さとやま保護センターのお客さん ~タヌキ~ | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんばんは星

管理人の佐草です照れ

 

 

令和が始まって10日経ちますが皆さんいかがお過ごしでしょうか!!おねがい奈良公園にある鹿の保護施設「鹿苑(ろくえん)」さんでは、5/7(火)の午前8時半頃、令和初の鹿の赤ちゃんが誕生したしたそうですキラキラおめでたいですね照れ

この時期は哺乳類の出産シーズンなので、例年であればそろそろさとやま保護センターにもタヌキの赤ちゃんなどが保護されて来る頃です。もちろん、保護されてくる子が少ないことを祈っていますが、保護されてきた場合には、できるだけ野生に返してあげられるよう、JWCスタッフ一同、尽力して参ります!!!

 

さて、今日もさとやま保護センターのお客さんをご紹介したいと思います!!

 

 

今日のお客さんはタヌキです!!このお客さんは夜間営業中によく来てくれる常連さんです口笛(笑)

タヌキはネコ目イヌ科タヌキ属に属する雑食性の哺乳類動物で、日本には本州、四国、九州と広く棲息している「ホンドタヌキ」と、北海道の一部に棲息している「エゾタヌキ」の二種がいます。

日本昔話にもよく登場し、日本人にとってはとても馴染みのある動物ですが、皆さん、このタヌキが日本の固有種であることはご存知でしたでしょうか!!グラサン

実は、固有種とされたのはわりと最近のことで、それまでは大陸種の亜種としての扱いでした。そこへ、1990年代に日本人を含む研究者たちが染色体数の違いなどから、ユーラシア大陸のタヌキと日本のタヌキは別種であるという指摘をし、一石を投じました。それから詳しく研究されるようになり、2013年にはDNAの塩基配列の差異が発見されましたが、DNAや染色体数が違っても別種とされない動物は他にもいる為、固有種としてまでは確立されませんでした。それが2015年、塩基配列の差異を発見した研究チームと同じチームが大陸のタヌキと日本のタヌキの頭蓋骨を比べたところ、大陸のタヌキは平均110mmだったのに対し、日本のタヌキは平均102mm、さらに下顎骨の長さも日本が大陸種より6mm短い平均81mmであったことが発見され、日本のタヌキが固有の種であることの裏付けがより強固なものとなり、ついに「ホンドタヌキ」と「エゾタヌキ」は日本の固有種として確立したんですニコこれってすごいことです!!でも意外と知らない方が多いんですよねぇ…ぐすんというより、そもそも日本人でもタヌキが実在することすら知らない方もいるようで、実際に都内に住む私の友人も「え、タヌキって日本昔話に出てくる仮想の生き物じゃないの…?びっくり」と言っていて、今までに数え切れないほど見てきた私は逆に衝撃を受けました!!おーっ!ドンッせっかく同じ日本に暮らしているので、もっと日本の方にも日本の動物たちのことを知ってもらえるよう、私達も日々精進していかなければいけないと、改めて思いましたメラメラメラメラ

それに、タヌキってよーくみると結構可愛い顔をしてるんですよ!!前にネットでタヌキの画像が海外へ拡散された際には「なんだこの可愛い生き物は!!!」「そばにいて欲しい…」と、とても話題になったそうですニヤリラブラブ

ん~~もっと日本の動物の魅力を知って頂きたいですチュー!!!

 

ということで、長くなってしまいましたが今回のさとやま保護センターのお客さんは「タヌキ」でした!!!

あんまり長くなると他のスタッフに怒られるのですが、どうも書き始めるとつい熱がこもって長くなってしまって…本当にすみません!!えーん

 

次回もさとやま保護センターでのちょっとした出来事や、さとやま付近で見られる動物をご紹介したいと思います!!

 

それでは是非次回もお楽しみに音譜

 

閲覧頂き、ありがとうございました猫しっぽ猫あたま