皆さんこんにちは
JWCの佐草です
本日はさっそくですが嬉しいご報告があります！
8月に孤児となり保護されてきたオナガの幼鳥『ジェリー』ですが、本日無事にリリースが完了しました！！
兄弟２羽で保護され、個体識別の為につけたマーカーの赤い方を『ギャリー』、青い方を『ジェリー』と名付け、初めの頃はひっきりなしに強制給餌をしていました。
しかし、2羽とももともと虚弱だったのか餌の飲み込みが悪く、気の抜けない日々が続き、残念ながら、ギャリーは保護から約1週間後に息を引き取りました。
一方で、ジェリーは少しずつ餌の飲み込みもスムーズになり、食事量が増えると一気に体重も増えていきました。
ギャリーが亡くなった直後は寂しさからさらに餌を食べなくなるのでは、と不安もありましたが、本当に良かったです。
そこからは順調に成長していき、ある程度羽ばたきの動作が見られるようになってからは室内バードケージへと移動させ、飛行のトレーニングを開始
移動させた初日からしっかりと自食もできていたのでその時点で強制給餌も止め、甘えて餌をねだってきたとしても「自分で食べれるでしょ」と『お腹が空いたら餌は自分で探さなきゃいけない』ということも覚えさせていきました
室内でも安定した飛行と自食が確認できてからは、早い段階で屋外バードケージへ移しました
より広い空間になり、旋回飛行や枝への移りなどの動作もきちんと確認でき、餌を隠す『貯食行動』も教えずともきちんと本能的に行えていて、身体能力的には十分野生で生きていける成長を遂げていました
日光を浴びたことで風切り羽やオナガの由来となる綺麗な長い尾羽も伸びていきました。
雨の日も、風の強い日もきちんと耐えられることを確認し、2日間お天気が続く日を待って本日、満を持してリリースを行いました
リリースは大抵いつもそうなのですが、今回もあっけないもので、手を開いた瞬間にぱっと飛んでいきました。
遠くまでしっかり飛んで行ったので、本当に良かったです
私達はあくまで、ジェリーにもう一度生きるチャンスを与えるだけに過ぎません。
サポートができるのはここまで。
これからはあの子自身が生きる術を身に付けていかなければいけません。
これだけ手を掛けても、もしかすると今日のうちにオオタカに狙われてしまうかもしれない。
窓ガラスへ衝突してしまうかもしれない。
車にぶつかってしまうかもしれない。
今日のうちに命を落としてしまうかもしれない。
それは分かりません。
どうしても種の違う私達人間が彼らにできることは限界があります。
だからこそ、『雛鳥・幼獣の誤認保護』は絶対にしないでくださいと皆様にお願いしているのです。
ジェリーがこの先、少しでも長い生を全うしてくれることを心から祈っています。
そして！！
現在挑戦しているクラウドファンディングですが、このジェリーのリリースをお祝いするコースを追加していただきました！！
先着25名様までとなりますが、これからご支援をしようとご検討いただいている方、追加のご支援をご検討いただいている方、「ジェリーおめでとう！」と思ってくださる方がいましたら、ぜひこちらのコースからご支援いただけますと幸いです！！
【ジェリー卒業！】みんなでリリースお祝いコースでのご支援はこちらから！
※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。