前回の『マスカレード・ホテル』のヒットを受けて、満を持してという形で第二弾として、東野圭吾原作の『マスカレード・ナイト』(鈴木雅之・監督)が封切られた。前作で、それなりに楽しませてもらえたという印象のあったボクとしても、期待を込めて足を運んだ。
そこそこ大作でもあり、上映時間も2時間を超えるということで、「小便は大丈夫かいな」とか、事前にはいろんなことも考えていたけれども、そんなことは関係なかった。どんどん展開していくストーリーに上手に引き込まれていって、そんな長さを感じなかった。最後は、前回同様に、事件解決でハッピーエンドとなっていくのだけれども、そんなラストも当然イメージしていた通りでもあり、十分納得だった。
改めて、「映画はストーリーの展開力だな」ということも感じていた。
かといって、シーンが目まぐるしく変わっていくというものでもない。むしろ、超一流のシティホテルという舞台の中で、その中からの移動はほとんどないまま、それでも観ている者を引き込んでいく力はあったと思う。
現実には、あり得るのかどうかわからない設定ではあるけれども、そういうところも映画的な面白さと言ってもいいのかもしれない。そして、前回同様の”ホテルマンvs潜入捜査官刑事”という構図で、長澤まさみvs木村拓哉のやりとりも十分に楽しませてくれた。
さらには、前作同様に、意外な犯人が見えてくるという展開も、娯楽作品としては十分に楽しかった。さらには、この人物が実はこうだったというような要素が最後にわかってきて、なるほどと思わせてくれる。そういう観る者を引っ掛けていく手法というのは、いくらかあざといとはいえ、観ている側としては上手にハマってしまった。
そういえば「あざとい」と言えば、田中みな実なんかも出ていて、上手にあざとい色香を放っていた。
さらには、今、HNKの朝ドラ『お帰りモネ』に出ている高岡早紀も結構キイになる役割で出ていた。ボクとしては、前回観た主演していた『リカ~自称28歳の純愛モンスター』(松本創・監督)よりは遥かにその存在を示していたのではないかと思った。
キャスティング的には豪華と言えば豪華なのかもしれないけれども、木村佳乃や博多華丸の役どころもさることながら、仮面舞踏会(マスカレード・ナイト)ということで、誰がどうなっているのかわからんぞと思わせながらも、何となく犯人を絞り込ませていってくれる演出はなかなか巧みだなという感じもしていた。
それでいて、最後まで犯人を観ている見ている者としても確信できないでいたのも、興味は引っ張られた。そういう意味では、娯楽映画としての王道はしっかりと貫いていたのではないだろうかという印象だった。
また、長澤まさみに関しては、このシリーズは当たり役と言っていいのではないだろうか。テキパキ系の仕事できます女子的な雰囲気を出していってこそ、彼女の存在は生きてくるのではないかと思っている。そういう意味では、代表作の一つになっていくのではないだろうか。
多分だろうけれども、第3弾もある可能性は高いような気がする。



