連休の最中、ナゴヤ球場はファームの中日・ソフトバンクの試合も満員 | 週刊テヅカジン

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手束仁が語る、週刊webエッセイ

 ゴールデンウィークの後半になったけれども、プロ野球ファームウェスタンリーグの公式戦、ナゴヤ球場で行われた「中日・ソフトバンク」の試合にフラリと観戦に行った。12時30分プレーボールの試合で、1時間以上前に現場に着いたのだが、ビックリ仰天するくらいの、長蛇の列が出来ていた。

満員と言っていい状態だったナゴヤ球場のウェスタンリーグの試合

 

ソフトバンクhawks011 000 013=6

中日Dragons000 000 021=3

 

 正直なところ、こういう現象を見ていると、野球人気の低迷云々ということも、まったく信じられないような気にもなるのだけれどもねぇ。逆に言えばコアなファンが、ずっと観戦していくことで、固定層が多くなっているのかなとも思う。そこに若干、俄的な「連休のレジャーとして、ファームだけれどもプロ野球だから行ってみるか」みたいな人が重なって、こうした現象になっているのかなとも考えられる。ただ、野球ファンのボクとしては、悪いことではないと思っている。それに、ナゴヤ球場の昭和的なクラシカルな球場雰囲気もいいのではないかな…。。

中日でとても期待している、鵜飼航丞(中京大中京→駒澤大)

 バンテリンドームなどでもそうだけれども、今のプロ野球は応援団という存在があるのだけれども、ファームではそれがないということだ。強要ということではないけれども、多くの人が立って応援したり、飛んだり跳ねたり一緒になって「カットバセ―〇〇❢」とか、声を揃えて応援することを良しとされているスタイルがほとんどだ。ボクなんかは、正直それにあまり同調はしたくないかなというところもあるので、ファームのスタンドではそれがないだけでも、何となく落ち着いて観られるというのが正直なところだ。

 

ソフトバンクの谷川原健太(豊橋中央)

 ソフトバンクは笠谷俊介(大分商)が先発して5回を投げて3安打無失点。その間に、ソフトバンクは2回には失策絡みで先制し、3回も正木(慶應義塾→慶大)の左翼線二塁打で追加点。

 結局、試合はソフトバンクが9回にはウォーカー(米国、ツインズなど)の左越2ランなどでさらに追加点を挙げていった。

 中日は、先発岡田俊哉(智辯和歌山)が5回投げて2失点、その後は祖父江(愛知→愛知大)、田島(中部大一→東海学園大)といった、一軍でも実績のある投手が投げて田島は四球から1失点はしたもののまずまずなのかなぁとは思っていた。しかし、9回を投げた石森(遊学館屋→東北公益文科大→熊本ゴールデンラークス)は掴まって失点が重なった。

中日の祖父江大輔(愛知→愛知大)は、早く一軍へ上らんといかん

 雨の心配も全くない、連休の中の1日。野球好きの人にとっては、こうしてファームの試合を観戦することもいいレジャーになるのではないかなということも、改めて思った。そして、こうした現象を観ていると、メディアなどで野球人気が低下して…というようなことでも煽っているのだけれども、本当にそうなのかなぁと、思ってしまうのだけれどもねぇ…。それは楽観的な見方でしかないのかなぁ、とか、いろんなことを思いながらの観戦でもあった。