センバツ5日目観戦後、京セラドームで「オリックス・阪神」のOP戦へ | 週刊テヅカジン

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 甲子園の第96回選抜高校野球の大会5日目、愛工大名電が報徳学園にタイブレークの末にサヨナラ負けをした試合を観た。終わったら、その足で京セラドームのプロ野球オープン戦「オリックス・阪神」の試合を観に行った。

 というのも、今回は甲子園の際の定宿としていた東横イン尼崎が1日しかとることが出来なかったので、東横イングループで、大阪ドーム駅前を抑えていたということもあった。それで一応、オープン戦の日程も調べてみたら、丁度開幕1週間前の「オリックス・阪神」のカードが入っていた。これは、昨年のセ・パのリーグ優勝同士で、日本シリーズの再現カードということでもあり。観に行くことにしていた。

阪神Tigers 000 000 000=0

オリックス 101 010 00X=3

 

 開幕を1週間後に控えた、この時期のオープン戦は2月下旬や3月頭の試合と違って、ある程度は開幕戦のメンバーに近い方になっていくので、興味深いものとなる。ことに投手陣は、完投はしないまでも、エース級が5~6イニングを投げて、次の投手も開幕シリーズに登板が予定されている投手が投げるというケースがほとんどだ。だから、オープン戦とはいえ、非常に見ごたえがある。しかも、打線も主力級が名を連ねてくるので、見ごたえは十分だ。

 この日の試合では、阪神は青柳晃洋(川崎工→帝京大)、オリックスは宮城大弥(興南)で、まさにエース対決という形になった。

オリックス・宮城大弥

阪神・青柳晃洋

 しかし、青栁は、もう一つ調子かよくなく、初回に押し出しで先制を許し、3回には、今季広島から移籍してきた西川龍馬(敦賀気比→広島)がライトへソロホーマーを放つ。西川は、移籍後はまだもう一つ結果を残していなかったのだが、この日は3番で2安打し、開幕へ向けて、いよいよ調子を上げてきたぞ…というところを示した。

 青栁は、結局右足の指の皮が捲れたということで、4回で降板。開幕へ不安を残す形となった。これに対して宮城は、6イニングを投げて6安打無失点で、7奪三振。山本吉伸がMLBへ移籍したことで、押しも押されぬエースということになるのだが、まずは無難な内容だった。オープン戦に関しては、まだ自責点はなしということだ。

古巣相手に好投した、阪神・西勇輝

 宮城の後は山岡泰輔(瀬戸内→東京ガス)が3イニングを3安打無失点で抑えている。こうして、オリックス投手陣は、リーグ4連覇を狙うチームらしい、万全な状態を示しているといってもいいであろうか。見ていても、安定していて強いなと思わせるものがある。選手層も厚くて、途中で野手が交代しても、「あ。そうか、この選手もいたのか」と思ってしまうくらいだ、この日もかつての本塁打王の杉本が出場しないでも勝ちきった。

 阪神は、青栁の後は西勇輝(菰野→オリックス)が古巣相手に4イニングを投げ1失点。まあ、無難に投げたといっていいであろうか。この投手リレーも、豪華と言えば豪華だった。阪神は、森下翔太(東海大相模→中央大)と大山悠輔(つくば秀英→白鷗大)の主力が万全ではないということで欠場している。そんな状態なのに。さらに、青栁が不安を残す形になってしまうと、岡田彰布監督としても、開幕へ向けて、かなりアレである。

オリックス宗佑磨(横浜隼人)

 何はともあれ、1週間後の開幕は楽しみではある。

 ところで、中日の状態はどうだね。一応、柳裕也が開幕投手ということになっとるんだけどもねぇ。相変わらず打てんでいかんわぁ…(*'ω'*)。

よく入っていた京セラドーム大阪