1インチセンサーの魅力 | Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

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10年以上定期的に世界を旅しています。それらの旅の記録を写真と共に残しています。2024年3月現在渡航国と地域は65。

全5回にわたって6月発売のNikon DLシリーズを見てきました。

 

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Nikon DL(1) Nikon DL18-50に興味大

 

Nikon DL(2) DL18-50 f/1.8-2.8とNikon1 V3

 

Nikon DL(3) DL24-85 f1.8-2.8/G7X Mark II/DSC-RX100M4/DMC-LX100 比較

 

Nikon DL(4) DL24-500 f2.8-5.6/G3X/DSC-RX10M3/LUMIX DMC-FZ1000 比較

 

Nikon DL(5) 総評・DLシリーズとして

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DLはNikon期待の1インチセンサー採用のコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)新シリーズということで今回大注目をしましたが、自分は元からコンデジ好きです。初めての海外旅行・1か月南米卒業旅行はPanasonicのエントリーコンデジ・LUMIX DMC-FX35を持って行きましたし、社会人になってからはしばらくRicohの GR DigitalIIIを使っていました。

 

その後D700を購入してからも引き続きGR DigitalIII を旅のサブカメラとして使っていましたが、1インチセンサーカメラの画質が気になっておよそ一年半前にSONYのDSC-RX100M2を導入しました。現在は日常使いから旅のサブカメラ、外部マイクをつけての動画撮影と幅広く活躍してくれています。

 

このDSC-RX100M2は、昔を考えると衝撃的な画質です。開放F値はワイド端でF=1.8で、大きなボケを作ることも可能です。

 

 

 

DSC-RX100M2

 

DSC-RX100M2

 

両方jpeg撮って出しです。

 

 

 

■1インチコンデジで遊ぶ

DSC-RX100M2始め現在市場にある1インチコンパクトは大体2000万画素ですが、1インチに2000万画素を詰め込んでいるので気をつけないと簡単に手ぶれを作ってしまいます。また、勿論デジタル一眼レフに比べるとレスポンスの面ではとても適いません。

 

ただ、こういった不便を越えていい写真を得られた時の爽快感は素晴らしいものがあります。「軽四でドリフトを決める」 的な楽しさが1インチのコンデジにはあると思います。昔のコンデジはどんなに頑張ってもドリフト出来なかったのですが、1インチセンサーはそれを可能にしてくれました。


自分が最近DSC-RX100M2を積極的に使う理由はここにあります。

 

 

 

■1インチ中望遠単焦点を熱望

1インチの望遠側はブレには本当に気を使います。最近は望遠端側でF=2.8という標準ズームモデルが主流になりつつありますが、それでも厳しい、というのが使ってみての感想です。ボケもあまり稼げません。

 

そこで今自分が一番欲しいのが焦点距離が100mm程度で開放F値が1.2程度のマクロ単焦点コンパクトです。画素数は手ぶれに寛容な画素数で(ギリギリ4Kサイズの1200万画素辺り)。おもに撮影対象は旅中の人物スナップ、または日常の友人撮りやフード撮り、といったところを考えています。

 

旅仲間たちとよく話すのは、やはり100mm前後が人物撮りには一番使いやすいところだよねということです。自分も実際バヌアツとモロッコの旅では85mm単焦点でほぼ半分近い撮影をしてきましたし、ある友人はCanonの100mmマクロがお気に入り、またある友人はCanonの135mm f1.8を愛用しています。

 

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AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G - モロッコで撮ったスナップ

 

AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G - バヌアツで撮ったポートレート

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Nikon1で32 f=1.2 (換算86.4mm) という交換レンズを出してくれたNikonには、DLシリーズの中望遠単焦点モデルを期待しています。