皆さんこんにちは。
JWCの佐草です。
今日はさっそくですが、保護情報をお伝えします。
7月27(水)、ツバメが保護されてきたとのづた動物病院から連絡が入りました。
道で倒れている所を発見したそうで、鳴き声もあげ、バタバタと羽を動かしてはいたものの、飛ぶ様子が一切見られなかった為、保護に至ったのだそうです。
外傷は特にありませんでしたが、状態的に見て脳震盪を起こしているのではないかと考えられました。
トリサシダニも体についていた為、さとやま保護センターに移動してからは隔離室に収容し、ICUで保温しました。
また、神経回復を促す為に、ネクトン(ビタミン剤)を水で溶いたものも少しずつ与えました。
脚の握る力はありましたが、飛ぼうと羽を動かすと体がひっくり返ってしまう、という状態だったので、脚の麻痺というよりは、どちらかというと平衡感覚に何らかの異常があるのではないかと思われます。
本来、ツバメは飛行中にガやハエなど、小さな羽虫を採餌します。
センターにツバメやイワツバメが保護されてきた際は、その代用としてミルワームを与えていますが、ある程度成長してしまった子は、地面にいる虫を食べるという習性自体がない為、なかなか食べてくれないこともあります。
それでなくとも、この子の場合は麻痺の影響で真っ直ぐ立つことも難しい状態だったので、強制給餌で一日に50匹以上は必ず食べさせるようにしていました。
約一週間ほどはそのまま検疫室で様子を見ていましたが、ネクトンを続けていたことが功を奏してか、少しは真っ直ぐに立つことができるようになってきたので、今までよりも多少広めの段ボールに移しました。
うちでは、鳥かごではなく、段ボールを使うことが多いのですが、これは保温の目的と、暴れたとしてもケージの隙間に羽を挟んで痛めてしまわないようにという理由があります。
特に、今回の様にどのような体勢になるか分からない子に対しては、実は段ボールが一番安全だったりします。
毎日、日の弱い時間帯に日光浴も続けましたところ、保護当初に比べるとだいぶ足取りもしっかりとしてきて、ひっくり返ってしまうこともなくなった為、昨日から室内バードケージの少し広い空間に移してみました。
フラフラとして、まだおぼつかない状態ではありますが、ほんの少しは飛び上がれるようでした。
様子を見て、また段ボールに戻すこともあるかもしれませんが、広い空間で多少なりとも状態が好転すれば、と思っています。
ということで、今回はツバメの保護情報でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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