前回の続きです。
前回: https://ameblo.jp/junwxyz/entry-12159727837.html?frm=theme
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トーゴの首都・ロメは、ガーナとトーゴの国境のまさに目の前にあります。
国境からはバイクタクシーでロメの市街まで移動します。
瀟洒な海沿いとは打って変わり…
一歩裏路地に入ると、こんな景色。
今日はロメには留まらず、一気にベナンを目指します。
今回の旅では、ベナンで一泊、トーゴで一泊過ごして、少しでもいろいろな国を見ておくつもりでした。
そんな日程可能なのか?と思われるかもしれませんが、トーゴの首都ロメから、ベナンの国境までは約60kmしかありません。トーゴはとても細長い国なのです。
このままベナンの国境の街まで移動しようと、裏路地の乗合タクシーに乗って国境に向かいました。1日に2度陸路で国境を超えるというだけでなんとなくワクワクしながら、タクシーからの車窓を眺めていました。
運ちゃんも優しくて、一眼レフを構える度に停車してくれます。乗合の同乗者もみんなニコニコ。温かさに嬉しくなります。
海側。浮かんでいる船たちは、故・カダフィ大佐の所有物だとか?
海沿いの道路は舗装がしっかりとされています。欧州の資本が入っているようです。
だんだん田舎になっていきました。
アフリカっぽい看板。
国境。
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ということで、ものの一時間で国境に辿り着いたのですが、イミグレで事件が起こったのでした。
「ロメでVISAとってこい」
「ええええええええ」
事前にガイドブック(ロンリープラネット)で見たところ国境でVISAを発券してくれると書いてあったのですが、最近しくみが変わったようでした。ロメまではすぐに戻れるのですが、痛い時間ロスです。
タクシーの運ちゃんと相乗りの皆さんが気の毒そうにこちらを見ながら、タクシーは国境を越えてベナンの方に入っていったのでした。
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失意の中、別のタクシーを捕まえ、ロメに戻るころにはすっかり夕方になっていました。
ロメにて。海岸線を沿って走る国道、ガーナまで3km地点
すっかり夕暮れ時です。
バイタクを捕まえます。
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ロメに着いたはいいですが、全く宿の当てをつけていない状態だったので内心はかなり焦っていました。
裏路地に入れば色々宿の選択肢もあると思うのですが、安全面で不安を感じていたため、まずは海沿いに見えているホテルに入ってみました。
日中撮った写真ですが。
「300ダラー」
「あ、他探します」
こんなアフリカにもリゾートな宿があるのかと関心する一方、唯一視認できたホテルの値段に落胆。
もうこうなったら博打だとバイタクを捕まえ、
「エニーゲストハウス」
「Oui」
とどこかゲストハウスに連れて行ってもらうことにしました。
10分ほど海沿いをバイクで走らせて、着いた先は「Veronica's Guesthouse」という名のホテルでした。
「ホテルやんけ。。。金無いで」
しかしもう時間も時間なので、しょうがないのでここに泊まることにしました。
紫のドレッドヘアにパンツスタイルのスーツが似合う素敵なフロントレディに値段を尋ねます。
「(300ドルはやめてくれよ…)ハウマッチ?」
「70ダラー」(悪くない!)
部屋はとっても綺麗で、エアコンも完備。実にドバイからアクラまでの機内以来の冷房に、一日の疲れも癒されました。
緊張の糸が切れた途端、お腹が減ってきたので、買い物に出ることにしました。
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トーゴでは、是非トーゴビールを飲んでみたいと思っていました。
一時ドイツ領だったことのあるトーゴは、1990年ごろまではアフリカで唯一で生ビールが飲める国だった位の、アフリカにおける「ビール先進国」。
瓶で販売されているトーゴビールも、かなりの美味しさと聞いていました。
フロントのドレッドお姉さんに聞いてみます。
「トーゴビール買えるところある?」
「裏の通りに売っているわ。でも絶対お店より向こうに行ってはダメ。危ないから」
やはり裏路地が危なさそうだという予想は当たっていたようでした。
アサルトライフルを持った守衛の横を通り、宿目の前の、薄暗い街灯が灯る路上にある小さいお店で2瓶とパンを購入。
リビングに戻り、借りたコップに注いで飲んでみます。
…ウマい!!!
力強い味がします。ガーナで飲んだビールも美味しかったですが、やはりトーゴのビールは一味違いました。
一気に疲れが癒されていく感じがします。
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長い一日でした。
この日の朝まではずっと連れが案内してくれていたので、単純に旅を楽しめていたのですが、やはり一人になるとドッと疲れがたまります。
連れが住んでいる地域と、トーゴのロメのあたりには、エウェ人が国境を跨いで分布しています。
宗主国の都合で二つの国として分断されましたが、実際にはエウェ人は日常のように国境を越えて往来しており、国境を越えて一つの生活圏・文化圏を成しています。
エウェ語圏で日々を送る、そんな連れが書いてくれたエウェ語帖を読みながら、ビールをちびちび飲んでいました。
ありがとさん。
無事にガーナ戻ってきます。
続きます。
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【ガーナ編・過去の記事】