【JWC保護情報と訃報】脚の折れたイワツバメ | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。
管理人の佐草です。

暫くご報告が滞ってしまい、今日は連投になりますがご了承頂ければと思います。

早速ですが、保護情報と訃報のご報告です。

712()、イワツバメが保護されてきました。道路の真ん中でジタバタとしているところを保護されたようです。



右脚に全く力が入っておらず、レントゲンで状態を確認すると、右脚が付け根の部分から完全に外れてしまっていました。


※⭕️で囲っている所が骨折箇所です。

これ以上悪化させない様、外保定を行い、さとやま保護センターへ移動しました。

食欲もなく、最初は弱らせた状態のミルワームを強制給餌させました。また、ブドウ糖もくちばしの端につけて、少しずつ飲ませていきました。



その日はそれで様子を見て、翌日も同じように強制給餌を行いました。目の前にミルワームをちらつかせてみて、目で追ってくれれば…と試してみると、つられるようにして自分からミルワームを食べてくれました。前日は、目を閉じきってしまっていることが多かったので、自分からミルワームに食らいつく程の元気が出てきたことには少しほっとしました。


しかし、その翌日の7月14日(火)、朝方はミルワームも何匹か目の前にちらつかせると自分から食べてくれていたのですが、数時間後、様子を見に行くと亡くなっていました。

見ると、口の周りに血が付着しており、腹部も羽をかき分けて確認すると内臓出血を起こしていました。恐らく、保護されて来た時点で既に出血があり、この数日間は何とか持ちこたえたものの、限界が来てしまったのではないかと思います。



せっかく、少し元気になってきたかな、というところだったので、本当に悔しいです。

ですが、こういったケースもあるのだということを念頭に置き、今後に繋げていきたいと思います。


閲覧頂きありがとうございました。



イワちゃんお疲れ様。痛いの良く我慢してたね。頑張ったね。ゆっくり休んでね。