各地の大学野球も佳境を迎えてきている。パロマ瑞穂球場をメインとして開催されている愛知大学野球春季リーグ戦は、第5週を終えた時点で、３校が勝点3となった。６日に首位を走っていた中部大が愛知学院大に連敗したことで、この両校が6勝2敗1分けの勝点３で首位に並んだ。さらに、６日の第二試合では中京大が愛知工大を下して勝ち点を奪い６勝３敗の勝点３と追いかける形になった。
愛知学院大・中部大の試合前、挨拶
５月６日（パロマ瑞穂球場） 愛知大学野球 春季１部リーグ 第５週３回戦
愛知学院大０００ ０２３ ０００＝５
中 部 大０００ ００３ ０００＝３
中 京 大０００ ０２０ ０００＝２
愛知工業大１００ ０００ ０００＝１
初戦は延長12回で引き分けた「愛院大・中部大」の試合。ところが、翌日は何と愛院大が７回コールド10対０で大勝した。そして迎えた３回戦となったのだけれど、愛院大が連勝したら首位の中部大と並ぶことになる。
それにしても、１回戦は延長引き分けカードが、２試合目はコールドとは…。なんて思っていたが、この日の試合でも愛院大が前日の勢いを示すかのように５回、０対０から下位打線の連打と盗塁悪送球などで先制すると、３番山田庸介君(２年・いなべ総合)のタイムリーで２点目。５回にも同じように盗塁悪送球で一死三塁として７番金子君(２年・愛産大三河)の一二塁間タイムリー打に大林君(２年・市岐商)の右越三塁打とスクイズなどで３点を追加。
愛知学院大・末田龍祐捕手（４年・大分商）は、主将としてチームを引っ張る
このリードを河野君(３年)と岡村君(２年)という創志学園出身勢の継投で何とか逃げ切った。
中部大は６回に二死から３四球と暴投、捕逸などで３点を返したが、以降は、愛院大の岡村君が何とか凌いで７回以降、走者を出すも０に抑えていった。
リーグ初先発で、好投した安藤利玖君（４年・安城南）
中京大はリーグ戦初先発という安藤君(４年・安城南)だ。下級生時代にはケガもあったということで、一時は戦力を外れて学生コーチ的な位置で、打撃投手なども務めていたという。ところが、速くて重い球を投げるので、昨秋あたりから半田卓也監督が投手陣の中に呼び戻したということだ。そうしたこともあり、期待の先発となった。が、立ち上がりこそ失策と２安打で１点を失ったが、以降はよく踏ん張った。
そして中京大は、その安藤君の好投に応えるように５回、愛工大の先発樋口君(４年・千葉経済)に対して森瀬君(３年・星城)の安打からチャンスを作り、加藤君(３年・新潟明訓)の犠飛と、さらに２番鈴木湧陽君（１年・松商学園）の左前打で返し、結果的にこれが決勝点となった。
６回から中京大は高木快大君（３年・栄徳）が好リリーフ。無安打無失点に抑えた。
注目度も高い、中村優斗投手（4年・諫早農）は159k/hを表示した
愛工大は６回から、春先に井端和弘監督の率いたＵ－23侍ジャパンの代表となり、150キロ以上を出して注目された中村優斗投手（4年・諫早農）が投げた。この日は最速159キロをマークしてスタンドも沸いたし味方だけではなく、相手ベンチも驚かせていた。やはり、この秋のドラフト一位候補でもあるのだろう。この日は、４イニング１安打無失点。奪った三振は６だった。
