7月になって、最初の週末から始まった今年の第103回全国高校野球愛知大会。優勝候補の享栄、中京大中京、愛工大名電、東邦等のシード校となっている私学4強が、今年はいずれも充実しており注目度は高い。しかも、各校にプロ球団のスカウトが注目する選手がおり、それも話題だ。その私学4強は18日の3回戦が初戦となるので、まだ、登場していない。
しかし、今年の愛知県の高校野球は、公立校各校にも、逸材が多く1~2回戦でも、それぞれが活躍しているので面白い。
西尾・川井康誠君は力強い投球だ
西尾ではエースで4番の川井康誠君が岡崎市民球場の左中間芝生席上段へ特大の本塁打を放った。そして、試合は惟信に7回コールドゲームとなったが、6回を投げて無失点。投手としての完成度の高さも示していた。「是非、上(大学)でも野球を続けてほしい。自分の知る限りでは、一番飛距離のある打者です」と、田川誠監督も称賛する。
エースで4番と言うと大府の竹内裕人君も光る逸材だ。2回戦の南陽戦ではマウンドには立たなかったけれども、2打席連続で左中間に130m級の本塁打したのは圧巻だった。最初の打席では力んで一邪飛を打ち上げてしまっていたが、しっかりそれを修正してきての連続本塁打は能力の高さを示した。身体もがっしりとしているという感じで、どうかすると昭和の高校野球選手を彷彿させる容貌でもあるが、その雰囲気が”強い大府”を思わせてくれる。
そして、プロのスカウトも注目していると言われているのが、県内屈指の進学校の一つでもある刈谷のエース遠藤泰介君だ。140キロ超の重いストレートは高い評価である。「高校(横須賀)時代の福谷浩司(中日)以上」という声もあるくらいの逸材だ。もし、高校から直指名でプロ入りすれば、刈谷としては異例のこととなる。
本塁打を放って本塁へ向かう大府・竹内裕人君
他にも、岡崎工科の小林悠真捕手も強肩と強打で高い評価だ。シーズン当初の春先には、ケガもあって、やや精彩を欠いていたところもあったが、昨秋からの注目度は高かった。愛知県では、この4月からは工業校がすべて工科校という名称になったが、ユニフォームは、そのまま「OKAKO」の表記だ。岡崎工科は岡崎工業時代には2度、センバツ出場も果たしている。昨夏の独自大会ではベスト4に進出し、古豪復活への期待も高まる。勝ち上がっていけば、4回戦では享栄と当たりそうな組み合わせだ。
岡崎工科の小林悠真捕手
豊田西でも、エースで4番の飯田琢雅君が活躍した。豊橋西との試合は追いつ追われつ、リードしては追いつかれひっくり返されまた追いつくという展開の延長10回の死闘になったが、飯田君は182球を投げ切った。豊田西は過去、愛知大会では準優勝6度の公立の雄でもある。
時習館にも2年生ながらエースの安田拓真君と4番の木戸脇光君という逸材がいる。彦坂祐志監督によると、「二人とも、東京六大学へ進んで野球を続けたい」という意識も高く、ひたむきに練習して勉強にも励んでいるという。
時習館・安田拓真君は安定した投球術が光る
好投手ということで言えば、東三河の公立の雄では2008年にもセンバツ出場を果たしている成章には仁枝瑞貴君、1975年夏に甲子園出場を果たしている国府の足立進悟君なども注目の好投手だ。
おっと、そういえば母校半田にも2年生ながらビックリするような飛距離の出る川尻大翔君という左の強打者もいる。それこそ、ボクの知る限り半高一番の飛距離を出せる打者といっていいだろう。



