【JWC保護情報と訃報】庭先で蹲っていたスズメの雛 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。
管理人の佐草です。

ここ最近保護されてくる子が多く、ブログの更新がなかなかできず申し訳ありません。
今日はご報告しなければならないことがいくつかありますので、連投になってしまいますこと、ご容赦頂ければと思います。

まずは、9月20日(日)に保護されてきた子について、ご報告させて頂きます。


9月20日(日)のお昼頃、JWCに「スズメの雛を保護したのだがどうしたらいいか」といった内容のお問い合わせを頂きました。
ご自身でなんとか助けてあげられればとも思われたそうですが、片目を瞑ってだいぶ弱っている状態のため、さとやまセンターに他にもスズメさんがいることをお伝えしたところ、それなら、と、のづた動物病院に連れてきて頂くことになりました。
雛と言っても多少口の端が黄色いだけで、充分独り立ちしていて問題ない程には成長している様子でしたが、体重も本来なら15gは欲しいところ12g程しかありませんでした。
診察後、さとやま保護センターに移動してひとまず保温を行いました。遅い時間でもあり既に寝る体勢に入っていましたが、あまりご飯を食べられていなかったようなので、粟玉・五分餌・バイタルパウダー・ネクトン・乳酸菌を混ぜた物を練り餌にして強制給餌させました。
しかし翌日の早朝、既に限界を迎えていたのか、様子を見に行くと既に亡くなっていました。

この時期には珍しくまだ嘴が黄色いままの状態でしたが、今年の異常な猛暑で繁殖のタイミングも少しずれてしまったのでしょうか。
本当ならすっかり成長して群の中に混じっている頃なのですが、成長にも支障があったのかもしれません。

リハビリ中のスズメさん(モクちゃん)との対面も叶わず、本当に残念でした。


お読み頂きありがとうございました。



チッチ、頑張ったね。今度はもっと長生きしてね。