. CHN 2 China 185.49 +91.44

Cheng Qianting 69.41 (42)

Lin Yansi 60.32 (39) 130.13 (42)

Luo Yan 55.36 (39) 185.49 (40)

41. JPN 2 Japan 199.17 +105.12

Yamagishi Natsuki 66.23 (41)

Chigira Mizuki 53.57 (38) 120.20 (41)

Hoshi Misa 78.57 (41) 199.17 (41)

今回の日本チームはJPN1に主力を投入した布陣でしたが、男子はエース真保以降に実力の開きがあり、このJWOCで好調だった種市・角田の高校生コンビを起用することになりました。女子はSIを落としたミドル予選以外で結果を残している稲毛と同じく崩れていないキャプテン美誉は確定。あと一人はミドルB-Final進出を果たした夏希か、今大会不調も実績のある早穂かでしたが、まだ夏希では波が大きすぎると考えて早穂を起用しました。

快晴で気持ちのいい気候の中、まずは女子がスタート。ウィニングの設定は30分で、会場付近にある観戦用コントロールまでは21分ほどと予想されていました。その予想通りのタイムで女子の第一集団が通過、続く第二集団の最後尾に稲毛の姿が!トップからは3分ほどしか離されていません。期待以上の快走です。稲毛はそのまま大きく離されることなく、トップとは4分半ほどの差で美誉にチェンジオーバー。トップタイムとの比なんと114%です。

それでも28位というのが世界レベルの恐ろしさですが、チームに勢いをもたらしました。一方、第2チームの山岸はなかなか観戦用コントロールに姿を現しません。

稲毛のフィニッシュからしばらくして、男子のスタートが行われました。エース真保と近藤が日本の第一走者です。女子第二走者の集団が過ぎた後、男子第一走者の先頭集団が現れました。そこから遅れること3分ほどで、真保も観戦用コントロールに。稲毛と同じく大きく離されることなくフィニッシュして、トップとは5分差。タイム比でも116%という快走です。大きなミスもあって、本人としては出来の悪いレースだったそうですが、それでこの結果は揺るぎない実力の証拠と言えるでしょう。ただただ感心するばかりです。

驚いたのは、この真保をさらに2分近く上回るタイムで中国の第一走者がチェンジオーバーしたことです。フィジカルでは負けているけれど、森の中でのオリエンテーリングで負けることはないと高をくくっていただけに、認識の甘さを痛感しました。末恐ろしい選手です。

真保のフィニッシュとほぼ同時に女子第二走者の美誉が戻ってきました。順調にこなしたものの、集団走という状態ではなくなっていることもあって、稲毛よりも8分ほど遅いタイムでアンカー早穂にチェンジオーバーしました。納得の行くレースでしたが、スピード不足だったようです。

男子第二走者の種市はリレーにしては難しいコースに序盤から苦戦し、真保よりも12分以上かかってしまいました。とは言え、あのコースを高校1年生でこのタイムなら立派なものです。

女子アンカーの早穂も序盤で苦戦して、中国女子にも抜かれて観戦用コントロールを通過。早穂にとってこのJWOCは辛いものになってしまいました。総合タイムは127分57秒で、33分52秒トップチームからは離されました。しかしながら比率ではチームとして136%。昨年までのリレーと比較して大幅にまともなタイムとなりました。JPN2がこれまでの日本チームという感じだったのですから。

男子は結局中国チームを逆転することもできず、JPN1がJPN2に追いかけられる展開となりました。アンカー角田は種市より1分だけ遅く、健闘したものの、世界と戦うには力不足ということを突きつけられました。ここがスタートライン。高校生コンビの今後の活躍に期待したいです。

トップタイム比は143%。エース宮西を欠いていたとは言え、真保の快走があったけれども、かなり引き離されてしまいました。中国チームの高校生は遅くても40分少々だったことを考えても、明らかに走力不足でした。技術的な課題もまだまだ沢山あるわけですが、世界と戦う大前提として、従来から言われ続けていることですが、フィジカルの強化が必須であると再び教えられました。

以上、JWOCの全種目を終えて、際立ったのは男女のキャプテン真保と美誉の確固たる実力。そして、キャリアたった1年少々の稲毛の大活躍です。男子では高校生コンビも見せ場を作ってくれました。その一方で、全く実力を出させてあげられなかった選手も多く、本当に選手によって明暗が分かれてしまいました。実力を出しきっての結果であれば受け入れやすいですが、実力すら出せなかった選手の悔しさは計り知れません。

オリエンテーリングの実力とは非常に曖昧ですが、常にコースもテレインも変わる中でも確固として存在します。今年の両キャプテンはそのことをよく証明してくれました。一緒に過ごした選手にとって、良い手本になったことと思います。とは言え、力が足りなかった部分と、あるはずなのに出せなかった部分がどの選手にもあったはずです。持っている力を出し切ることも実力のうちではありますが、「足りなかった」のか「出せなかった」のか、不本意な成績に終わった選手は、帰国後冷静に分析して、今後につなげて欲しいと思います。

もちろんスタッフであるわたしたちも、実力を出させてあげられなかった面について考えなければなりません。選手全員のケアをしきることは不可能ですが、反省すべき点もあったと思っています。こうした経験をスタッフとしても来年以降に活かしたいものです。

ともかく、今年のJWOCは幕を閉じました。日本のインカレで勝ち負けできるようなレベルの選手を複数連れてきたのは初めてでしたが、そうしたレベルの選手であれば、世界とも互角に近い戦いができることを知ることができ、結果には満足しています。これらの結果をもたらしてくれた選手たちと、その仲間たちには本当に感謝しています。来年以降も今年のような結果を得られるように、そしてもっとチームとして活躍できるように、今後のことを考えていきたいと思います。

日本から応援してくれた皆さん、どうもありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

photo:01



報告:石澤俊崇

リレーのメンバーリスト

JWOC2012リレー 代表チーム

男子17:45スタート

A 真保ー種市ー角田

B 近藤ー佐藤ー杉村

女子17:00スタート

A 稲毛ー高橋ー宮川

B 山岸ー千明ー星

最終種目も応援よろしくお願いしますm(_ _)m

ミドル決勝日本選手スタートリスト

本日、開催されるミドル決勝のスタートリストです。

男子Bファイナル
82 Shimbo Yoichi      16:22:00

男子Cファイナル
127 Sugimura Shunsuke 16:07:00
132 Tsunoda Takahiro  16:12:00
134 Kondo Yasumitsu   16:14:00
138 Sato Yutaro       16:18:00
155 Taneichi Masaya   16:35:00

女子Bファイナル
295 Yamagishi Natsuki 16:35:00
299 Takahashi Mie    16:39:00

女子Cファイナル
322 Miyakawa Saho    16:02:00
324 Inage Hinako     16:04:00
330 Chigira Mizuki    16:10:00
339 Hoshi Misa      16:19:00

※時間は日本時間です。

ミドル予選を終えて

ミドル予選はスタートの担当だったので、最終に近いスタートの選手を見送ったあと、会場についた時にはすでに男女のエースである真保も美誉もフィニッシュしていました。

順位もA-Finalには届かないことが確定していて、ある程度予想通りの結果だと感じました。

しかし、よくよく結果を見ると、去年は一人も残ることができなかったB-Finalへの進出が3人も確定していて、意外に思いました。

特に、女子のチーム最年少である夏希が余裕のある順位で通過していたことは、驚くと言うより「なんで?」という感じでした。


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 余裕でBファイナルへ進出した山岸夏希

コースは全体的に難しかったようで、トップからA-Final進出ラインまでは例年よりも開いており、海外の選手も苦戦するようなものだったようです。

そんな中で、昨年はあっけなく跳ね返されたB-Finalの壁を3人も同時に越えたことが、辻褄の合わない結果のように思えたのです。

B-Finalに残った以外の選手では、男子の最年少種市がもう少しでB-Finalという好タイムを出したものの、その他の選手は散々な結果でした。男女のエースと、最年少がそれぞれ結果を残したという不思議な取り合わせです。

B-Finalに残った選手の話を聞くと、A-Finalも十分あり得た内容だったようで、そう思うとチャンスを逃した気もしてくるから不思議なものです。


一方ではロングまで好調だった角田や、技術力があるはずの早穂が序盤から大きく崩れてしまうなど、日本チームは明暗くっきりで、いったいコースは難しかったのか、理解できない状態でした。

なお、ロングまでは初出場ながら快進撃を続けていた稲毛は、途中でSIチップを落とすというアクシデントに見舞われたため、探しだすのが精一杯で、棄権をしました。運が悪かったとしか言い様がありませんが、明日からは落とさないように紐付けして走ることにするようです。

夕方になって漸くコースを見ることができたのですが、男女ともに非常に難しいコースだったと思います。

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予選としては難易度の高かったミドル予選

日本のみならず各国の選手が苦戦したはずです。

序盤から最後まであまり気を抜けるようなレッグがないコースを、B-Finalに進出した選手はよくこなしたものだと思いました。最年少コンビも大したものです。

キャリアの浅い千明やホシミサだけでなく、キャリアのある近藤や早穂まで大きなミスをしたのもうなずけるというか、不思議のない難易度だったのです。

真保も美誉も、レース中は難しいと感じなかった、ということでした。

この二人くらいのレベルであれば、十分に世界とも渡り合えるということを証明してくれたのです。種市と夏希は序盤から危険を察知し、慎重にレースを進めたことが勝因だったようです。

今年のA-Final進出ラインで考えますと、日本選手にとってもフィジカル的、技術的に不可能なものではありませんでした。これは昨年までと比べて大きな前進です。

一昨年のデンマークは、慣れないタイプのテレインだったこともあり、完全に打ちのめされました。

昨年のポーランドは比較的日本でも練習できるようなタイプのテレインだったのに、これまた打ちのめされました。

それらのことから、今年もA-Finalは奇跡がない限り手の届かないものと、選手もスタッフも考えていました。ところが、結果としては奇跡でなくとも手の届きそうなところにA-Finalはあったのです。

昨年のミドルが終わった段階では、A-Final進出という目標は、あまりに遠すぎて不適切だと感じていました。

それがたったの一年で手の届くところに来たことは、日本選手のレベル向上が、世界の選手のレベル向上を上回ったということだと言えそうです。

真保、美誉といった天才的な選手だけでなく、種市や夏希でもそれを感じることができたのは本当に嬉しいし、今後の励みになります。

明日はミドル決勝で、C-Finalだけでなく、B-Finalでも日本選手の活躍を期待できます。

B-Final進出の3選手はいずれも真ん中くらいの順位で通過しました。明日の決勝では真ん中よりも上に行くことが一つの目標です。

リレーメンバーの選考にも関わるC-Finalでも日本選手同士の熱い戦いが見られることでしょう。残念ながらA-Final進出のチャンスは逃してしまいましたが、引き続きの応援をよろしくお願いします

現地報告:石澤俊崇

ミドル予選のスタートリスト

本日、夕方からのミドル予選、日本選手のスタートリストです。

(日本時間)

男子
種市 17:13
佐藤 17:27 
真保 17:53
角田 18:07
杉村 18:55 
近藤 18:57 

女子
千明 17:06 
星  17:24 
高橋 17:32 
山岸 17:40 
稲毛 18:12 
宮川 18:22 

レース状況は、公式ページのLive resultで観戦できると思います。

http://www.jwoc2012.sk/

応援よろしくお願いします!

JWOC2012前半戦を終えて

今年はスロバキアのコシチェ(Košice)という町を中心に行われているJWOC(http://www.jwoc2012.sk/)の前半戦2種目が昨日で終了しました。


○スプリント種目

男子 2.90 km / 5 m / 20 points 175人出走

1. Tikhonov Gleb Russia 14.05,7

2. Petržela Jan Czech Republic 14.23,0

3. Kinneberg Eskil Norway 14.23,4

101. Shimbo Yoichi Japan 16.14,7

143. Sato Yutaro Japan 17.32,8

147. Tsunoda Takahiro Japan 17.51,8

149. Taneichi Masaya Japan 17.58,2

151. Kondo Yasumitsu Japan 18.04,1

153. Sugimura Shunsuke Japan 18.11,4

 

女子 2.30 km / 5 m / 17 points 139人出走

1. Alexandersson Tove Sweden 11.12,8

2. Klingenberg Emma Denmark 11.45,3

3. Sandberg Frida Sweden 12.06,9

76. Inage Hinako Japan 14.10,2

88. Chigira Mizuki Japan 14.33,3

107. Takahashi Mie Japan 15.15,2

112. Yamagishi Natsuki Japan 15.50,2

127. Miyakawa Saho Japan 17.40,9

134. Hoshi Misa Japan 26.31,4

 

スプリント種目はコシチェのシンボルであるエリザベス大聖堂などのある中心街で車を締め出しておこなれました。


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男女ともに近年のスプリントとは思えないほど ルートチョイスが少なく、素直で簡単なコース。

加えてほぼ平坦な街中ということもあり、単純な総力差がモノを言う勝負となりました。

その結果、男子はエー ス真保でもトップから2分以上離される101位とよもやの順位に。


スプリント種目得意の日本男子最年少種市は大きくミスをしてしまい、振るいませんでし た。

もう一人、スプリント種目得意の近藤はコンディションを合わせられなかったのか、まったくペースが上がらずに日本チームの最下位争いを演じることに。 最下位となった場合は坊主頭になることが決まっていた杉村は、その近藤に一歩およばず坊主頭が確定しました。


一方の女子は初出場ながら過去 の日本チームにないほどのフィジカルを持った稲毛と千明の二人が76位、88位と100位以内に入る健闘を見せてくれました。キャリアわずかに一年と少し の二人でしたが、簡単なコースが大いに味方した格好です。

それにしても、初の国際大会で、それも街中という特殊な状況でありながら力を出せたのは大したも のです。残念ながらどちらかと言うとテクニック面で優れるエース高橋美誉(みえ)や4回目出場の宮川は力を発揮できませんでした。


スプリン トで印象に残ったのは、なんと言っても初(?)出場の中国チームが男女ともに大健闘していて、日本を遥かに上回っていたことです。

特に男子では24、28、 35位と上位の成績を残して世界と渡り合っています。

香港チームのオフィシャルを介して話を聞くと、彼らは全員高校2年生だそうで、まだあと3~4回も出場機会があります。コースが簡単であったとは言え、フィジカル面では日本を大きく上回っていることは肝に命じなくてはなりません。

 

スプリントも時折パラパラと小雨は降るものの、暑い中で行われましたが、翌日のロング種目も出だしからしばらくは非常に暑い条件でのレースとなりました。


○ロング種目

男子 11.50 km / 405 m / 23 points 174人出走

1. Kinneberg Eskil Norway 69.46

2. Odum Marius Thrane Denmark 71.43

3. Tikhonov Gleb Russia 72.26

87. Shimbo Yoichi Japan 100.14

120. Tsunoda Takahiro Japan 120.27

133. Kondo Yasumitsu Japan 140.22

136. Sugimura Shunsuke Japan 141.34

147. Sato Yutaro Japan 189.35

Taneichi Masaya Japan DISQ

 

女子 7.70 km / 280 m / 13 points 139人出走

1. Nurmi Kirsi Finland 57.55

2. Sandberg Frida Sweden 60.26

3. Kemp Emily Canada 60.54

84. Takahashi Mie Japan 90.29

86. Inage Hinako Japan 91.46

122. Chigira Mizuki Japan 150.55

129. Yamagishi Natsuki Japan 217.39

Hoshi Misa Japan DISQ



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テラインはこの地域の特徴的なドリーネ地帯であり、日本では秋吉台や平尾台などでしかお目にかかれないタイプのテレインです。この日はコースも難しく、特に 女子ではコントロール数が13個というロングらしいコースが組まれていました。


男子ではスタートの早かったエース真保と高校生の角田が実力を出せたようで、真保は昨年宮西が記録した96位を大きく上回り、87位という順位を新たに打ちたてました。角田も高校2年生で120位なら立派です。


真保はそのことが幸いしているのかもしれませんが、余力を残した走りでこの順位を出せています。今後の日本チームを考えていく上で、今現在の真保の実力があ れば、世界とまともに戦えうるという収穫があったと思っています。


とは言え、トップタイム+32分ですから比率では150%に近く、順位は良くとも世界との差が詰まったと簡単には喜べません。その他の男子は総じて振るわず、実力が足りないのはもちろんですが、手持ちの実力すら出せなかったという結果です。 但し、遅いスタートだった佐藤や種市は午前とは天気が一変して激しい雷雨の中でレースをしています。天候が結果に影響していたことは間違いありません。


女子はエース美誉がミスはあったものの納得のレースができたということで、非常に満足していました。結果としても84位は近年になかった好成績です。

稲毛は ロングでも実力を発揮し、美誉と僅差の86位と大活躍でした。世界のレベルが上がっている中で、順位的には大きく前進できたことに収穫を感じています。


ただし、女子もこの二人以外は大苦戦。一度現在地を失ってしまうとリカバリーが難しく、気づいた時には遥か彼方という選手もいました。ただし、日本人にとっ て難しかったというよりは、どの国の選手にとっても難しかったようで、殆どの日本選手が他国の選手から現在地を尋ねられたという経験をしています。トップ からのタイム差が開いているのもこのためでしょう。 


そのことから考えると、外国選手と日本選手との大きな差の一つは、直進を主体としたナビゲーション能 力だということがわかります。今回のように直進するよりもドリーネを巻いた方が速いという場合、直進を主体で組み立てる外国選手との差が詰まっているので はないでしょうか。ドリーネを迂回しながら進むという動きは、外国選手にとっても簡単なものではなかったようです。


前半2種目を終わり、2種目とも実力を出せた選手がいた一方、2種目とも普段の力を出せなかった選手もいて、かなり明暗が分かれてしまっています。オフィシャル として責任を感じますし、難しさを再認識しています。


明日のミドルは近年で世界との差を最も感じる種目。ロングのトップタイムも驚愕ですが、ミドルの予選 ではトップに近いタイムの選手が多数いるため、より世界との差を見せつけられます。

男女とも上位60人までがA決勝に進めるのですが、少なくとも昨年は実力的に全く不可能で、結局はB決勝にも進むことができませんでした。


今年は男子の真保にA決勝の可能性があると思われます。ベストなレースをすること ができれば、結果はついてくるものと思います。


女子も今年のメンバーは明らかに日本史上最強です。まだ世界とのスピード差があるため、ミドル種目では厳し い結果も予測されますが、B決勝進出者は出てくれるでしょう。


日本からの皆さんの応援は選手の力となっています。あと2種目、3レース。引き続きの応援を よろしくお願いします。



現地報告・石澤俊崇

JWOC2011を終えて

最後に、現地に随行した石澤コーチからのメッセージです。



日本から応援して下さった皆さん。ありがとうございました。



成績だけ見ますと、がっかりした方が多いと思います。


また今年もか、と。



2年間引率した自分としても、同じ印象は確かにあります。


が、大きく違う部分もありました。


それは、力を出し切れた選手が多かった、ということです。



海外の選手達には及ばなかったのですが、持てる力の範囲でタイムを出してくれたと思います。


テレインが日本に近いという事情はあったにしろ、大きな進歩と感じています。


おかげで純粋な「差」がハッキリしました。



もちろん選手達はレース内容に満足することはあっても、結果に満足してはいません。


気が遠くなるほどの差でも、少しずつ詰めていくことしかできませんから、なかなか結果に表れないかも知れません。


でも、日本のU-20世代は確実にレベルアップしています。これだけは間違いありません。



ただ、世界との差は今年も詰められませんでした。世界のレベルも毎年向上しているのです。


来年こそは世界の進歩を上回る成長を遂げた選手を、JWOCに送り込みたいと思っています。



なかなか結果はでないかも知れませんが、引き続き応援いただければ幸いです。




以上で、現地からの報告は終了です。


長期間にわたる、ご愛読、また応援ありがとうございました。



今後ブログでは、集まり次第、選手からの報告などもアップしていく予定です。


気長にお待ちいただき、たまにはのぞいてみて下さい。


リレー 現地報告

遅くなりましたが、現地の石澤コーチからのリポートです。



いよいよJWOC2011も最終種目のリレーとなりました。


今回のリレーで特筆されるのは、予想ウィニングタイムが男子で5min/kmを、女子で6min/kmを切る設定となっていることです。


走りやすい林であることに加えて、コースはアップが少なく、難易度も低めに押さえられていることが予想されました。


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※コースは3走の宮西。1走だけが短い。


このようなスピードコースでどんな戦いができるのか。


前日までのミドルでは各国選手のスピードに圧倒されましたが、リレーではどうなるでしょうか。


期待と不安もってスタート時刻を迎えました。



まず10:00に女子がスタート。


日本チーム1走は高橋と田中。

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田中は2走山岸までの2人チーム。


高橋は気合いが入っており、スタートと同時に飛び出していきましたが、田中は緊張していたのか、出遅れて最後方からのレースとなりました。



中間付近に設定されているコーチングゾーンで待っていると、先頭集団は14分過ぎに登場。


先頭はスウェーデン。


女子はIdaを中心とするミドル1、3、4位の選手で構成したデンマークが本命。


Tovaが中心のミドル2、5、8位で構成したスウェーデンが対抗という下馬評でしたが、この段階で4分ほどデンマークが遅れています。


波乱の展開です。



日本の高橋はしっかりした足取りで、先頭より6分ほど遅れて通過。


集団からは遅れていますが、実力通りの位置に着けています。


一方田中は苦戦したようで、高橋からさらに10分ほど遅れて通過しました。


後で聞くと、田中は足を痛めていたようです。



1走は結局スウェーデンがトップのままで2走へ。


5km強のコースを結局31分弱の驚異的なタイムです。


本命デンマークはミドル4位だったItaがまさかの6分遅れでフィニッシュ。


このレベルの戦いでは決定的な差が生じました。



高橋はトップから15分遅れの46分ほどで2走の宮川にリレー。

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海外の選手と張り合うことはできませんでしたが、自分の力はほぼ出し切れたようです。


田中は結局高橋から15分近く遅れてフィニッシュ。2走は最年少の山岸です。


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田中は足を痛めて悔しいレースとなってしまいました。


その田中フィニッシュ直後、男子がスタートしました。



男子の1走は尾崎と橋本。


男子はA、B2チームありますが、戦力は拮抗しており、どちらが勝つのかも注目です。


Aチームは尾崎-菅野-宮西。Bチームは橋本-真保-池田のオーダーでした。


女子の時とは明らかに違う猛スピードで1走の選手が飛び出して行きました。


国内の大会ではいつも飛び出している橋本も、完全に馬群に飲まれて前には出られません。


かつて見たことのない光景でした。



男子の1走は約5.5kmなのに25分のウィニング設定。コーチングゾーンには13分ほどで先頭が現れました。


中距離走のようなスピードにもかかわらず、女子よりも大集団で通過していきます。


2分ほど遅れて第2集団も通過。残念ながら日本チームの二人はここにも食らいつけませんでした。



先頭が通過してから約5分後、Aチームの尾崎がコーチングゾーンを通過。

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必死の走りですが残念ながら後方集団です。


1分後に女子2走の宮川と橋本も通過。


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こちらも余力は見られない、懸命の走りでした。



この間、女子の先頭は2走から3走へと移っており、スウェーデンが独走態勢を築きます。


デンマークはEmmaでも差を詰められず、まさかの11位でリレー。


アンカーは三冠女王のIdaですが、入賞も厳しい位置です。



男子はエストニアの選手が先頭でフィニッシュ。


5.4kmを27分弱という驚異的なタイムでしたが、1分以内に9選手。


2分だと20選手が通過していく混戦です。Aチーム尾崎は38分台で菅野にリレー。


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約1分後に橋本も真保へリレー。



両チームの対決が面白くなってきました。



続いて女子の宮川からアンカー關へリレー。


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宮川も力は出し切れましたが、スピードレースのため、持ち味を出せなかったようです。


その直後、女子トップのスウェーデンが、最後は2位以下に6分もの差をつけてゴール。

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個人戦ではつねにデンマークIdaの後塵を拝していましたが、リレーで雪辱です。


2~5位は16秒以内の大接戦。


その中の一人はデンマークのIda!


最終コントロール通過後のレーンでスイスを交わし、3位に押し上げてフィニッシュ。驚異的な追い上げでした。



男子2走の先頭はなんとオーストリアのRobert。


直後に地元ポーランドなど、その後も続いており、未だ混戦模様です。



先頭集団が3走にリレーした後、コーチングゾーンには先にBチームの真保が現れました。


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すぐ後にAチームの菅野。未だに互角の戦いが続いています。



殆どのチームが3走にリレーして、少し寂しくなったタッチゾーンで待っていると、先に現れたのは真保。


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7.8kmのコースを57分台は立派なのですが、トップは42分台。とんでもない世界です。



中間をほぼ同時に通過した菅野でしたが、真保がフィニッシュしてから10分たっても現れず、タッチゾーンはエース宮西だけが残されてしまいました。


結局11分ほどの差でリレー。


JWOCJAPANTeam


菅野は中間後、ヤブの中にあるコントロールが見つからず、大きくタイムロスをしてしまったようです。


この段階で両チームの対決は勝負あったかと思われましたが、3走は距離が長いためまだわかりません。



男子3走の中間を地元ポーランドとスウェーデンが相次いで通過し、会場の興奮が高まります。


観客によるポーランドコールの大合唱が行われる中、まだ帰還していない女子の山岸を待っていたチームメイトの田中は、最終コントロール付近でポーランドの人に囲まれ、身動きできなくなっていました。


山岸は男子の優勝決定直前にフィニッシュ。前半で大きくミスをしたようで、長旅となりました。



最終コントロールへ最初に現れたのはポーランド!


個人戦では振るわなかったのですが、地元や主催者に見事な恩返しです。


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会場が一体となった感動的なシーンでした。


続いてスウェーデン。


こちらも個人戦が振るわなかったためか、2位でも満足のようでした。


3~6位は22秒以内の接戦でしたが、3位はチェコで、スウェーデンと同じく男女とも3位以内という素晴らしい成績です。



男子の入賞争いに決着がついたころ、女子の關がフィニッシュ。


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今年も無事に完走することができました。トップからの差は実に1時間15分。


完走したチームの中では最下位でした。


一つ上の南アフリカまでは約10分でしたので、来年は一人あたり5分ほどの短縮を目指したいところです。



男子会場がフラワーセレモニーの準備を始めた頃、なんと先に現れたのは10分以上の差を覆して宮西!


先にコーチングゾーンに来た方が飲めることになっていた、パワードリンクを手渡してやります。


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池田はすぐ後ろで勝負は俄然面白くなってきました。



さらに待つこと約20分。先に現れたのは池田!


JWOCJAPANTeam


間にクロアチアを挟んだ10秒ほどの差で宮西が追うものの、勝負あり。


二人ともフラワーセレモニーでシャンパンなどが降り注ぐ中、フィニッシュに駆け込みました。


宮西の個人タイムも真保とほぼ同じ57分台。ミスはあったようですが、実力を出し切ることはできたようです。



男子の最終結果は30位。


完走したチームで下にはクロアチアとルーマニア。


トルコやアイルランドといった国々に遅れをとってしまいました。


今年は1走で集団に食らいつけなかったことが最後まで響いた印象ですが、食らいつくことができないペースでしたので仕方がありません。



ロングと違い、ミドル、リレーとスピードレースになった途端、日本チームは海外選手のペースに全くついて行けませんでした。


スピードレースを想定した練習をしてきたつもりでしたが、想定を上回るスピードだったことが主な原因と考えています。


これだけの差はすぐに埋まるものではありませんが、多くの国の選手ができていること。


日本の選手もできるようになり得るはずです。


JWOCJAPANTeam

リレー結果速報

日本チームのリレー結果です。

【男子】完走50チーム
1  Poland I 1:53:33 Piotr Parfianowicz - 00:28:23 Rafał Podziński - 00:42:43 Michał Olejnik - 00:42:27

43 Japan II 2:46:13 Tomohiro Hashimoto - 00:40:49 Yoichi Shinbo - 00:57:10 Junya Ikeda - 01:08:14
45 Japan I 2:46:26 Hirokazu Osaki - 00:38:13 Takamasa Kanno - 01:10:43 Yutaro Miyanishi - 00:57:30

【女子】完走40チーム
1  Sweden I 1:42:32 Helena Karlsson - 00:30:55 Linea Martinsson - 00:37:09 Tove Alexandersson - 00:34:28

40 Japan I 2:57:48 Mie Takahashi - 00:46:38 Saho Miyakawa - 01:00:24 Asuka Seki - 01:10:46

mix Japan Chiaki Tanaka 59:18 Natsuki Yamagishi 1:49:25


これにて全競技は終了しました。

ご声援ありがとうございました。

リレーの報告等は、現地のネット事情があまりよくないそうなので、帰国後になるかもしれません。

日本チーム リレー走順

本日のJWOC日本チームのリレーオーダーは


男子A: 尾崎-菅野-宮西


男子B: 橋本-真保-池田


女子: 高橋-宮川-關


(山岸・田中は、他国の選手とアレンジチームで出走)


です。


ちなみにコースですが、男子は1走が5400-5500mの登り110mでウィニング予想が25分(!)


2、3走は7700-7900mの登り215mでウィニング予想は37分(!)となっています。


5min/kmを切るトンデモないスピードレースが想定されています。


一方の女子は、1走が5100-5200mの登り75mでウィニング予想は30分。


2、3走は5500-5700mの登り115mでウィニング予想は35分となっています。


女子は日本時間17:00、男子が18:00スタートです。


応援よろしくお願いします。

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