目次
#09
#10
#11
#12
他シナリオ
#09『狼と冒険者』
評価：8/15点
▶ 脚本（シナリオ＋構成）：2/5点
▶ キャラクター：3/5点
▶演出（作画＋美術＋音響）：3/5点
感想
王女様から主人公に対して魔王軍からの攻撃を防いでほしいという依頼を受けて、フリオはそれに答えたことで今作では初めて王国側がうまみを得る展開になりました。人に容赦がない作者(笑)。思った以上中身のない物語でした。内容云々はあれですが、フリオと王女様withフェンリースの掛け合いは見どころがあって面白さを感じました。で、次回に向けてやっと魔王の弟が謀反を起こしました。そしてその弟の元には残念勇者が・・・(笑)。今作序盤では本当にいいところが一つもない勇者だと感じていましたが、今ではそのすべてに愛着があります。ここまで使いつぶされるキャラはそうはいないと思います。これによって本格的に最終章に突入する感じでしょうかね。主人公・フリオがちょちょっと戦ったらすべて画家池悦してしまうので見どころはあまりないのですが、この物語(王国・魔王軍それぞれ)がどこに行きつくのかにはある程度の興味があるので最後まで楽しんで視聴しよう。
以上。
#10『新たな同居人』
評価：10/15点
▶ 脚本（シナリオ＋構成）：3/5点
▶ キャラクター：4/5点
▶演出（作画＋美術＋音響）：3/5点
感想
ただただ面白い。良い作品だなと思います。
魔王を辞退したことでフリオの家に居候するという内容。ゴウルがしっかりとした信念をもって行動していることに好感を感じる。また、視聴者一同は魔王争いとかどうでもいいと思っていたので、それをスキップするような展開作りは素直にありがたかった。こうやって物語を進めることで視聴者はストレスなく見進めることが出来るし、ゴウルの株も上がるのでウィンウィンですね。また、それだけでは面白さには繋がらないところですが、ウリミナスが良いキャラをしている。この作品はシナリオは何も面白くないんですが、それを補って余りあるキャラクター性能を持っていると思います。そしてそれらのキャラクターに強すぎるキャスティングをしているので完全に”鬼に金棒”状態なんですよね・・・。このウリミナスというキャラも間違いない。彼女が会話にリズムを生み出すことで視聴者はどうでもいいやり取りを楽しく見ることが出来た。魔王を辞退してからの展開は、バリロッサがゴウル達を認めるかどうかについてだ。人間4人が登場する本作ですが、間違いなく4人を同列に扱っていません。普通の作品であれば各キャラに同じだけの活躍の機会を与えるところですが、この作品ではバリロッサに大分重きを置いています。原作を知らないから何とも言えないのですが、それは本作のテーマをしっかり伝えることを制作陣が意識しているからだと勝手に思っています。人間だ魔王だといった”先入観”が本作のテーマだと思います。そんな作品の中でただの一騎士である彼女がそのメッセンジャーとして丁度いいんでしょうね。4人全員を同じように扱った場合間違いなく何を伝えたいのか分からなくなっていたと思うのでこれは良い判断だったと思います。それと単純にバリロッサ×ゴウルのカップリングが絶妙で好きなんです。何の話だっけ。そんな彼女は、なかなか魔族のことを受け入れることが出来ず居候に反対だった。だが、フェンリースが魔族であることや。ゴウル達のもう一つの目的などをフリオから聞いたことで考えを改めました。本当にしっかりしているなと思いました。俺TUEEE作品なのに、この関係性を作り上げるためにしかその要素を使ってないのがすごいなと思う。
次回はまた勇者が何やらしそうですね。正直なところ視聴者的には彼らが何か展開を作ることに魅力を感じていないのですが(笑)。
以上。
#11『湯けむり温泉旅行・前編』
評価：11/15点
▶ 脚本（シナリオ＋構成）：4/5点
▶ キャラクター：4/5点
▶演出（作画＋美術＋音響）：3/5点
感想
本当にバカな作品だなと思いつつ、製作者たちの伝えたいことがしっかりと明確に描かれている名作だな感じます。
ガラポンで団体温泉旅行券をゲットするところから物語が始まり、中盤には旅行を楽しむ様子が描かれ、終盤にかけては魔族の起こしたトラブルに巻き込まれるという展開でした。残り2話という中でキレイに描き切るために前半後半に分ける判断は素晴らしい。本作では意外とただの日常が描かれることが少なかったのでこうして旅行という違う側面を見せることはとても良いなと感じました。また、ただの日常を描くわけではなく、しっかりと終盤戦であることを意識した作りとなっていた。現魔王・ユイガード達も交流を深めるという悪くない目的で温泉街に来ていたことですね。魔王軍と人間の因縁とか結末とかはどうでもいいと思っているのですが、現魔王とゴザルとの因縁や、そこに巻き込まれた勇者などにはまだ決着がついていない状態。そんな状態で、こうして面白おかしく一堂に会する機会が作られたのは秀逸です。これが原作通りのストーリーなのかどうかは気になりますね。また構成もよかったです。フリオ側、魔王側の二つの視点(主にフリオだが)で物語が進行していきました。”旅行前→旅行中→トラブル発生→相まみえる”という構成の中で、2つの視点で繰り広げられていた物語が”転”の発生により1つの視点になるのが秀逸。温泉街という小さな舞台の中で、フリオ達のみ、魔王たちのみ、フリオ×魔王という3つの掛け合いを見ることが出来たので単純に面白かった。
きれいなひき展開を作ったわけですが、結末の置き方は全く分かりません。正直どうでもいいところですが、王国側の人間が1人も出てきていないので何かひと風吹かせてほしいと思っている。まあ、フェンリースが笑顔のままフィニッシュしてくれればそれでいいんですがね(笑)。
以上。
#12『湯けむり温泉旅行・後編』
評価：11/15点
▶ 脚本（シナリオ＋構成）：3/5点
▶ キャラクター：4/5点
▶演出（作画＋美術＋音響）：4/5点
感想
なろう系×スローライフの傑作。
最終回含め各回のクオリティはそう高いものではありませんでしたが、それはこの作品の魅力を出すにはそれで十分だったからに他ならないです。つまりキャラクターに100%でしたね。で、そのキャラクターに製作者の思いを全て掛けていたに感じた。半端なことはしないで、こうして強みを活かして戦うスタイルはしっかり見ている人には刺さると思う。というかこの2024年にこのクオリティのいわゆる萌えアニメが出てくると思いもしなかった。釘宮・田村・堀江をキャスティングしたらそれは強いよなキャラクターが・・・。
ただし、思ったより最終回のインパクトが強くなく、これで終わっちゃうの？という印象を持ちました。前回しっかりしたひき展開を作ったのにいつも通りのクオリティなのはがっかりだった。私はお風呂描写や初夜に騙されない。
それはさておき、この作品のオープニングとエンディングが非常に好きでそれ目的で視聴していたまであります。それも本日で終わってしまうなんて悲しいですね。割とマジな意見ですが、今年のアニメの中で1番テーマソングが好きな作品ですね。1曲でみるともっといい曲があると思いますが、この作品にこれだけ刺さるテーマソングを2曲も用意できるのはすごい。そうです、ただいい曲というだけでなくしっかりと作品に合った曲調なのもいいですよね。
面白かった、以上。
その他のシナリオ
