いよいよ高校野球も、夏の大会が近づいてきた。すべての学校が、この大会を目指して練習してきたと言っても過言ではない、夏本番の高校野球地区大会である。東京都は第108回全国高校野球選手権大会東西東京大会の組み合わせ抽選が6月の第2日曜のこの日、組み合わせ抽選会があった。組み合わせが決まってくると、一気に大会モードが上がってくる。
文京・千歳丘
そうした中で、各校は大事な土日をしっかりと対外試合を組んで、最後の調整に余念がない。東京都世田谷区の閑静な住宅街の一角にある千歳丘では、この日は文京を迎えての試合で、これは今春の都大会の再戦となった。春季大会では2回戦で対戦して、1対0のまま7回で同点とされたが、その裏に文京が突き放して3対1で文京が勝利している。千歳丘としては、そのリベンジをしたい戦いでもある。
千歳丘000 010 010=2
文 京010 000 002X=3
文 京000 000 000=0
千歳丘000 010 30X=4
この日は、組み合わせ抽選会があるということで、両校ともに主将は不在。さらに文京は二遊間の選手がケガで欠場しており、万全ではない状態である。
そうはいっても、開幕まであと3週間という現時点での練習試合は、大会の登録メンバーも決まっており、緊張感のある試合にはなる。やはり、大会での戦いをイメージした投手起用や攻め方ということも確認していかなくてはいけない。そういう意味では、1点を争うロースコアの戦いとなった1試合目は、どちらにとっても、いいシミュレーションになったと言ってもいいであろう。
文京のDH半沢快人君
文京は春季大会から4番DHで固定されている半沢君がこの日も2回に二塁打してここから1点を奪った。千歳丘は5回に二死から相手の連続失策で同点とする。次の1点をどちらがどういう形で奪うのかという展開になって、8回、千歳丘は長嶺君のこの日3本目の安打から、無死一三塁として犠飛で1点を奪う。この1点を守り切りたいところであった。
千歳丘のDH長嶺航君、この日は3安打したが、牽制死も2度。
しかし、文京も粘り強さを示して一死から失策の走者が出ると、3連打で同点としてなおも二死満塁となった。ここで、1番細矢君が粘って四球を選んで押し出しとなって、文京が9回逆転サヨナラという形になった。最終決着は押し出しではあったが、夏の大会を意識していく中では、最後まで緊張感のある試合だったと言っていいであろうか。
文京は先発左腕岡本君が2イニング投げて、中野君と西村君と大会でも登板が予想される投手たちがしっかりと投げた。千歳丘も都大会同様に小野君が何となく交わしていきながら6イニングを文京打戦を3安打1失点に抑えていた。
千歳丘は6回まで毎回の9安打を放つ。各打者の打球も鋭く、田北和暁監督も打線にはある程度の自信は持っているようだ。ただ、攻撃としては、もう少し効率よく得点することもできたのかなぁと思わせるようなところもあった。だけど、攻撃型のチームとして強く振って打っていくという姿勢は崩しておらず、これがチームのスタイルとしてもいいのであろう。
試合後の文京のミーティング
そして、2試合目は1試合目で捕手だった一関君がマウンドに登り好投。5回までは無安打に抑え、結局1安打のみでの完封勝利となった。「完全にお手上げでしたね。あれだけリズムよく投げ込まれたら、そんなには打てないよ。1安打負けなんて言うのは、あんまり記憶がないなぁ」と、城東でも広尾でも、打力型のチームを作って実績を挙げてきた文京の梨本浩司監督も脱帽状態だった。
千歳丘・一関龍仁君
千歳丘の田北監督としては、ちょっと嬉しい、計算以上の一関君の好投だった。ただ、彼を投手として起用した場合に、捕手をどうするのかということもあるようだ。
試合後、選手にノックする千歳丘マネージャー三戸李莱さん





