全国各地で夏の大会の組み合わせが決まってきて、ワクワクする季節 | 週刊テヅカジン

週刊テヅカジン

手束仁が語る、週刊webエッセイ

 梅雨は、蒸し暑くてじめじめしていて、天気もスッキリしない日が多くて嫌なんだけれども、全国各地で夏の全国高校野球選手権大会の各地区大会の組み合わせが決まっていく時期でもある。そして、それが連日スポーツ紙で公表されるので、それを見て、各地区の大会を展望するのも楽しみだ。

 ことに、関東各地と東海4県に関しては、ボクも思いが強いので、より興味深い。

櫻井春生監督の指示を聞く、愛産大三河の選手たち

 東海地区では先陣を切って、今週末の7月1日(土)が開幕となっている。そして、開幕初日から豊田市運動公園球場では“愛産大ダービー“となる「愛産大工・愛産大三河」という好カードが組まれている。この勝者が、3回戦では優勝候補の一角でもある享栄と当たりそうなので興味深い。愛産大工が来るようだと、鈴木将吾監督は享栄の大藤敏行監督との師弟対決ということになる。なお、この日の豊田球場では第3試合の「名経大市邨・犬山」も好試合が期待できそうだ。翌日の豊橋市民球場では「渥美農・愛知商」という、公立の中堅校同士の対戦もある。これも、好試合が期待される。

 愛知大会ではノーシードの名門中京大中京がどこに入るのかも注目だったけれども、桜丘がシードとなっているゾーンに入った。3回戦で豊橋中央と当たりそうだ。そして、その次が桜丘となりそうだ。

 こうして、予想していく楽しみも、この時期の楽しみでもある。

プロからの注目も高い愛産大工・天野京介君 

 

 6月の週末は、各校で最後の調整へ向けた練習試合が組まれているところがほとんどだ。ボクは、24日(土)は、栃木県の名門小山を訪ねた。埼玉県の古豪と言っていもいい熊谷商との試合が組まれていた。小山は1976年春には選抜準優勝も果たしている。その年は夏も、原辰徳のいた東海大相模を1対0で下している。熊谷商は、81年夏には下関商と12対11という凄まじい試合を演じている。70年夏にも平安と13対12という壮絶な試合を展開して勝利している。

 そんな両校、昭和時代からの高校野球ファンにとっては、とても興味深い顔合わせである。

「熊谷商・小山」の試合前の挨拶

小山高校グラウンドにある記念碑

 

 25日(日)は、総合工科グラウンドへ足を運んで、城東との試合を観戦した。城東は、2001年夏に二度目の甲子園出場を果たした時の4番打者だった内田稔監督が率いている。昨夏も東東京大会ベスト4に進出しており、私学が圧倒的に上位を占めている東京の高校野球にあって、小山台や雪谷、文京。西東京の日野、片倉などとともに健闘している都立校として健在である。

 こうして、各校を訪ねていくのもまた、この時期の楽しみの一つと言っていいであろう。そして、この週末からは、ボクも大会モードに入っていくことになる。

シートノックをする城東・内田監督