ますます進む高校野球の二極分化を感じさせられた明治神宮大会 | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

(株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 2年ぶりの開催となった第52回明治神宮野球大会。高校の部は大阪桐蔭が強烈な打撃と層の厚さを見せつけて広陵を圧倒して優勝を果たした。

 大阪桐蔭が、この大会初優勝ということには少し驚きでもあった。もっとも、そのことよりも何よりも、この大会では明らかに高校野球の勢力構図の二分極化が進んでいるということを実感させられた。

 大阪桐蔭のこの大会のベンチ入りメンバー20人の出身中学の内訳は、11府県に及ぶ。南は熊本県、東は群馬県あたりからの入学もある。もちろん、入部している選手たちはすべて、中学時代は少年野球のクラブチームなどで、かなりの実績を示してきた選手たちである。つまり、同世代の中で、トップレベルの選手たちが一堂に会してきていると言っても過言ではないくらいの状況なのだ。

大阪桐蔭の前田君はまだ1年生ながら、その評価は非常に高い

 レベルの高い選手たちが、恵まれた環境の中で切磋琢磨し合って競っていけば、伸び盛りの選手たちの技量はより高いものへと成長していく。そうなれば、当然のことながらチームのレベルも上がっていく。

 これに対して、一般的な公立校や私立校でも、そこまで野球部強化策をとっていない学校とでは当たり前のことながら力の差があることは目に見えている。もっとも、そうした歴然とした力の差があっても、対等のルールの中で戦うのが高校野球である。

 地区大会などでは、シード校という制度がある。シード校の有力校は2回戦、3回戦から登場することになって、いわゆるフツーの学校はその強豪校に対しての挑戦権を得るような形で1、2回戦を戦っていくというような構図もある。もっとも、それが励みとなっているというところもある。シード校を一つの打倒目標としていくことを目指して頑張っている学校も多い。

大阪桐蔭・九州国際大附、世代トップレベル対決でもある

 ただ、この秋の明治神宮大会なんかを見ていると、果たしてこの大阪桐蔭を倒せる学校があるのだろうかと思ってしまう。準決勝の九州国際大附のように、序盤でリードしたとしても9イニングの内には、しっかりと跳ね返されてしまう確率の方がはるかに高い。

 その、九州国際大附にしたところで、福岡県が中心ではあるが、近隣の長崎県や大分県など有望選手を積極的に獲得している。九州地区では、今春のセンバツ準優勝校の明豊などと並んで、広く選手を獲得していく姿勢のある学校だ。その九州国際大附や、決勝で結果的には力でねじ伏せられた広陵にしても、同世代のトップレベルの選手たちを獲得してチームを構成しているのだ。

 そうした、世代トップレベルを集めて強化している学校が全国枠で戦っていく中に、たまに公立校や伏兵が抵抗を示していくことがあるから、高校野球は面白いとも言えるのだ。とは言うものの、正直、近年の高校野球はそういう面白みが以前に比べて減少してきているという現実は否めないだろう。

注目度の高い九州国際大附の4番。佐倉君も1年生

 もっとも、だからこそ3年前の夏、秋田県の金足農の大活躍に沸いたということもあったのだ。

 高校野球は、100年以上の歴史を有する、日本に根付いた継承文化だと思っている。だから、どんな形であれ、一つひとつの学校が取り組んでいる高校野球が裾野にあるのだと思っている。伝える側の立場としても、そんな意識で勝負の結果だけではなく、その取り組み方や姿勢を大事にしていきたいとも思っている。だけど、今回の大阪桐蔭のような力の差を見せつけられてしまうと、何だかそういうこととは別の次元にある高校野球のような感じがしたというのも正直なところである。

 こうした傾向が続いていくと、高校野球も高校ラグビーや高校バレーの女子のように、連続優勝や毎年上位校の顔ぶれがほぼ同じという現象にもなっていきそうだ。もっとも、それだから面白くないということではないし、魅力がないということでもない。ただ、時代の流れの中で、上位校の突出化がより顕著になってきていることは確かであろう。

 

フツーの学校のフツーの高校生たちの野球も大事な高校野球 

 それでも、ボクは強いだけではなく、それぞれがそれぞれのレベルの中で、きちんと取り組んでいる高校野球を伝えていきたいと思っている。

 今年の高校野球の対外試合は、事実上は昨日で打ち止めとなり、また、来年3月の解禁を待つことになる。ボクとしては、来年もすそ野を含めて広く高校野球のチームを見つめて伝えていきたいと思っている。