2022年読了記録&2022年新谷賞 | 新谷隼平OFFICIAL BLOG

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青森県五所川原市出身 孤独を愛するうたうたい。

このブログは年末に書こうと思っていましたが、すっかり年が明けてしまいましたね。

2023年もマイペースにブログを綴り続けようと思っていますので、みなさまどうぞよろしくお願い致します。


昔から本を読むことが好きではありましたが、ここ数年、本を読むことがさらに楽しくなってきていて、音楽活動以外では1日の中で1番楽しみにしているのが読書時間だと思うくらいです。

出かける時は本を一冊鞄に入れていないと落ち着かず、ちょっとした移動や隙間時間に1ページでも読んでいたいと思うくらい好きです。

本を読むことの魅力は、言葉、活字の美しさ、無限に自由に想像出来る素晴らしさ、一冊の本でどこにでも行けて何にでもなれるし、自分には一生縁がないと思っていた世界にも触れられる。

それが楽しくて仕方がないんですよね。

本を読んで感じたことや学んだことは逐一メモをしていて、そこから曲が出来ることも多いです。

ご飯を食べること、息をすること、歌を歌うこと、本を読むこと、すべて同じくらい大切なライフワークとなっています。


2022年に読んだ本を記録としてブログに残してみたいなと思いました。

読んだ本は財産であり、自分の一部のようなそんな感覚があります。

この読了記録は地道に付けている読書ノートを参考にしています。



マンガや雑誌などは記録していなくて、小説、ノンフィクション、新書などの書籍で読了したものを記録しています。

割とオールジャンル何でも幅広く読んでます。





◎2022年1月〜12月読了記録


「彼女が最後に見たものは」まさきとしか小学館文庫 2022.1.2読了

「ボーダーズ」堂場瞬一 集英社文庫 2022.1.13読了

「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬 早川書房 2022.1.24読了

「東京ルポタージュ 疫病とオリンピックの街で」石戸諭 毎日新聞出版 2022.1.30読了

「早朝始発の殺風景」青崎有吾 集英社文庫 2022.2.1読了

「どうしても生きてる」朝井リョウ 幻冬舎文庫 2022.2.6読了

「常識のない喫茶店」僕のマリ 柏書房 2022.2.9読了

「正体」染井為人 光文社文庫 2022.2.18読了

「松村邦洋『鎌倉殿の13人 』を語る」松村邦洋 プレジデント社 2022.2.24読了

「都会のラクダ」渋谷龍太 KADOKAWA 2022.3.1読了

「流浪の月」凪良ゆう 創元文芸文庫 2022.3.10読了

「店長がバカすぎて」早見和真 ハルキ文庫 2022.3.17読了

「元彼の遺言状」新川帆立 宝島社文庫 2022.3.23読了

「天才」石原慎太郎 幻冬舎文庫 2022.3.27読了

「汝の名」明野照葉 中公文庫 2022.4.9読了

「死刑にいたる病」櫛木理宇 ハヤカワ文庫JA 2022.4.19読了

「包帯クラブ」天童荒太 ちくま文庫 2022.4.24読了

「物語 ウクライナの歴史」黒川祐次 中公新書 2022.5.10読了

「冬の朝、そっと担任を突き落とす」白河三兎 2022.5.13読了

「少女を埋める」桜庭一樹 文藝春秋 2022.5.21読了

「とんび」重松清 角川文庫 2022.6.4読了

「野良犬の値段 上」百田尚樹 幻冬舎文庫

「野良犬の値段 下」百田尚樹 幻冬舎文庫 2022.6.17読了

「むらさきのスカートの女」今村夏子 朝日文庫 2022.6.20読了

「雨に消えた向日葵」吉川英梨 幻冬舎文庫 2022.6.30読了

「『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン」ドナルド・キーン 角地幸男訳 中央公論新社 2022.7.9読了

「夜に星を放つ」窪美澄 文藝春秋 2022.7.14読了

「N/A」年森瑛 文藝春秋 2022.7.16読了

「ジミー」青海エイミー メタ・ブレーン 2022.7.17読了

「今夜、世界からこの恋が消えても」一条岬 メディアワークス文庫 2022.7.22読了

「#真相をお話しします」結城真一郎 2022.7.24読了

「おいしいごはんが食べられますように」高瀬隼子 2022.7.28読了

「嫌いなら呼ぶなよ」綿矢りさ 河出書房新社 2022.8.18読了

「熱源」川越宗一 文春文庫 2022.8.14読了

「終止符のない人生」反田恭平 幻冬舎 2022.8.23読了

「M 愛すべき人がいて」小松成美 幻冬舎文庫 2022.8.25読了

「いけない」道尾秀介 文春文庫 2022.9.1読了

「禁断の魔術」東野圭吾 文春文庫 2022.9.7

「沈黙のパレード」東野圭吾 文春文庫 2022.9.22読了

「とんこつQ&A」今村夏子 講談社 2022.9.30読了

「星屑」村山由佳 幻冬舎 2022.10.13読了

「海がきこえる」氷室冴子 徳間文庫 2022.10.22

「夜の道標」芦沢央 中央公論新社 2022.11.1読了

「音楽が鳴りやんだら」高橋弘希 文藝春秋 2022.11.16読了

「新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス 本田健訳 SBクリエイティブ 2022.12.3読了

「さらさら流る」柚木麻子 双葉文庫 2022.12.9読了

「収容所から来た遺書」辺見じゅん 文春文庫 2022.12.22読了

「方舟」夕木春央 講談社 2022.12.29読了





2022年読了本は48冊でした。

記録していなくて読んでる本も少しあるけれど、だいたいこんな感じですね。

もっと読みたかった。

この倍は読みたかった。

時間は限られていますもんね。

本を読む時だけ時が止まればいいのになんていつも思います。


48冊の中でもし気になる本があればぜひ路上ライブの時にでも聞いてもらえれば喜んで感想をお話しますので、ぜひチェックしてもらえたら嬉しいです。

せっかくなのでこのブログでも特に心に残っている3冊を紹介したいと思います。





◯「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬 

早川書房 2022.1.24読了



2022年の本屋大賞にも選ばれた話題になった本ですね。

第二次世界大戦、独ソ戦を戦ったソ連の狙撃兵の少女を描いた物語。

もともと興味があるテーマということもあって夢中に読みました。

こういう事実があったということは世界中に知られるべきだし、家族を殺され復讐のために、無邪気な少女から狙撃兵までになるまでの過程にとにかく胸が締め付けられます。

女性兵士同士の友情も熱い。

こういうテーマの小説が本屋大賞を受賞したのは正直意外だったけれど(本屋大賞はエンタメ性が高い作品が選ばれる印象があるので)、そのくらい誰もが共感出来て熱くなりながら戦争の凄惨さを知ることが出来る名作です。





◯「熱源」川越宗一

文春文庫 2022.8.14読了



2019年下半期の直木賞。

当時からずっと気になっていたけれどなんとなくスルーしていて、文庫になったタイミングで手に取りました。

何でもっと早く読まなかったのかと後悔するほど本当に素晴らしい作品でした。

樺太を舞台に日本とロシアに挟まれたアイヌの人びとの話。

アイヌという民族がないものにされてしまいそうな世界のなかで生き抜いていく人間の強さ、正に熱源。

人間の熱さを文字からとにかく感じた。

状況、環境、人種、関係なく生きていくための強さ、熱さを教えてもらいました。

大河小説でかなりの長編ですが、時間をかけてでもぜひ読んで欲しい一冊。





◯「音楽が鳴りやんだら」高橋弘希

文藝春秋 2022.11.16読了



高橋弘希さんは2018年に「送り火」で芥川賞を受賞している、同郷、青森県出身の作家さんです。

「送り火」も読みましたが当時の僕には正直、???でしたが、「音楽が鳴りやんだら」を読んでから、もしかしたらまた読み直したら違う印象を抱くのかもしれないと思っています。

簡単にストーリーを説明すると、音楽の才能溢れる若者がロックスターになるまでのサクセスストーリーなんだけれど、決してそれだけではない人間の汚いところときれいなところを内面の奥深くまで表現していて、音楽の極限から性の極限、人間の極限まで。

キャラクターが立っていて物語がしっかりある上で純文学のような美しさや深さがあり、本当にすごかった。

今回3冊選んでどれもそれぞれ心に残っていますが、1冊選ぶならこの作品ですね。

なので2022年新谷賞は、「音楽はなりやまない」高橋弘希さんに今ブログを書きながら決定しました。笑

ぜひ読んでみて欲しいです。





2022年も素敵な読書ライフを送ることが出来て本当に幸せでした。

2023年はどんな読書ライフが待っているのかな。

これから益々飛躍していく音楽活動の傍らで読書ライフも楽しみたいと思います。

そして、2023年新谷賞はいったいどの作品が選ばれるのでしょうか?!笑

一年後、また楽しみにして頂けたらと思います。


完全に趣味的なブログでしたが、楽しんでもらえていたら嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました!