果たしてどのような形での開催になるのか、それとも中止になってしまうのか…。その正式発表が注目されていた東京オリンピックの方向性だったのだが。最終的に、首都圏の一都三県で開催される競技に関しては無観客ということが発表された。もちろん、開会式も無観客ということになる。
今回の東京オリンピックに関して言えばは、2013年に誘致が決定して以降は、開催に至るまでにあまりにもいろんなことがありすぎたとも言えようか。
エンブレムのシンボルマークの盗作問題もあったし、国立競技場の設計ミス問題でのやり直し。さらには予算に関する使途不明金問題もあった。それだけでもドタバタしたのだけれども、開催時期の見直しや熱中症対策も課題となった。そのことで、競技開始時刻も見直されたりもした。マラソンのスタート時刻も二転三転していたのではないだろうか。
さらには、オリンピックの観戦チケットの売り出しに関しても、その高額さもさることながら、購入方法に関しても、「よくわからない」とか「とても面倒だ」ということも言われ続けた。
やがて、オリンピックの花とも言えるマラソンが札幌(競歩も)での開催ということになってしまった。そのことで、「マラソン当日の国立競技場の観戦チケット持っている人はどうするんだ(# ゚Д゚)」という声も聞かれた。
素人目にも、「何だかバタバタしているな」という印象を与え続けていた東京オリンピック。
その挙句に、当初開催予定だった2020年に襲った新型コロナウイルスの感染拡大。結果として、苦渋の決断の一年延期。それでも、ほとんどの人たちは、「1年後には、普通に無事開催にこぎつけられるのだろうな」という思いだったのではないだろうか。
そうこうしているうちに、五輪開催運営委員会の会長森喜朗の女性蔑視発言成る騒動もあって、会長辞任となってしまった。その後、窮余の一策という形で橋本聖子が就任した。
ところが、一向に収束へ向かう気配のない新型コロナウイルスの感染状況。結局、年を越しても「オリンピック・パラリンピックをどうする」ということに関しての結論はなかなか出ないまま、ズルズルと時間ばかりが経過していっていた。この段階で幕引きもありかなとも思い、その発信もありかということで、橋本聖子はそんな貧乏くじも引かされたのかなとも思っていた。
ところが、中止に関する発言はまったくなく、緊急事態宣言やまん延防止等特別措置などが何度も発せられていく中で、開催云々にも言及することなく、開幕予定まで1カ月を切った段階で、やっと「無観客開催」が発表されたという形になった。
それにしても、何ともスッキリしない形でのオリンピック開催になってしまった。
思えば、今回の東京オリンピックに関しては2013年秋の招致決定の時が日本としては一番盛り上がったという気がする。
その後は、尻すぼみ感の否めないオリンピックに関する周辺の状況である。どんな仕事でもそうだけれども、最初の打ち合わせや立ち上がりでうまくいかなかった場合は、経験上、大抵どこかでトラブっていくという印象はある。そういうケースが、このオリンピックでも当て嵌まってしまったということである。
結局のところ、諸外国に対して、何の「お・も・て・な・し」も出来ないまま、「コロナ対策をしています」ということだけをアピールするしか他に方法のない開催になってしまったという印象である。


