皆さんこんちは。
室中です。
最近、朝晩の冷え込みも一層厳しくなってきて本格的な冬の訪れを実感します。
この時期は、何かと体調を崩しやすいと思いますので皆さん、お体に気をつけてお過ごしください。
さて、今回は、先日保護されてきたムクドリの保護情報と訃報をお伝えさせていただきます。
11月24日に一羽のムクドリがのづた動物病院へと運ばれてきました。
保護した方によると、この子は川沿いの草むらの上にうずくまっていて、しばらく様子を見ていても動く気配がなかった為、保護に至ったそうです。
この子は、上手く握れていなかったことから両足に力が入りにくい脚弱症という病気を疑い、身体を細かく調べると左腹部に裂傷が見つかりました。
※この下、傷口を写した写真があります
閲覧注意↓
○部分が傷口です。
傷の大きさや形から、恐らく猛禽類などの大型の鳥に掴まれたのではないかと思われます。
傷口は、殺菌消毒薬で洗浄し、化膿を防ぐ役割のある抗生剤を塗布しました。
処置を終え、最後に抗生剤を処方してもらいました。
外傷がある子は特に体温が低下しやすい為、さとやま保護センターへ移動させてからはケースの下にペットヒーターを置いてしっかりと保温しました。
落ち着いてから水とムクドリが大好きなブドウ、オレンジを切ったものを用意すると、お腹を空かせていたのか、凄い勢いで水を飲み、果物を食べていました。
食欲はあり、排泄にも問題はありませんでした。ただ、やはりどこか辛そうで、足が動かないからということもありますが、あまり動こうとしませんでした。
次の日、投薬時に保定してもバタバタと羽ばたく様子が見られず、その翌日の朝、残念ながら亡くなっていました。
傷の処置・投薬・保温・給餌・肛門部の洗浄などできる限りのことはしたと思いますが、それでもやはり悔しさが残ります。
この子が生きようと必死に頑張ってくれた2日間を無駄にしないよう、試行錯誤を重ねて今後も活動を行っていきたいです。
ご遺体は、さとやま保護センターの庭に埋葬しました。
最後までよく頑張ったね。
お読みいただき、ありがとうございました。
※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力のほど宜しくお願い致します。
↓ご寄付はこちらから!