大人の眼を持つおさな子青空の元ただただ太陽を仰ぎ見る背筋の伸びた向日葵のように無邪気に笑顔でいれば良いものを身勝手な大人の我が儘で図らずしも大人のまなこを握ったおさな子よこの世には悪い大人が居るのだと二面の顔を持つ者が息を潜めているのだと十歳(とお)もならないおさな子に現実の理不尽を知らせてしまった大人である私をどうか許しておくれどうか許しておくれ