前回の続きです。
すっかり夜になっていましたが、なんとかベインにたどり着くことができました。ベインはガーナの西の外れに位置する、海岸沿いの小さな集落。乗り合いバスに宿の前で下してもらい、チェックインをすませます。
宿はこじゃれた作り。一泊20ドル(ケープコーストの3倍!)するだけあって、リゾート感がある潮騒のコテージ、といった趣でした。
お腹が減ったね、ということで、街灯も少ない暗い町に繰り出します。
こんな感じの暗さ。
道を歩いていると、出し抜けに、左手にランプに灯された小道が現れました。
看板には…「カフェ プエルト」の文字が。
「こんなところにスペイン料理のレストランがあるなんて驚いたわ。行ってみるか」 という連れの一声で、小道に入って行くことを決めました。
その先には…
洒落たバーが。
※カウンターに座っているのは連れです
フラットテレビまでついている…
とりあえず恐る恐る注文しましたが…
エンパナーダ。
ソパ。
日本語が書かれた皿に乗って…。
味もしっかりスペイン料理しています。
でも、なんでこんな田舎の外れにこんなレストランが…?とか思っていたら、50歳を過ぎた位のラテン系のマスターが出てきました。
連れが会話を試みましたが、向こうの英語は片言。あまりたくさん言葉を交わすことは出来ませんでした。
ただ、なんとか知れたのは、スペインから渡ってきてここで商売を始めたこと。生活の基盤もここにあること。
このオヤジの後ろにある壮大であろうストーリーに思いを馳せつつ、すっかり満腹になった腹をかかえ、満点の星空の下をムサい男二人で宿に向かって歩きました。
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いつの間にか雲は上がって…満点の星空が広がっていました。
「今雨季だから滅多に星でないんだぜ。ついてるよ」
日本ではあまりお目にかかれないような密度の星が、宿への道を照らしていました。
続きます。