【まとめ】【評価】【感想】#09-13 魔法科高校の劣等生 第3シーズン | じゅんぷーのブログ

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目次
#09
#10
#11
#12
#13
他シナリオ

 

#09『古都内乱編Ⅰ』

  評価:11/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:3/5点

▶演出(作画+美術+音響):4/5点

 

  感想

第9話にしてようやくあの頃の魔法科高校を思わせる内容とクオリティを見せてくれた。
全体の構成は”真夜からの依頼について→九島への依頼と古式魔法による襲撃→伝統派との戦闘→護衛”といった感じ。見ての通り今期アニメ全体で見ても随一のきれいな構成だった。起承転結が明確な分、視聴者はものごとを順序だてて・整理しながら見ることが出来るので理解しやすかったです。また、護衛の話で持越しとなったことで、次回に向けてそれなりに期待感を持てるひきとなったのではないでしょうか。
(1)真夜からの依頼について
1期からお世話になっている周公瑾に終止符を打つべく真夜から依頼を受ける達也ですが、依頼という形から危険な内容であることを察しました。本作らしい回りくどさを感じますね。アニメにするとこんなに違和感があるのかと(笑)。その危険性からようやく水波の出番が来るそうなので歓喜
(2)九島への依頼と古式魔法による襲撃
達也は依頼を受けて早速九島烈に取り次ぐことを開始した。で、藤林にコールする。例の如く深雪に問い詰められる達也。さすがです。そんなふざけた中で古式魔法による攻撃を受けましたね。黒羽姉弟が尾行されていたことが原因出ることから、四葉家に囮役として使われていることを推察する達也たち。深雪はぴえんです。その後幹彦に昨晩の古式魔法・式神について聞きだすと、違法?な魔法であることが判明した。そんなことより書記長はやっぱり笑える。そして生徒会室は強烈な百合フィールドが形成されるのであった。九島のことを葉山を通して真夜に報告。報連相は大事。達也を息子のように溺愛する真夜は達也の一挙手一投足を受けて爆笑する(笑)。
(3)伝統派との戦闘
弱すぎる古式魔法士。伝統派は大したことないということが分かった。ただしそれ以上に大事なことは、達也たちが伝統派の明確なターゲットとなっていることと、伝統派がターゲットの素性をあまりわかっていないということ。これにより学友にも影響が出ることが懸念されました。
(4)護衛
八雲に護衛をお願いするわけですが、美月の護衛は幹彦が務めることに。達也がいなければ主人公だったと言わしめるだけある。さすが幹彦。雫のいえに泊まれば安全なのは草生えました。そして八雲がないがしろにされているように視聴者には映る。残念ですね。
少し疑問符が出るような場面もちらほらありました(そもそもこのシリーズそんなことばかりなので大目に見ましょう)が、きれいにまとまった展開でしたし、レオたちが物語に関わってきそうな感じを出していたので俺たちが求めていた魔法科高校を見れそうですね。次回から京都に入ってという流れになると思います。本作最強の魔法士がようやく登場するのかなと思います。この場ではこれ以上触れないでおきましょう。
以上。

 

 

 

#10『古都内乱編Ⅱ』

  評価:11/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:3/5点

▶演出(作画+美術+音響):4/5点

 

  感想

満を持して九島光宣の登場。ファンから愛されるキャラクターがようやくアニメシリーズに本格参戦したのでうれしいです。アニメとして形になると水波との掛合いがこれほどまでに違和感を感じることになるとは思っていなかったですが(笑)。全体の流れとしては、”九島烈との面会→九島光宣→幹彦→名倉”という感じ。今話は見どころが詰まっていましたね。ただやはり光宣ですね。イケメンがすぎるので水波が常に赤面してしまう始末なのは面白すぎる。それにしてもイケメンだった。にもかかわらず純粋なところが男ながらに刺さってしまった。そして伝統派(笑)との戦闘がありました。さすおにさんは早々に戦線を離脱したことで光宣が前線で戦うことになりましたね。あのリーナのそれを超えるパレードを使って見せたり、圧倒的な魔法力から放たれる電撃によって相手を一網打尽にしました。まさに今作最強の魔法士。ま、相変わらず演出が微妙で見どころのない戦闘シーンなんですけどね。で、舞台は京都から学校に戻る。美月が狙われたことで我慢ゲージが臨界点を超えて爆発した幹彦は恩義のある達也にも噛み付くのだ。だが彼は冷静なのだ(笑)。達也の少ない言葉から論文コンペと自身の都合、そして達也の都合を考慮に入れたプランを練り上げました。あんまり掘り下げられないのですが幹彦は優秀です。で、ちゃっかり美月は置いてかれることになり、達也たちと幹彦、えりか、レオの京都旅行が始まるのであった。ここで終わらない。七草のリークを防ぐべく七草当主は名倉に周公瑾を討つよう指示を出していましたね。これにより最後の最後に戦闘が始まりましたね。物語では語られることはなかったのですが、名倉は数字落ちと言われる人で、元々は七倉という苗字だったところから現在の名倉に変わっている。つまり「七」の研究に携わっていた経緯があることから使う魔法も当然七草と近しいものがある。群体制御が「七」の研究テーマです。今回の戦闘で名倉は水面から無数の水針を生み出して攻撃していましたね。この無数の物体を制御することが七の強みなんですよね。もちろん、こういった解説はなく戦闘はあっけなく終了しましたがね(笑)。結局周公瑾については、化成体と奇門遁甲を使うぐらいしかわかりませんね。

なんとなく構成がイケてないように感じました。やっぱりひきに幹彦と達也の掛け合いを持ってきたかったかなと思います。ただし、そうなると七草からの指示が出た後にそのまま戦闘が開始するという、それこそ無理がある構成になってしまうんですよね。とはいえ、七草が指示を出したきっかけが九島と達也が面会することにあるのでこれより前の場面に持ってくことは不可能なんです。ジレンマです。こうなっちゃう脚本を書いたことがそもそも良くないかもしれないですね。ま、今言ったのはあくまでひき展開の作り方に関してのみなので、それを考慮に入れなければ全然面白く見れる良い構成だったと思います。

次回からいつものメンバーでの京都旅行になると思うので楽しみですね。

以上。

 

#11『古都内乱編Ⅲ』

  評価:10/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:3/5点

▶演出(作画+美術+音響):3/5点

 

  感想

京都でのやり取りがほとんどになるかと思っていたが、前半は京都以外のまとめ、後半は京都という感じでしたね。短い尺の中で制作陣が伝えたいことがしっかり伝わるように構成されていたので好感を持てる。

前半は”前回仕込んだ京都行のメンバーを生徒会メンバーで決める”、”名倉について奔走する七草真由美”、”達也の扱いについて話し合う四葉家”がまとめられていた。先に記載したように尺の調整が丁度良くテンポをよくしつつ、視聴者が内容を理解しやすいようになっていた。京都行メンバーについては言うことはない。前回の仕込みを生徒会メンバーに筋を通すためのものだからだ。正直このパート必要か?とすら思う。名倉と真由美について。久しぶり渡辺パイセンが登場したり、真由美が達也に依頼をしたりといった感じ。渡辺は策士なのだ(笑)。達也としては真由美からの相談内容を聞くうちに周公瑾とかかわりがあることはなんとなく気づいたでしょうね。そして今度京都に行くから丁度いいぐらいな気がします。これにより次回は京都で真由美とデートですね(笑)。四葉家でのやり取りについて。真夜が達也の味方で、四葉家全体が達也に対して後ろ暗い気持ちを持っていることを認識していればOKという感じです。それが視聴者にどれだけ伝わるのかは不明。正直退屈な内容と言えばそうなのだ。

後半は京都での7人のやり取りに移る。ほとんど低クオリティの戦闘シーン(笑)。九島光宣と対面した一同の反応が変わらず好き。すぐに別れるわけだが。幹彦たちに襲い掛かる忍者たちがおざなりすぎるんよ(笑)。幹彦がいつかの事故を思い出し、対処に躊躇する描写がありましたね。幹彦が魔法科高校に入学する前みある事故があって、それが原因で幹彦は本来の実力を出すことが出来なかったんですよね。それによって入学当初は一科生だったわけですが、達也の助力により本来の力を取り戻して二科生になったという経緯があります。今回の敵はその時の自己を彷彿とさせるもので身体が動かなくなったしまったものです。アニメで描かれていないところなので当然理解を得られるわけもなく(笑)。最終的には一条登場によりごり押し終了でしたね。松岡はあの一言だけなんて(笑)。

次回は真由美とのデートがあるわけですが、残り2話で周公瑾の元にたどり着くことが出来るのだろうか。

以上。

 

#12『古都内乱編Ⅳ』

  評価:9/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):3/5点

▶ キャラクター:3/5点

▶演出(作画+美術+音響):3/5点

 

  感想

あまりに敵が弱いので達也たちが京都旅行を楽しんでいるようにしか見えない古都内乱編(笑)。この第12話は特にその味が強かったかもしれないですね。

全体構成としてはシンプルなもので、”京都1日目→京都2日目→京都3日目”といった感じ。日が経つにつれて尺が短くなっていった。前回一条が登場してのひきだったので、その危機一髪なところから始まるものと思っていましたがそうはならず・・・。美男美女が注目を集めてしまうところから始まりましたね(笑)。その後も一条の方には移ることはなく、達也たちが周公瑾の潜伏場所を徐々に絞っていく様子が描かれた。雰囲気を出す演出が散りばめられていたが意図がよくわからなかった。宿に戻ってからは一同集まってのミーティング。一条に自身が軍所属の人間であることを告げることから始まる衝撃の展開。原作でもこんな感じだったか覚えていないが、エリカは、実は来訪者編の時に達也の正体をほとんど達也から知らされている。アニメの中でこの描写があったかも覚えていない(笑)。しっかり見てないことがここで露呈してしまう(笑)。そんな感じで達也の事情を意図せず知ることになる一条を傍目に話は進んで、一日目の各グループの調査状況をまとめて終了。翌日もグループに分かれて。なお、幹彦、エリカ、レオは出番なしです(笑)。また、みのるは体調不良により不在かつ、みなみもその付き添いで不在。一方の達也たちには七草が加わり、名倉と周公瑾とのやり取りから探ることにしましたね。遺留品を見たり戦闘のあった場所を探索したり。そんな時によくわからない場所で伝統派の襲撃を受けてそれを撃退。弱すぎるんだよね。戦闘シーンに見どころがなさすぎる。といいつつ、一条が自身のCADを空中に放り投げて戦闘する演出は素直にかっこいいなと感じました。敵が弱いのならこういったクールな演出で魅せてほしいですね。で、都合よく伝統派の拠点を見つける達也(笑)。さすがにご都合ですね。みのるの体調がさらに悪くなり、宿に戻る一行。藤林も合流してみのるの身体状態についてサイオン体の面から調べるよう達也に依頼する流れ。サイオン体を見るということはすなわち、みのるの全てを空かされるということに他ならない。倫理もへったくれもない。もちろん深雪は達也にすべてをさらしています(笑)。で、達也はエレメンタルサイトを使ってみのるを見ると驚きと恐怖を感じていました。原作では明らかですが、、なんでなんでしょうね(すっとぼけ)。翌日、皆を東京や石川に帰して一人に残る達也。彼は周公瑾絶対殺すマンなのだ。2日目に特定した伝統派の拠点に単騎突入して瞬殺、次は周公瑾やぞ!って感じで終わりました。次回達也は周公瑾を打ち倒すことが出来るのかそれとも・・・。

いやぁそれにしてもご都合展開が多かったな。私の好きじゃないシナリオに感じました。それとは別にみなみとみのるのシンパシーや、達也が見たみのるなど謎に包まれた部分がたくさん出てきました。次回最終回ですが明かされることはまずありませんね(笑)。この次の章ですね。今シーズンは次の章に向けての作り込みがえぐいので割とすぐに続編が決まりそうな気がしてます。

次回が最終回という中で、ようやく周公瑾の足取りがつかめた達也。深雪たちは東京にいるということで当然達也s周公瑾のワンオンワンになるはずです。今シーズンはいろんな戦闘描写があったけど正直どれも微妙でした。この最終局面で思いっきり見せてもらいたいですね。

以上。

 

#13『古都内乱編Ⅴ』

  評価:15/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):5/5点

▶ キャラクター:5/5点

▶演出(作画+美術+音響):5/5点

 

  感想

最後の最後にただの神回(笑)。エイトビットさんは本気を出すのが遅い。

全体構成としては、"九島光宣→周公瑾の足取り→vs周公瑾→その後"といった感じ。とにかくテンポがよかった。これ見たいなと思ったタイミングでそのシーンが描かれるので脳汁が止まらない状態だった。つまるところ各パートの尺が丁度良かった。第3シーズンのメインとなる周公瑾との戦闘シーンをかなり長く使った。その一方で、それ以外の描写は短かった。戦闘シーンは第3シーズンで活躍したキャラに登場機会を与えつつ、達也と一条にに仕事をさせるような感じで、一つの戦闘を長く続けないようになっていた。これによって長い戦闘描写ながら中だるみすることなく視聴することが出来た。また、その後の展開もしっかりと描かれていたため満足感、納得感、期待感を感じることが出来た。

もう少し細かく振り返る。

***

アバンから光宣の出生についてという重い展開からでした。他のタイミングでこの話題を入れ込むことは難しいのでベストな選択でしたね。2点、近親相姦(人工授精)であること、調整体であることが明かされましたね。また、これによって光宣の体に不調が起きていることもわかりました。近親によるものか、それとも遺伝子を調整する中での出来事なのかはわからない。大事なことは続く四葉継承編の前に達也と深雪がこのことを知ること。ネタバレは好まないのでこれ以上言わないのですが、この古都内乱編では大きな意味はないです。九島の血を濃く受け継いでいることが、彼のパレードのレベルが次元の異なるものになっている要因であることは確かですね。

その後はオープニング。やっぱり魔法科のオープニングはLisaだと示してくれました。Risiing Hopeを思わせる曲調やフレーズが散りばめられていたのでとにかく盛り上がる。この作品に合っていた。最高。以上。

本編入って論文コンペ前日です。黒羽姉弟と藤林の協力(?)によって周公瑾の潜伏先が判明。ここは相当テンポよかったですね。またこの流れで人手が足りないとなり、一条が登場。扱いやすい。第三高校の論文コンペより十師族であることを優先する当たり彼の人となりがこの短時間に現れてるなと感じた。そして、周公瑾サイド・・・つまり国防軍の様子が描かれましたね。こびへつらってました(笑)。そして九島光宣の準備。いわゆる伏線ですね。これがあるからこの後の戦闘描写に期待感を感じることが出来ますよね。またアバンで達也と深雪のやり取りがあったことで彼に対しての意識は強く向きます。何よりかっこいい(笑)。

いざ戦闘開始。達也と一条がバイクで突入するのだった。雑なんだけど、それを吹く飛ばすだけのクオリティがあった。この辺りはCADのデザインを担当していたジミー・ストーンが監督をしているだけある。戦闘開始直後からこのクオリティを見せてくれたことで今回はいつもと違う感じが漂っていました。達也のトライデントと一条の爆裂(の応用?)によって軍を圧倒する様は見ていて爽快だった。というか単純にバイクとか戦車の作画がすごかった。ただ周公瑾にはその場を逃げられるわけですが。

満を持して九島光宣の戦闘。単純にかっこいい。この顔で容赦ない戦闘スタイルはいかれてる。パレードを駆使しながら奇門遁甲を使う周公瑾を徐々に追い詰める。どっちが圧倒していて、どっちが追い詰められているのがわかりやすくて見応えがあった。正直、期待以上の戦闘描写だった。また単純だが、戦闘前に周公瑾がここを通ることを予想しそれを足止めするという自身の宣言をしっかり遂行しているのが熱いですね。

文弥と亜夜子にも登場機会がありましたね。映像としては文弥しか映っていないですが、疑似瞬間移動はまちがいなく亜夜子の魔法。これによって登場した文弥のダイレクトペインによって周公瑾の足は止められてしまいましたね。第3シーズンで登場したキャラをしっかりと活かす展開は激熱です。

結果は見えているが、そこに達也と一条が現着し決着。達也の戦闘に華はないが、名倉が残した"念"によって戦闘は面白くなりました。ここでの"念"やり取りが、周公瑾の自決にどんな影響があるのだろうか。

その後は論文コンペ。ここでも九島光宣が活躍。脳筋ではなく頭も良いことがより明確になりました。それ以外の意味合いはないと思う。というか第一高校の色黒の人誰だっけ(笑)。覚えてない。

そして物語は続く、四葉継承編に!。四葉サイドでの達也の扱いを描きつつ、達也と深雪が四葉家に召集される描写で終わりましたね。

***

振り返ってみても、すごくいい構成ですね。今話の出来栄えは良すぎた。まあその分犠牲にした回がいくつかあるのも事実なんですが。スティープルチェース編は特にそうで、学生サイドの動きが全く分からないので単純に面白さは半減してましたね。序盤のダブルセブンはしっかりとやることをやっていましたが、そのスティープルチェース編で大きく調子を崩してから、古都内乱編で急に調子を上げた感じですね。映画化まで決まっている中でのシリーズ構成だったことを考えると、この3つの章の扱い方は難しいですね・・・。1クールにこの形で納めるのが無難ではあるんですよね。そう考えると製作者はよくやったと称えられてもいいような気もしてくる。ま、明確に面白い場面とつまらない場面があったことは事実。

さて、映画化が発表されました。正直なところ、第3シーズンの作り込み的に続編は決まってるんだろうなとは思っていましたが、こんなに早く発表されてしかもそれが映画とは思ってなかったです。素直にうれしい。原作を読んでいるすべての人は理解できると思いますが、『四葉継承編』は本当に面白いんですよ。それを映画として一本にまとめるのは大きい。魔法科高校の劣等生という作品にとって、ここは大きな分水嶺になりそうですね。この映画が跳ねればアニメシリーズは続くでしょうし、ダメだったらそうはならないでしょうし。私は大きく期待しています。

正直今シーズンはあまり盛り上がらなかった印象でしたが、最終話の作り込みがすごく良かったことと、そのまま続編が発表されたことでそのイメージは一期に払拭されてしまいました(笑)。映画の続報が楽しみですね。

以上。

 

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