昨日第87回社会保障審議会介護保険給付費分科会が開催されました。
基本方針がここで決定され、介護報酬については1月末頃に決定されるのではないでしょうか。
様々な立場の人たちの意見を重ね、議論をし尽くして今回の審議報告となったのだと思いますが、今後介護保険制度は何を目指していくのだろうかと考えてしまいます。
財源に限りがあり、厳しい状況なのですから予防介護についてはもっと突っ込んで議論をしてほしかった。
誰もが老いていくのですから、全てが介護事故として保険対象にしていくのかを考えていかなければ、突然サービスがストップしてしまう状況にならないでしょうか?
措置制度から介護保険制度になった時に介護に苦しんでいる当事者や家族をあんなに素晴らしく解放したのではなかったでしょうか。政府が持続可能な制度を維持していく為に再度議論が必要になってくるでしょう。
・地域密着型サービスで定期巡回・随時対応訪問サービスが創設されます。
在宅で暮らす認知症の出ている方や重介護度の方にとっては本当に良いサービスだと期待をしていました。
しかし今回の報告では看護師の常勤2.5人配置が要件となっています。この要件をクリアできる事業所はどれだけあるのでしょうか?
看護師の人材不足のなかでとても難しいことではないでしょうか?
また現在の訪問看護事業所がこのサービスを取り入れるてくれるでしょうか。訪問介護事業所のマネジメントは細かくてとても難しいのです。事業所としてどちらも中途半端なものになってしまいます。
医療系の方達の厳しい意見を頂いてこのように落ち着いたのでしょうか?
地域包括ケアを展開していくために欠かせないサービスとして期待されていたのに、なぜこんなにハードルが高くなったのでしょうか?
・地域区分について。
7区分になりますが、神奈川県の最低賃金は836円です。県下同一です。しかし地域区分は県内でも分かれています。建築費等も考慮にいれてとの事でしょうが、継続的な運営には今回の見直しは厳しいものがあります。
・通所介護の時間区分の見直しについて。
家族介護者への支援ということで、サービス提供時間長くなっいます。延長を含めて12時間です。通所介護の報酬は様々な議論がありますが、利用者さんを自宅に迎えに行き、送って行くまでの送迎時間は介護時間として算定されておりません。
介護従事者の勤務については配慮されているでしょうか。
特養で勤務していた職員が子育てのために日中の勤務でよい通所に移動して働くことがあります。パート職員も生活とバランスを取りながら勤務してくれています。
勤務形態や給与体系を大きく見直していく必要が出てきます。しかし、人材が確保できるか心配です。
課題はまだまだありますが、報酬が決まらない事には前に進めません。決まった事にも問題は残ります。冷静に検討していきます。