【保護情報】雨の日にうずくまっていたヒヨドリの巣立ち雛 | JWC NEWS

JWC NEWS

JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは晴れ

JWCの佐草です照れ

 

今、さとやま保護センターではミカンが大好物な鳥たちがたくさん保護されていて、一昨日、動物たちのご飯の買い出しにスーパーへ行ったら、ミカンが6個で1,000円以上もして……。

……悲しくなりました泣くうさぎ

私は今年まだ一度もミカン食べてないのに……まぁ、美味しそうに食べてくれるから良いんですけどね……にっこり

 

 

さて、本日は大変遅くなってしまったのですが、7月に保護されてきていた子の保護情報をお伝え致します!

 

7月20日(日)、のづた動物病院にヒヨドリのヒナが保護されてきました。

連れて来てくださった方のお話では、雨の日に庭のブロック塀でうずくまっているところを見付け、そのまま保護をして5日ほどご飯をあげたり、お世話をしてくださっていたようなのですが、段々とご飯を食べなくなってきてしまい、来院した、とのことでした。

 

※体についているのは、保護した方があげていたご飯が体についてしまったものだそうです

 

見たところ巣立ち雛でしたが、他に何か異常はないか、ストレスをなるべくかけないようにしながら見てみると、右翼の初列風切り羽が、生え始めの羽を包むストロー状の羽鞘(うしょう)部分から、一部千切れてしまっていました。

 

※⭕️の部分が患部です

 

恐らく、傷の状態からしてネコにいたずらされてしまったのではないかと思われます。

 

ただ、幸いにも傷はそこまで深くはなく、この程度であれば薬などを使わなくとも自然治癒するだろうということで、そのまま様子を見ることにしました。

(本来であれば念の為に抗生剤を飲ませますが、まだヒナの体には負担が大きすぎるので今回は薬の投与はやめました)

 

さとやま保護センターへ移動してからは、すぐにICUに入れて保温し、強制給餌を始めました。

食欲がなくなってきたとのことでしたが、口はしっかりと開けてくれたので、七分餌・鳥類用ビタミン剤2種・栄養補助パウダー・鳥類用乳酸菌を水でポタージュ状にしたものをシリンジで少しずつ与えていきました。

 

最初の内は、本当に弱々しく鳴き声を上げるだけでしたが、日に日に元気よくご飯をねだるようになり、元々巣立ち雛だったこともあって、数日のうちにICUのケースから飛び出すようになりました。

そして、保護から10日ほど経った頃、何とか傷も癒え、新しい羽根も生えてきてくれたので、飛行訓練を始める為に室内バードケージへと移動させました。

 

 

移動させてすぐの頃は強制給仕を続けていましたが、次第にミカンを啄む様子も見られるようになりました。

 

今は、後にケージへ来たスズメのヒナと仲良くなったようで、よく2羽で寄り添っている姿を見ます。

 

 

今後は時期を見て屋外ケージへと移動し、天気の良い日にリリースを、と考えていますニコニコ

 

 

ということで、今日はヒヨドリの巣立ち雛の保護情報でしたクローバー

最後までお読みいただきありがとうございましたほっこり

 

 

JWCからのお願い》

この時期、ほとんどの哺乳類・鳥類は子育てを行います。

その為、ヒナや幼獣の近くには、親がいることが大半です。

結果的に親子を引き離す結果となってしまう可能性があるので、見つけたとしてもすぐに保護しないようにしてください。

 

 

JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。

一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。

 

↓ご寄付はこちらから (※100円からご寄付が可能です)

 

↓月々500円からのRF継続寄付サポーター申し込みはこちらから!

 

↓JWC会員のご入会はこちらから