ヒョウの子供 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

今日は先日のコイヤキ地区の火事からナイロビに帰る日に遭遇した、
ヒョウの子供のお話をします得意げ
 

 その日、スタッフミーティングを終え、コイヤキオフィスを午前8:30頃に出発しました車レンジャー達と別れた後、前日に会うことができず心残りだヒョウをもう一度探そう!という事になりましたグッド!


 昨日と同じエリアを周ってみたのですが、見当たりません。レンジャー達から、つい最近も見つけることが出来たという情報を貰っていたので、もう少し周ってみることにしました耳

 しばらくすると車の後ろの席に座っていたJWCマサイスタッフのディクソンが、「ヒョウ!」と言ったのです目
 

 斜め後方を見ると、あのヒョウ柄模様が草むらの中から見えたのですチョキ僕はブッシュの中を集中して見ていたため、手前の、しかもかなり道に近い場所で寝ているヒョウに気付きませんでしたショック!


 身動きしなかったので、もしや車にぶつかって死んでしまってたのかと心配になりましたが、寝返りを打ったのでその不安は吹き飛びました。こうして念願のヒョウと対面することが出来たのですクローバー


 ニュースでもお伝えしましたが、子供のヒョウ(胴長60~70cm程)が1頭だけでぐぅぐぅと寝ていましたzzz近くに親がいるはずと思い探しましたが、それらしき動物は見当たりませんでした。


 ヒョウの子どもは最初、お腹の辺りが見えていて、ユキヒョウのように白と黒の斑点が印象的でした。こちらの存在に気付き、起き上がった瞬間にあの独特のヒョウ柄が目に入ってきましたラブラブ!ドライバーを務めてくれているサイモンにもっと近くに寄って欲しいと頼みましたが、車の正面から近づく形になってしまい、案の定、前から向かってくる車に反応して警戒態勢に入ってしまいましたDASH!

 
 車をバックさせて、横から入り込む形で近づくようお願いし、エンジンを止めて写真を撮ることができましたカメラどうにか少し安心してくれたらしく、頭を沈めてまた寝る態勢に入ってしまいました。こちらとしては顔が草むらに入ってしまう為、写真を撮る事が出来ません汗しばらくするとヒョウの子供も、「静かに寝かせてくれ!」と言わんばかりに後方の茂みに移動していきましたクローバー

 
 こうして念願のヒョウとご対面することが出来たわけですが、この背景には、地元の組織であるコイヤキレメックワイルドライフトラストのパトロールやマネージメントの恩恵がある事を忘れてはなりません得意げ


 今回この子供のヒョウが極端に警戒をせず、僕らが近づくのを許してくれたのも、彼らの普段の優しいマネージメントのお陰ではないかと感じました。もちろんヒョウも大人になると警戒心が増し、今回のような近距離で見ることはなかなか難しいかも知れません。しかし、このヒョウの家族が長い間寝床を移動することなく、一定場所で観察することが出来るのも、彼らレンジャー達の良いマネージメントのお陰だと思いますクローバー