交流戦を経て、両リーグのペナントレースに戻って、どういう流れになるのか | 週刊テヅカジン

週刊テヅカジン

手束仁が語る、週刊webエッセイ

 5月末から3週間半の交流戦18試合を経て、プロ野球はまた、セ・リーグとパ・リーグのペナントレースとなった。これから、オールスター戦までの約1カ月の戦いが続くのだが、交流戦でどう流れが変わったのか。交流戦では楽天が初めて1位ということで勝率5割まで巻き返した。2位もパ・リーグのソフトバンクで、早くも首位固め体制になりつつあるようだ。

スタンドは4万人を超える大観衆だった

 セ・リーグではDeNAが3位、そして4位となったヤクルトが9勝7敗2分けと勝ち越したことで中日が最下位に沈んだ。そのヤクルトと読売の試合を東京ドームで観ることになった。

 

ヤクルトSwallows100 101 010=4 

  読売GIANTS000 000 002=2

 

 ヤクルトの先発は吉村貢司郎(日大豊山→國學院大→東芝)なので國學院大出身だし、応援しないといかんなというところであった。そもそも、ボク自身は、今はあまり言われなくなったけれども、「アンチ巨人」派というワケでもある。だから、基本的には敵地東京ドームへ乗り込んでは読売の対戦側を応援するということになる。

 もっとも、その読売そのものが以前のような憎いくらいの強さがなくなっているだけに「アンチ」という考え方そのものが失せてしまっている。そのことが寂しいかなぁとさえ、思えるようになってきてしまった(苦笑)。

これらの本を刊行してはしゃいでいたのも、もはや四半世紀前のこととなってしまった。時は流れるというか、時間が過ぎていったのだなぁということをしみじみと感じる今日この頃でもあるのだけれども…

 三塁側の席でもあったのでそれはそれでよかったのだけれども、ヤクルトに肩入れする思いというか、そんな立ち位置で観ていた。試合は、いきなりヤクルトが初回に二塁打の西川を長岡が返して先制。さら4回には山田哲人のソロホーマーが飛び出して2対0となる。そして6回と8回にも1点ずつ追加して4点リードで9回を迎えた。

 ヤクルトの投手陣は、吉村が7回途中まで投げて、あとは大西広樹(大商大高→大商大)と石山泰稚(金足農→東北福祉大)とつないでいく。そして9回には読売から移籍してきて今や、ヤクルトの守護神となっている田口麗斗(広島新庄)が、2点を失われながらも何とか締めて逃げ切った。

雨も上がってきた試合開始前の東京ドーム周辺

 こうして、ヤクルトは、交流戦明けの最初の試合で勢いは継続しているぞというところを示したと言ってもいいであろうか。

 なお、この日の注目の村上宗隆(九州学院)は5打席で4三振。無安打で打率は2割3分。なかなか本調子にはなっていっとらんのかなぁ、というというところであった。村上が本格的に打ちだしたら、やはりヤクルトの浮上もあるだろうとは思う。

 ところで、この日、気になっていた他球場の経過では例によって中日が打てんながらも、高橋宏斗が奮闘(投)して1対0で勝利した。そんなこともあって、帰りは実は中日ファンでもあるという、この日のチケットを手配してくれたオヤジと、そのことも含めてささやかに祝杯🍻をあげて帰路についた。く