ツバメ4兄弟、順調に♪ | JWC NEWS

JWC NEWS

JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは晴れ
管理人の佐草です照れ

一時に比べたらだいぶ曇りの日が増えてきましたね!!ひぐらしも鳴き始めましたし、梅雨明けも間近でしょうか…?お願い洗濯物がやっと安心して外に干せるようになるかな?かな??


さて、今日は先日ご紹介した4羽のツバメのその後についてお話しさせて頂きますニコニコ

巣が壊れてしまい、巣ごと保護されてきた4兄弟。当初は4羽ともあまり元気がなくて心配していましたが、日に日に鳴き声をあげるようになり、口を大きく開けて餌をねだるようになりました爆笑もうずっとヤキモキしていたので、本当によかったです…ショボーン

ここからは少し、ツバメの雛達にあげているご飯についてお話ししたいと思います!!
ツバメは昆虫食の鳥です。普段は飛びながらハエやガなどを捕まえて捕食しています。本来、雛鳥達はそうやって親が捕まえてきた虫を糧に大きくなっていきます。
保護されてきた子達も、本当はハエやガなどを捕まえて食べさせてあげられれば良いのですが、それは人間の私たちではなかなか難しいことなので、代用としてミルワームを与えています。但し、ミルワームもそのまま与えると本当に弱っている子は、お腹を内側から食い破られてしまうことも稀に、本当に稀にですがあるので頭を潰して(ちょっとグロいですが…)弱らせた状態で与えたり、サナギになっているものを与えるようにしています。
あとは、ミルワームだけでは栄養が偏ってしまうので練り餌も与えています!


黄卵粉・すり餌(五分餌と三分餌をブレンド)・パフォーマンスパウダー(栄養補助食)・大好きん(鳥類用乳酸菌パウダー)・ネクトン(鳥類用ビタミン剤)を混ぜ合わせ、お湯でこねてお団子状にしてあげます。


お団子の大きさは大体イモムシくらいの大きさで、固さはこねた時に指にネチョネチョとつかない程度の柔さです!
この練り餌とミルワームを交互にあげて、栄養管理をしています!
これを作るのもまた手間なのですが、野生に返すためには大事なことです!

事務仕事の傍ら、最初のうちは数分置きに餌をあげていましたが、餌をねだって鳴く間隔が徐々に1〜2時間置きになってきた頃、1羽がとうとうダンボールから飛び出しました!!続いてもう1羽も飛び出して…あぁ、あんなに元気なかったのに…ここまで元気になってくれて、本当に良かった…笑い泣き
…なんてね、言ってる場合じゃないのです。
そう、ここは、事務所!!
こんなところで飛び回られたらパソコンやら書類やらがうんちまみれで悲惨なことになります!!ゲッソリ「や、やばいッ!!滝汗」と急いでスタッフと飛び出した子を捕まえて、さとやま保護センターの室内バードケージへ移動させました。すると、移動させてすぐ、先程飛んでいった子達を筆頭に、他の子達も飛び出して皆んな仲良くロープに捕まっていました爆笑

※個体識別する為に、身体に害の無いマーカーで頭に印をつけています。

一先ず、皆んな巣立ちはできたので良かったですほっこり
でも、実はここからが勝負です。この子達には、『飛んでいる虫を食べる』ということを教えていかなければいけません。最初はまだ、巣立ちした後も暫くは親から餌をもらうので、ミルワームや練り餌を給餌しますが、段階を追って、わざとこの室内でコバエを沸かせるようにしたり、ガを繁殖させるようにしてそれを目で追わせ、自分から餌をとりに行くというのも覚えさせていきます。

私達は所詮人間なので、本来の親のように完璧に教えてあげることはできません。
それでも、何とか野生に戻って元気に生きていってもらえるよう、出来る限りのことはしてあげたいと思っています。

また経過などご報告させて頂きます虹

閲覧頂きありがとうございましたオカメインコ