ガーナ - 3. ベインの夜 | Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

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10年以上定期的に世界を旅しています。それらの旅の記録を写真と共に残しています。2024年3月現在渡航国と地域は65。

前回の続きです。

 

すっかり夜になっていましたが、なんとかベインにたどり着くことができました。ベインはガーナの西の外れに位置する、海岸沿いの小さな集落。乗り合いバスに宿の前で下してもらい、チェックインをすませます。

 

 

 

宿はこじゃれた作り。一泊20ドル(ケープコーストの3倍!)するだけあって、リゾート感がある潮騒のコテージ、といった趣でした。

お腹が減ったね、ということで、街灯も少ない暗い町に繰り出します。

 

 

 

こんな感じの暗さ。

 

 

 

道を歩いていると、出し抜けに、左手にランプに灯された小道が現れました。

 

 

 

看板には…「カフェ プエルト」の文字が。

「こんなところにスペイン料理のレストランがあるなんて驚いたわ。行ってみるか」 という連れの一声で、小道に入って行くことを決めました。

 

その先には…

 

 

 

洒落たバーが。

※カウンターに座っているのは連れです

 

 

 

フラットテレビまでついている…

 

 

 

とりあえず恐る恐る注文しましたが…

 

 

 

エンパナーダ。

 

 

 

ソパ。

 

 

 

日本語が書かれた皿に乗って…。

 

 

 

味もしっかりスペイン料理しています。

でも、なんでこんな田舎の外れにこんなレストランが…?とか思っていたら、50歳を過ぎた位のラテン系のマスターが出てきました。

連れが会話を試みましたが、向こうの英語は片言。あまりたくさん言葉を交わすことは出来ませんでした。

ただ、なんとか知れたのは、スペインから渡ってきてここで商売を始めたこと。生活の基盤もここにあること。

このオヤジの後ろにある壮大であろうストーリーに思いを馳せつつ、すっかり満腹になった腹をかかえ、満点の星空の下をムサい男二人で宿に向かって歩きました。

 

 

 

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いつの間にか雲は上がって…満点の星空が広がっていました。

「今雨季だから滅多に星でないんだぜ。ついてるよ」

 

日本ではあまりお目にかかれないような密度の星が、宿への道を照らしていました。

 

 

 

 

続きます。